小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

お盆ですね!

徳島はいよいよ阿波踊りスタートです。

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こんな風に、昼間っから踊りの浴衣を着ている人が町のあちこちでたーくさん。 浴衣&スクーターで疾走、なんて人もいますので、かなりシュールです。

私は今年は忙しく、「見るアホウ」として「踊るアホウ」見物に回る予定です。(^^;)

そして、駅前周辺以外の地域は、一気に静まり返ります。 今日までの2ヶ月くらいは、町中のいろんなところで練習のお囃子が聞こえてきていたんですねー。 本番になるとみんなそっちへ行っちゃいますので、毎年しずまり帰った町中に気づいて「あ、そうか今日から踊りだな。」と判るんです。

今年は天気も良さそう! 私もワクワクしてます。

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※徳島県民は、もれなく全員阿波踊りが踊れます。ウチの息子(5)も保育園で習って踊れます。めっちゃ上手。 彼は早く踊りたいのですがまだ開始前なので、「書き割り」でガマン中(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2013年08月13日

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こんにちは!たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグのこばやしです。「風立ちぬ」、観てきました! いやー、これはオッサンキラーですね。 泣きました。 そして私は工学部出身なので、みんなでワイワイと研究した時のことも、懐かしく思い出しました。(^^)

さてさて、たまごが出てくる、映画の名シーン紹介第三弾です。今回はちょっとこじつけ混じり、ジブリ映画「風立ちぬ」観ました記念で、「崖の上のポニョ」から卵・ハム・ネギのラーメンを食べるシーンについてご紹介します。

ジブリ映画は、「食事シーンがとにかくおいしそう!」と定評があります。

ジブリ公式ブログによると、宮崎駿さんはほうれん草を乗せたラーメンが好みなんだそうですが、残念ながらアニメーションとしてうまく描けないため、仕方なくネギにしたのだとか。

同じ意味で、卵は非常にアイキャッチとして優れています。見た目で「たまごだ!」と判りやすくて、味も想像できます。さらに赤青黄の三原色がそろって見た目鮮やかに美味しそうに演出できます。 宮崎監督は「たまごが乗っかっているのはちょっとしたごちそうなんだよ。」と語っています。宮崎監督は昭和16年生まれですので、「卵イコール贅沢」という実感を特に持っていらっしゃる世代でもあります。 「ごちそう」と言ってもらえるその言葉、たまご屋の僕としてはスゴクうれしいです。

ハムが二枚ありますよね?

当初上ッ側のハムを取って食べているシーンを最初アニメーターさんが描いたのですが、「スープで温まっている下側から食べるのが自然だ。」と監督から指示がとび変更されているのだそうです。

スゴイ細やかさですねー!

ちなみにこのポニョラーメンは海外でも興味津々の様で、作り方を紹介した海外の動画まであります。

 

◆なぜジブリ映画は美味しそうなのか!?
このような細やかさの積み重ねの外に、ジブリ映画の食事シーンが美味しそうに見える大きな理由があります。

それは、「場の雰囲気」を最大限伝えていることではないでしょうか。シズル感、という言葉があります。ジュージューと焼ける音であったり、立ち上る湯気、キリッと冷えたジュースの水滴・・・、こういった「五感」を刺激する美味しそうな雰囲気の事を言います。

ジブリ映画はこの「シズル感」が抜群に豊かなんですね。 例えば「天空の城ラピュタ」の冒頭の肉団子スープ。 これも「一度食べてみたい!」という人が多いのですが、実はこのスープ、時間にしてわずか数秒しか映っていません。なのにとても魅力的に映るのは、周囲のざわめき、それまでの労働で流した汗と疲れ、そこから解放されてどことなく浮かれている雰囲気・・・、こういった「空気」が臨場感となって「美味しそう」感・「自分も食べてホッとしたいなぁ。」感をつくり出しているのではないでしょうか。

