小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧


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こんにちは。こばやしです。

英語で「チキン」というと、“弱虫”のことを指します。

「鶏は3歩あるくと忘れる」と・・・、バカの代名詞のような慣用句があります。

1537年ポーランドで起きた鶏戦争は、『反乱を起こそうと集まった一般貴族たちにできることは、せいぜい「田舎の鶏を全滅させる」ことくらいさ。』と息巻いた大貴族がバカにして付けた名前。

なんだかあちこちで、蔑まれているようで、ちょっと悲しいですね。(^^;)

ちなみにニワトリさんはけっこう頭良いです。

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写真は私どものお届けするたまごを、木屋平高原で放し飼い飼育で育てていただいている香川さんちの農場です。

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ちゃーんと育ての親、香川さんご夫妻の顔を見分けて寄っていきます。

最初に教えると、たまごを産む巣箱の位置、飼料を食べる小屋、食事の時間・・・、すべてちゃんと覚えます。

ニワトリやカラスなど鳥類の賢さを研究されておられる宇都宮大学農学部の杉田昭栄教授によると、“鶏の短期記憶力は人間とほぼ大差ない”のだそうです。 「3歩で忘れる」と言われるのは、“忘れるのではなく、生存に関係すること以外はもともと覚える興味がないだけ ”なのだとか。

納得です。

意外とかしこいんですよ・・・!

(関連) たまごは頭がいい!?(たまごのジョーク)-たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2012年04月18日

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こんにちは。こばやしです。

先日のTVにてのご紹介以降、ホントにたくさんのご注文を頂いておりビックリしております。

ありがとうございます!

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さて、本題です。

少し前に、知人がアフリカ旅行に行ってきたんですね。

「どうだった?」と聞くと、やはり大自然の姿、星空など感動の連続だった!とのこと。

「ただね・・・、

料理だけはちょっと。なんだか味気なかったな。」

そんな感想でした。

そういえば、浅田次郎さんもエッセイで「アフリカ料理は油と香料の味付けが主体で塩味が薄い。」と語っています。

でも、これ、当然なんですね。

民族による味付けの違い、ここに深い健康のテーマが隠れているんです。

そのヒントは「塩」。

 

◆どれだけ塩分を取っても大丈夫か?
医学的にみて、黒人種のヒトは“塩分摂取で高血圧になる率”が高いと言われています。

反対に、日本人は塩に対する感受性が低い(耐性が高い)ことが、報告されています。

米国の塩分摂取基準は2.3g/日、そのうちすべての黒人種の方(と51歳以上の方)は1.5g/日以下が推奨。

対して、日本では男性9g、女性7.5g/日と、なんと男性では6倍も違います。

この違いはどういうところから来るのでしょうか?

 

◆貴重だった、アフリカ内陸地の塩tikyuu.jpg
広大なアフリカ大陸、その大部分は内陸地です。 海洋国家である日本と違い、海からはるか遠くの内陸部では、塩を入手するのは極めて困難でした。

必然的に、塩をあまり取らなくても生き延びることができる、そんな体質DNAや料理文化が育まれてくることになったわけです。

海洋国家であり、また高温多湿で塩蔵を必要とする日本とは食の成り立ちが全くちがうんですね。

 

◆日本を救うかも?アフリカ料理の魅力
上記の「日本の塩分摂取基準」は、もともと男性10g/日、女性9g/日でしたが、2005年に厚労省が改訂を行って上記の値に減らされています。 塩耐性が高いとはいえ、高血圧に関連する「血管障害」が死因トップにくる日本では減塩が大きな課題となっているわけです。

タジン鍋を使った北アフリカ料理や冒頭写真の料理クスクスのように、近年日本でも親しまれているアフリカ料理もたくさんあります。

塩をできるだけ使わない」という伝統を培ってきたアフリカ料理には、我々日本人の健康にたいする重要なカギが眠っているのではないでしょうか??

中華料理にインドのカレー、世界の食を自文化に取り入れてきた日本だからこそ、健康のための「日本人の味覚にに合うアフリカ料理」がこれから伸びてくるかもしれませんね。(^^)

ここまでお読みくださってありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学 2012年04月16日

こんにちは。こばやしです。

なんと!あの人気番組「リアルスコープ」さんにてウチのたまごをご紹介いただきます。

放送局 : フジテレビ
番組名 : 「リアルスコープ Z(ゼット)」
放送日 : 4月14日(土)
時刻  :
土曜よる7時 - 7時57分 
テーマ : 「たまごに関する絶対知っておきたい新知識16個を紹介!」

“大人の社会見学”をコンセプトにいろんなモノづくりの現場やヒミツを紹介する人気番組で、ウチのスタッフも大好きっ子が何人もいます。

新番組としてリニューアルされてZ(ゼット)が付いちゃいます!

たまご特集、ということで私タチのたまごもご紹介頂く予定です。

内容はヒミツ!なのでぜひ番組をごらんになってくださいませ。(^^)

あと、番組HPからドリル回答用紙をダウンロードして空欄をすべて記入して送ると、10名さまに「たまご券」がプレゼントされるんだそうです。 ぜひゲットしてウチの美味しい旬のこだわりたまごをお召し上がりくださいませ!

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   ご取材時の様子(1)             撮影時のワンシーン(2)

あれだけ熱心にウチのたまごを撮ってくださると、ホントうれしくなりますね。

それだけでも本当に感謝です。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 取材・掲載・ご紹介 2012年04月13日

こんにちは。こばやしです。

桜の時期まっただ中ですね。 季節が変われば装いも変わる。 春の新作、新しいバッグやアクセサリーが気になってしょうがない方も多いのでは?

