小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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こんにちは。こばやしです。

来週にかけて強い寒波とのこと、しばらく寒くなりそうです。

と、いうわけでペンギンさんの卵ネタ続きです。

マカロニペンギンというペンギンがいます。

macaroni_penguin2.jpg

こんなのですね。

このペンギンちょっと変わってまして、二個産んだ卵のうち、大きい方しか抱卵しません。

つまりどっちかは“見捨てる”ってことです。(※大抵は最初に産んだ方と言われています)

一子相伝の“北斗神拳”じゃないですが、過酷な環境下にある生物は複数の子供を育てるだけの十分な食料が得られることが少ない場合、こうした行動をとるそうです。

自然の知恵とはいえ、なんとも厳しいですね。

・・・、と同情した気持ちとは別に、たまご屋としての興味が湧きます。

見放された卵だったら、食べてもいいんじゃないだろうか!?

どんな味だろう・・・?

◆こばやしの大胆予想!
残念ながら(?)南極条約で、南極の動物を捕獲してはいけないことになっています、卵も捕るのは(多分)禁止です。

あえて味を予想するならば、
たまごの風味は食べた餌の成分に左右されます。 サカナを常食するペンギンさんのたまごの味は、おそらくとても生臭いのではないでしょうか。 低温に耐えるように、油脂分が多いかもしれません。 穀物主食である鶏さんのたまごより、黄身はコクがあって濃厚風味と予想します。 かつお出汁などの和食と相性が良さそうです。 チョイと香りを利かせて三つ葉なんかで臭み消しをすれば、だし巻き玉子なんか最高かも。

南極探検で有名な白瀬中尉は、ペンギンを食べたことがあり「かなり美味だった。」とのことですが、たまごはどうだったんでしょう? いずれにせよ、我々がその味を知ることは無さそうです。

しかし南極点での最高気温は-15℃、年平均気温-50℃ですから、そこにあるものはいつまでも凍ったままになります。 温められなかったマカロニペンギンの卵だってゴロゴロ・・・いつまでも増える一方なのでは・・・・・・!??? 千年くらい経つと大地が凍った卵で埋めつくされたりして。(^^;)
(※実際はアザラシなんかが食べちゃうんでしょうけど。) 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2012年01月30日

penguin2.jpgこんにちは。こばやしです。

それにしても寒いですね!東京は大雪だとか、お帰りの際にはケガなきようにお気を付け下さいませ。

さて、鶏さんなど鳥類は比較的寒さに強いのですが、そのなかでも格別寒さ耐性の高い鳥といえばペンギンさん。

ごぞんじのとおり、極寒の地、南極に住んでいます。

さて、ここでタイトルの質問。

「ペンギンの卵は、なぜカチンコチンに凍ってしまわないのか?」

お父さんペンギンが暖めているとはいえ、

外気温はマイナス数十度。 地面はヒエヒエです

もちろん木も生えてませんから、「巣」なんてつくれません。  

いくら上から暖めても、これだけ地面から冷やされたんじゃ・・・

大丈夫なんでしょうか・・・?

実はどうなっているのかというと、お母さんペンギン、

「お父さんペンギンの足の上」に卵を産むんです。penguin_tamago3.jpg

そして卵を冷やさないために、ペンギンの足はつま先までフワフワの羽毛で覆われています。

なので、この足の上で卵はあったかぬくぬく、地表の冷たさで凍ってしまうことも無いというわけです。

へー。 なるほど!

・・・・・・。

「じゃあ、温めてるお父さんペンギンは、歩きたいときどうしたらいいの?」

と皆さん思ったかもしれません。

つま先に我が子供である卵を乗っけていたら、歩けない!

どうしたらいいんでしょう・・・。

答えは、

「生まれるまで歩かない。」です。

お父さんペンギンは、子供が生まれるまで60日間直立不動で立っているんです。

すごいですね。 ペンギン父は偉大です。

(参照)雑学おもしろ百科(角川文庫・小松左京)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2012年01月24日

 

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おめでとうございます! こばやしです。

ご挨拶が遅くなりました。

本年もよろしくお願いいたします。

旧年中は沢山の方にお世話になり、本当に感謝の一年でした。

今年は辰年。

そういえば龍の字が四つ重なった漢字があるそうですね。画数の多さは一番で「多弁な」という意味だとか。おいしさを多弁に語り、お客様のお役立ち品質一番のたまごをお届けできますよう、本年もワクワク全力で努めます。

本年の皆様のお幸せ、お祈りいたしております。

※上記の写真は、私が筆で書いてみたものです。 辰に見えますでしょうか!?

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2012年01月3日

こんにちは。こばやしです。

今年も残すところ、あとわずか。いよいよ新年です。

ところで元旦元日の違いってご存知ですか?

