小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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こんにちは。たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグのこばやしです。

さて、クリスマスももうすぐですね!

実は西洋では、クリスマスやイースター(復活祭)の飾りとしてたまごの殻をキレイに装飾するのが一般的だったりします。kurisumasu_turi.jpg

西洋では卵は生命の象徴、復活のイメージがあるので、それを飾りつけするのはキリスト生誕のお祝いとしては当然とも言えますが、なによりいつも手元に合って、子供と一緒に楽しく作れるというのが第一の理由ではないでしょうか。

 さて、方法としては、おうちにある生卵、これのお尻に安全ピンを刺して、その穴にクリップなどをまっすぐ伸ばしたものを差し込んで、黄身と白身を混ぜてしまいます。 ある程度きれいに混ざったら、たまごを振って中身を出してしまいます。 中身が乾いたら完成!です。 結構大きな穴が開いても大丈夫。 そんなに目立ちませんし、気になるようなら紙などを貼るとキレイに見えます。(^^)tamagokazari_pin.jpg

さて、カンジンの装飾なのですが、いろんなバリエーションがあります。 海外でご紹介されていたものをいくつか挙げてみます。

1)つなげる(エッグガーランド)
ペンで塗ったり染めたりしたカラフルなたまごを、糸でつなぎます。

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2)染めたまご
たまごの殻は、煮込むと色が付きます。 写真のように細いシールなどをあらかじめ貼っておくと、その部分は色が付かないのでキレイなストライプ模様になります。 100%じゃないジュースなどで煮込むのがおススメです。

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3)ペーパー包みたまご
お気に入りの包装紙などで、キレイに包んじゃいます。糊で貼り付けちゃいますが、適当に貼っても美しく見えます。

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2)や3)の組み合わせで、たとえばこんなポップな感じの楽しいたまご飾りもできちゃいます。

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いかがでしたでしょうか? ちょっとした工夫で、とっても素敵な空間が演出できます。

お子さんとワイワイ、たまごを使ってぜひ楽しいクリスマスにしてみてください。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連・・・・『クリスマスとたまごの深ーい関係』 – たまごのソムリエ日記

(関連・・・・『エッ!卵の成る木!?たわわに実ったたまごのニュース(ドイツ)』 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2012年12月17日

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たまごのソムリエ、こばやしです。 たまごのことわざ、第11弾です。(^^)

今回は中国のことわざ。

<以卵投石(いらんとうせき)>

卵をもって石に投」、と読みます。 出典は“性悪説”で有名な「荀子」の書です。

卵を投げて石を壊そうとしても、フツーに考えてこれはゼッタイ無理・・。 転じて、「身の程知らずで自滅する」とか、「ムダと判っていながら愚かな行為をす」、そういう意味で使われます。 日本で言うとなんでしょうね? 「焼石に水」「糠に釘」、のようなカンジでしょうか…!?

 

◆たまごと石の対決
「卵と石」の対比は中国では良く使われていまして、

例えば尖閣諸島の問題でちょうど二年前に巡視船が中国漁船を拿捕し、国際問題になった事件がありましたが、その当時の中国版記事を読むと・・・、

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中日友好委「両国関係、風は吹けども動ぜず」-(人民網日本語版) 2010年11月5日 

(前半略) 中国漁船の進行を妨害し追い払おうとし、さらに拿捕(だほ)したこと自体が違法である。「石と卵がけんかしたら、常に石が勝つ」という言い方があるが、今回の事件がまさにそれである。勝ち目のない卵が石にぶつかっていくはずはない。(以下略)
http://j.peopledaily.com.cn/94474/7189987.html
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記事中で、石と卵 の対比が使われています。 これなんかも、上の慣用句が念頭にあってイメージに使われているわけです。 おおもとの意味を考えるならば記事はやや皮肉な表現とも取れますが、少なくともビジュアル的イメージとしてはとても判りやすいのではないでしょうか。

 

◆「卵」 対 「金属」なら・・・!?
ちなみに、卵を加熱したり腐ると出てくる「硫黄ガス」は、金属を腐食させます。 なのでしっかりと対策しないと、食品加工場の加熱ラインなんかは金属がボロボロになっちゃったりします。 石はくだけなくても金属は長い時間をかけて打ち壊しちゃうこともある・・・卵は結構オソロシイ存在でもあります(^^)

反対に、たまごの卵白はものをくっつけるのに使われることもあります。 フィリピンには、「卵白でつなげてできた岩の城」があります。 砕くことはムリでも、逆にくっつけて新たな価値を生んでいく・・・これからの知恵の出し方かもしれませんね。

冒頭のことわざは、裏を返すと自分にできることをハッキリ認識して、強みを発揮できることに最大限取り組んでいくことが大切とも言えるわけです。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2012年12月13日

こんにちは。たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

突然ですが皆さんは、イキナリ卵をぶつけられたらどうしますか?

「なんてことするんだ!」

真っ赤になって怒るのが普通だと思います。

では、それが“選挙中”だったらどうでしょう・・・?