さて、世界中にブランドショップを持つティファニー。 このティファニーと「たまご」に深い関係があるのをご存知でしょうか・・・・・・?

◆鮮やかな色、じつは・・・komadori_egg.jpg
ティファニーで宝石やアクセサリーを買うと、とってもきれいなブルーの包装紙で包み、同色の商品袋に入れてくれます。

この有名な「ティファニーブルー」、実はある鳥の「卵」と深いつながりがあるんです。

それは「こまどりの卵」。

ウグイスと共に日本三鳴鳥の一つと言われるこの鳥は、きれいな青色の卵を産みます。

ヨーロッパでは古来より「高潔さと真実」を現す色であるこのブルーを、創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーは、そのブランドのシンボルカラーとしたんだそうです。

◆青いたまごを食べる
鮮やかな青色のたまご、食べる方としては少々抵抗があるものですが、食用とされていて鮮やかな青色を持つたまごといえば、オーストラリア生まれ「エミュー」のたまごがあります。 ダチョウの親戚さんですね。

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元来この色は、草の中では極めて見つけにくい色。 外敵から隠れるのにちょうど良いわけですね。

大きさはコブシ大くらいでかなり大きいです。 カンジンの味は、『味は普通のタマゴよりもリッチでクリーミーな食感、どちらかというとアヒルのたまごに近い食感』だとか。 ダチョウはあるけどエミューのたまごは食べたことが無いので、私も興味深々のたまごです。

実はエミューのたまごには卵アレルギーのアレルゲンとなるたんぱく質が極めて少なく、エミューのたまごはアレルギーのお子さんでも食べられると期待されているようです。

もしかしたら、この「青いたまご」が多くのお子さんの悩みを救ってくれる救世主になるかもしれませんね。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2012年04月11日

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こんにちは。こばやしです。

右の二人が、この春ウチに入社してくれたヤッシーとバベちゃんです。

先週、大阪の新入社員研修に行っていました。

二人ともスポーツマン、特に写真右のバベちゃんは、バトミントンで県下トップの腕前!

一生懸命でいつもニコニコ笑顔、2人が入社してよりいっそう、社内がパッと明るくなりました。

すばらしい2人がウチを選んで来てくれたこと、本当にうれしく思っています。

この縁から、更にワクワクする価値をお客様へ向けて作っていける事、ホント楽しみです!(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2012年04月9日

こんにちは!こばやしです。

いつも、買っていただくお客さまに、

「いつもおいしいけど、最近のたまごは特においしい。なんで?」

と聞かれました。

うれしいですね(^^)

以前も書きましたが、たまごの旬は「春」なんです。

千年以上昔、まだ鶏さんが品種改良されていない、セキショクヤケイと呼ばれる原種に近かったころは、たまごはこの春の時期にしか生まれない貴重品でした。

品種のかけ合わせが進み、一年中たまごを産むようになった現在でも、鶏さんの一番コンディションが良いのは、今の時期。 そして、世界の生活文化のなかで「春とたまご」は密接に結びついているんですね。 本日は、この「春とたまご」の歴史的なつながりについて御説明します。

 

◆世界中で!春と卵の深い関係
日本の文化、短歌や俳句で見ると、「たまごの季語」は春です。 たまご=春なんですね。

そしてヨーロッパでも「春の象徴」というとです。

暗く冷たい冬の終わりから、暖かい光の世界へ。

季節の変化を告げ、冬の終わりを祝う象徴として、生命のシンボルである「たまご」が古来より用いられています。

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そうして何世紀もの間、卵は「春の風物詩」として祝福され、贈り物として交換され、おいしく食べられてきました。 たとえばその一つが「イースターエッグ」なんですね。

イースターエッグとはヨーロッパの風習で、たまごの殻にキレイな飾り付けをして春をお祝いするイベントです(右写真参照)。

そしてそれだけでなく、中国、ペルシア、エジプト、およびギリシアでも、「春の儀式」として卵を食べて春を祝う風習があります。

比較的歴史の新しいアメリカでも欧州から伝わった「たまごころがし(egg rolling)」と呼ばれる春の伝統行事があり、これはなんと、ホワイトハウスの庭で許可されている唯一のイベントだったりします。

そもそもの「春に卵を食べてお祝いする」最も古い風習は、ユダヤ人から始まっていると言われています。 春のお祭りに際して、殻ごとローストしたたまごを食事のお盆に乗せ神に捧げていたのだとか。

余談ですが「焼きたまご」は日本ではあまりやりませんが、アジアでは比較的ポピュラーな食べ方で、ゆでたまごに比べて水分が飛ぶため味を濃く感じるナカナカ美味しい料理です。(^^)

春はたまごの旬!

この良き季節を満喫するためにも、一年で一番の旬!たまご料理をどうぞ!

(参照) The incredible, versatile egg April 7, 2011 (From soups to sweets they’re there for us, spring’s symbol of life renewed.)

(関連:千年の昔、鶏の卵は一年に一度しか生まれなかった。 – たまごのソムリエ日記)

(関連:復活祭なのでイースターエッグを描いてみました。 – たまごのソムリエ日記)

(関連:エッ!卵の成る木!?_たわわに実ったたまご(ドイツの復活祭より) – たまごのソムリエ日記)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2012年04月6日