トトロの「もろきゅう」、つめたく冷やしたキュウリだってそうですよね? セミの鳴き声、深緑のざわめき、風、太陽、そして何より会話と満面の笑顔!そういった雰囲気すべてをTV画面の向こうに感じるからこそ、「あのキュウリ食べてみたい!」と感じるわけです。

他にこの「シズル感」をうまく活かしているなー、と感じるのがコカコーラ。 コーラそのもののウマさ、なんて決してPRしません。 暑い中の清涼感、そして「みんなでワイワイ飲むと美味しいよ!」という雰囲気だけを全力で伝えています。そう見えます。実際にはコンビニで買って一人暮らしのアパートに帰ってさみしく飲むかどうか、なんて関係ないんです。 「ああいうのエエなぁ。」という想いが美味しさにつながるんですね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連)たまごのソムリエ日記 たまごの名シーン【映画編】の一覧

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

お盆を前にして、バタバタとしております。(^^;)

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。
暑い日が続きますねー。息子と半日泳いでいたら、上半身まっ赤っ赤になってしまいました(^^;)
さて、本日はひんやりする話を。
日本でたまごが日常的に食べられるようになったのは、江戸時代から。
それまでは一般的に、卵をたくさん食べるのは「ちょっと恐ろしいコト」だと考えられていた様です。

さて、本日はたまご鶏のちょっと怖い伝説 第二弾です。

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『沙石集』(1279年・鎌倉時代)

自分の子供にたくさんの卵を採って毎日食べさせている母親がいた。

ある日の夜更け、ふと母親が目を開けると、
子供たちの枕元に女が立っている。

女は
「子供はいとおしいぞ、いとおしい・・」
そう言って泣いている。

そこでハッと目を覚ます。 夢であった。

ところが、程なくして子供たちが次々と死んでしまった。

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と、いうお話です。

前回ご紹介の「日本霊異記」と同じく、たまごを煮たり焼いたりして食べたら良くない目に合うよ・・・という伝説。 うーん、僕はまさに「子供にたくさんの卵を採って毎日食べさせる親」で、息子もたまご大好きなんですよねェ・・・(ーー;)

日本でたまごが日常的に食べられるようになったのは、江戸時代から。 それまでは一般的に、卵をたくさん食べるのは「ちょっと恐ろしいコト」だと考えられていました。

でも、幕府や都の法律で禁止されていたわけじゃないんですねー。(牛や馬を食べるのは禁止されていました)、 あくまで、仏教の戒律、「殺生をしたらバチがあたる。」という仏教の教えから。

 

◆影響がすごい!?鎌倉時代ベストセラー本
日本霊異記」と同じく、この「沙石集」も仏教の教えを広めるために書かれた説話集なんですね。 「沙石集」名前の意味は「沙(すな)から金を、石から玉(宝石)を引き出す」という意味で、

 

世俗の他愛ない事柄を使ってホトケの教えを説く」事を目的としています。

内容は非常にバラエティに富んでいまして面白く、後の落語や狂言にもつながっていく大変重要な文学作品でもあります。

 

ただ・・・・・・、「卵食文化」という観点で見ると、絶大な効果のネガティブキャンペーンになっちゃってるんですねェ・・・。 鶏肉もですが。

なにせこの後、外国文化が受け入れられる1600年代まで数百年間に渡り、宗教的恐怖心から卵を食べる文化が無くなっちゃった訳ですから。(江戸時代まで、卵料理に関する記録は一切存在しないんです)

 

まぁ、仏教では「殺生がいけない。」という意味で「卵食」を禁じたわけですが、洋の東西を問わず「生命が生まれくる『卵』という存在」を宇宙や高位の存在とする考え方が多数ありますので、殺生うんぬんべつにして「卵は尊い存在だから。」という感覚的な「敬い」の気持ちも理由としてあったのかもしれません。

 

食に関しては何でも取り入れてしまい、宗教的タブー無く「うまいもん」を追求していくのがザ・日本人である。・・・・・・と思っていましたが、非常に敬虔であった時代もあるんですねェ。