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2003年、カリフォルニア州知事選挙活動中のお話。
シュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツェネッガー氏は選挙演説中に、反対派の聴衆に生卵を投げつけられました。
シュワルツェネッガー氏、
顔色一つ変えずに上着についた生卵をぬぐい、こう言いました。
「ベーコンも一緒によこせよな!」

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会場は笑いに包まれ、演説とも相まって、支持者の大歓声を浴びました。

結果は皆さんもご存じのとおり。 見事州知事に当選したんですね。

ベーコンエッグはアメリカで最もポピュラーな料理のひとつ。

うまいですね。 もちろんこのジョークのおかげで当選したわけではありませんが、こういう、余裕と機転をもっての切り替えしは、聞く人に知性と余裕を感じさせます。 実際にその場で聴いていた人たちは「頼もしい」と感じたのではないでしょうか。

当時、このシーンはニュースとしてあちこちで取り上げられましたので、「シュワルツェネッガー = 知的」のプラスイメージに大きな役割を果たしたことは確かです。

さて、我が国でも、いよいよ投票が近づいてまいりました。

最近はテレビ新聞だけじゃなく、ネットのオンライン生放送などでも各候補者の方のご意見を聴くことができます。 政策以外にも、候補者の皆さんがどんな当位即妙のお受け応えをされていらっしゃるかも、ちょっとした判断材料になるのかもしれませんね。(^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連日記 : 選挙でよく出る「たまご」の話 – たまごのソムリエ日記

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こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

色々お世話になっている地元の方が、フェイスブックとユーストリーム放送を利用して「いいね!の会」催しを行っているのですが、「たまごっていいね!」企画ということで、呼んでいただきました(^^)

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参加者の方は、カフェ「Lapage」さんで食事をしながら話を楽しみます。 放送はこんなカンジの奥に見えるブースで映します。

さて、今回はたまごのお話に加えて「珍しいたまご料理」というテーマが付きましたので、事前にオーナーの東條さんと打ち合わせを。

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料理別専用たまごや、変わったたまごを元に試食・・・

そして決定したメニューをイベントにお越しになった皆さんに食べて頂きました。

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たまごかけごはんでも、歴史的エピソードのある古いレシピの再現であったり、はたまた全然イメージの違う、洋風たまごかけごはんであったり、味は絶品!だけど面白いメニューを5品用意したんですねー。

放送中は、リアルタイムでユーストリーム上からツイッターを通していろんな質問を頂き、お答えさせていただきました。

放送!とはいえ和気藹々としたゆるーい雰囲気で、楽しく熱く!たまごの魅力をお伝えさせて頂きましたー!(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2012年12月5日

こんにちは!たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

本日は12月3日。

ワン・ツー・スリーで「マジックの日」なんですね。

なかなか洒落が効いています。 本日は「たまごマジック」をご紹介します。

〇ランスバートンの卵マジック
あまりのウデの素晴らしさに感動したホテルオーナーと、ラスベガスで13年の長期契約を結び専用劇場「ランス・バートン シアター」で大人気をはくした世界的に有名なマジシャンです。 私も大ファンなんです。

下のショウでは小さな男の子と女の子に手伝ってもらって、帽子の中から卵が・・・というマジックですが、最初は「フムフム」と感心していた視聴者も、途中からあっけにとられること請け合いです。 ラストは圧巻!

 

〇エッグバッグ
古典ともいえるマジックなのですが、使うのは小さな袋と卵のみというシンプルですごく不思議なマジックです。 手で触ってもらって確認したのに、なぜかたまごが・・・

このトリックを演じているウェイン・ドブソンという方は、日本ではあまり有名ではありませんがイギリスではテレビで自分の番組を持っているくらいの有名なマジシャン。 ぜひ生で見てみたいと思わせる爆笑トークと演出で不思議空間を創り出します。

いかがでしたでしょうか?

他にも面白いたまごマジックが沢山ありますので、後日にご紹介します。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること , マジック 2012年12月3日

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たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグのこばやしです。

マックのグラタンコロッケバーガーが今年も発売され、その「原料のスゴさ」がツイッターなどで話題になっています。

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ほとんど小麦粉・・・! これはスゴイ。 中に入っているマカロニだって小麦粉ですからねー。 まさに小麦文化の叡智を集めたメニュー、実はスゴイ料理なんですね。 なんというか、山芋と大豆で「うなぎの蒲焼」を作っちゃう「精進料理」に通じるものがありますよね。

日本文化にだって、日常的に食べるもの中にもこういう文化の極みとなる料理があるんですね。

それは、味噌汁。

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ご覧のように、豆腐と油揚げの味噌汁の場合、ネギとだし以外はほとんど大豆です。 あまり意識しませんが、長い年月をかけて培われた、「大豆文化」の粋を集めた料理なんですねー。 これまたスゴイです。 (そういえば「冷奴に醤油」や「味噌田楽」だって大豆づくしですね。良く考えてみると。)

では、たまごだけで・・・の料理なんてェはあるのでしょうか??

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フランスではどこのビストロに入ってもコース料理の最初に出てくる前菜、マヨネーズソースをかけたゆでたまご「ウッフマヨ(œufs durs mayonnaise)」という料理があります。 これは非常にシンプルな料理で、基本食材はたまごだけ。(^^) これがマタ美味しいんですよ!

 

この前菜たまご料理「ウッフマヨネーズ」はフランスでは『ウッフマヨ品評大賞』まであって、毎年大賞受賞のお店が表彰され、それ食べたさにお客様が殺到するのだとか。 ミシュランのたまご限定版みたいなものでしょうかね!? 上の写真は今年2012年受賞のレストラン「エバズィヨン」のウッフマヨネーズ。 とっても美味しそうですね!

この「ウッフマヨネーズ大賞」はかなり面白いので、また後日改めてご紹介しますね。

ここまでお読みくださってありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2012年11月30日