そしてその反動から、江戸時代にはいると卵料理文化が一気に花開き、料理集や卵の煮売り屋台、薬としての卵食文化など、さまざまな形で一般大衆に定着していくことになります。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます(^^)

(関連)【納涼】たまご・にわとりのちょっと怖い伝説 その1 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2013年08月10日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

昨日中国のたまごアートをご紹介しました。たまごの表面を薄く削って、絵を彫っています。これ、ニワトリさんの卵じゃないんですね。

絵を描くのではなくて、表面を削って細工する場合、やりやすいのは強度があって殻の厚みもある、ダチョウのたまご。

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約2mmもの厚みがあります。一円玉が1mmくらいの厚みですので、これが二枚分・・・いかに分厚いかお分かりになっていただけるかと思います。 ニワトリさんの卵殻は厚さ0.3mm前後ですから、なんと6倍以上の厚みです。

 

もちろんサイズもでっかいので加工もしやすいです。

ほかにも、ガチョウやアヒルのたまごなんかも、入手しやすい卵の中では結構しっかりしていてやや大きめですので、加工に向いています。

ちなみに夏と冬で、卵の殻は強度が変わります。 夏場は水をたくさん飲み飼料の食べ具合が減っちゃう事から、どうしても殻の暑さが薄くなっちゃうんですね。 冬場はしっかりと食べるので、カルシウム吸収もたっぷり!の硬い殻になるんですね。

たまご細工を作るなら、冬場のたまごがピッタリなんです。それも大寒前後のもっとも寒い時期あたりから春にかけてが最高です。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2013年08月9日

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

写真は中国のアーティスト、PuDerong氏のたまご細工アート。美しいですねー。 龍が描かれていますが、爪が5本あります。日本で描かれたり彫られている「龍」の爪はだいたい3本。

なぜかと言うと、これは中華思想が元になっていまして、かつて「5本爪の龍」は皇帝の持ち物にしか描いてはダメだったんですね。一般人が持つと死罪。ヒエーッ!

なので、日本に文化として入ってきたものには、5本爪の龍はいなかったわけです。 もっとも、京都の天竜寺にある天井画には、5本爪龍が描かれていますので、朝廷どうしの交流などから爪の意味も伝わっていたのかもしれませんね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 世界のたまごアート 2013年08月8日

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。 お盆前で、バタバタとしています。

徳島は「阿波踊り」がいよいよ来週から始まります。

お盆前のいまごろになると、町中で「ぞめき」というお囃子の音や踊りの掛け声が聞こえてきます。 有名連も無名連も、直前の猛練習中なんですね。

さて少し前ですが、関西ネットショップ大学さん(http://www.netshopdaigaku.com/)のオープンキャンパスにて、お呼び頂き、当社の「たまご戦略」についてお話をさせていただく機会がありました。

関西ネットショップ大学さんとは、その名のとおり「ネットショップの高等教育をすること」を目的としたセミナーで、EC事業(通販事業)に関連する各分野のプロフェッショナルが集まる学びの場なんです。

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見てのとおり、めっちゃたくさんの方に私たちの取り組みを聞いていただきました!(汗) 私たちもオンライン販売をやっているとはいえ、ホントひよっこですし大変恐縮ではありましたが、少し違った視点で取り組んでいる点から、(反面教師的な部分も含めて)何かのヒントになれば幸いと思っております。(^^;)

そして、何よりとっても嬉しかったのが、後半のパネルディスカッション。なんと!ウチの「たまごのソムリエ」通販サイトを題材として、「より良くする手法」についてその道のプロ講師の皆さんから、たーくさんの公開アドバイスを頂きました!

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いやー、ホントすごいです。なるほど!と思えるご助言の数々、間違いなくその場で一番勉強になったのは私です!ご縁に感謝、ですね。 そのウチちゃんと時間を作って受講生として参加せねば!と思える講師の皆さんとの出会い、うれしく思います。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

※トップの写真は、関西ネットショップ大学様から御引用致しております。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2013年08月7日