元旦とは1月1日のだけ、元日とは1月1日ぜんぶを指すそうです。

もともと「元旦」の「旦」、実は太陽と地平線を表すんだとか。 なので、元旦とは太陽が出たばかり、つまり一月一日の朝を表します。 つまり、↓のようなカンジですね。

gantann_ganjitu.jpg

なので「元旦の朝」という言い方は間違いなんですね。

象形文字といえば、本年度の干支だった“卯(う)”、

これもウサギを表すのではなく、神さまへ捧げられた兎肉を表したものなんだとか。

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もしかしたら“卵”だって、ゆでたまごをカットした象形文字なのかも!?

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龍、竜、辰、来年の干支も形からしてドラゴンっぽいですけど、これもどうなんでしょうね。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2011年12月29日

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コーストランドショッピングセンターで発見の不審物、中身は「ミュージカル ホリデイ エッグ (http://www.marconews.com/news/2010/dec/23/coastland-center-mall-shutdown-suspicious-package/

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ちょうど一年前のクリスマスの事件です。

買い物客が駐車場で小箱を発見、警察の爆破処理班が出動する大騒ぎになりその区画は閉鎖、多くの買い物客が足止めされました。 その後、爆破処理専門チームのX線装置解析により、中身は単なる卵のオルゴール(ミュージカル ホリデイ エッグ)だった事が判明します。

このニュースを読んだとき、正直これは「毎日疲れるだろうなー。」と感じました。

どこにでもあるショッピングセンター。

そこに落ちてるプレゼント包装のちいさな箱。

でも怖くて拾えない・・・、もし拾ったらその瞬間に爆発するかもしれないから・・・

こんな日常は、結構ストレスが溜まるのではないでしょうか? 

ほぼ同時期のニュースでは、テキサスの学校が「銃乱射事件を防ぐため」に校内の銃携帯を許可したと出ていました。

いろいろ物騒でアメリカは大変ですね。

ちなみに“ミュージカルエッグ(musical egg)”とは、こんなのです↓

musicalegg.jpg

欧米では割とポピュラーな、たまごを模したオルゴールです。 クリスマスプレゼントとしても好まれています。

癒しのための品が、不安の元になってしまったとは、なんとも皮肉ですね(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2011年12月22日

 

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こんにちは。 こばやしです。 つい先月、こんな発表がありました。

  甘党の人、感じ良く人助けする傾向=米調査 (ロイター)
[ニューヨーク 21日 ロイター] 米国の科学者による調査で、甘い食べ物を好む人は人当たりが良く、人の手助けをする傾向が強いことが分かった。ただ、甘いものを好むからといって、性格がより外向的または神経質などとは言えないとしている。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111024-00000644-reu-int)

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ということで、「甘党は良い人」という、面白い研究結果が出ています。
この研究結果で興味深いのは、
    ・甘いものを食べた後の幸福感が影響するわけではない
    ・周囲の人も、「甘党の人」を無意識に「気立てが良い」と認識する傾向がある
と判明したこと。 いったいどういうことなのかというと、

ポイント1 ・・・『甘いものを食べた幸福感は影響しない』
  → 今から甘い物をたくさん食べても、性格は優しくならないということ。 あくまでもともと「甘党」だった人が「人当たりが良い」だけです。 これは残念ですね。

ポイント2 ・・・『周囲の人も、甘党の人を無意識に「気立てが良い」と考える』amatou1.jpg
   → 同じ人物写真を見せ、プロフィールに「好きなもの:チョコレート」の一文が有る無しで印象がどう変わるかを見た結果です。 つまり・・・、俺って甘いもの大好きなんだよねー。」と周囲に伝えるだけで「良い人」そうに見える ということになります。 こりゃスゴイ!

 

◆なぜそう感じる・・? こばやしの仮説
本質的に「甘い」とは、脳が“ほしい!”というメッセージを出しているということ。 言い換えると「これは体にとって吸収しやすいエネルギーです。」という信号なんですね。 ごはんのような炭水化物だって分解すると糖になりますが、より分子の小さい砂糖の方が“甘く”感じるのは、脳がより「快」だと認識しているということです。 
対して「苦味」や「酸味」は、元々は「危険信号」の味覚と言われています。 酸味は「腐っている」ことを脳に伝えるため、苦味は「毒」であることを伝えるため・・・。 だからたとえば子供がピーマンや酢の物を苦手なのは当然なんですね。 じゃあなぜ大人が酸味や苦みを好きになるのかというと、これは「食経験」によって「本能」を上書きしてしまうから。 「危険 → これは毒じゃない → こういう味もアリだよな♪」と自分の本能をすこしずつ書き変えていくんですね。

ならば、「甘党の人」とは、より本能に従って体に良いものを求める「感性」を重視する人、苦味酸味を好む人は、より自分の「経験」を重視する「理性」の人・・・なのかもしれません。 そのあたりが「人助け」の差となって現れるのではないでしょうか。 そして周囲の人も、食べ物の好みから、本能的にその人柄を察知する。 ・・・のかもしれません。

なにはともあれ、もうすぐクリスマス。 独身の方、ご予定無い方、まだ間に合います。 少しでも良く自分を見せるなら、「甘党アピール」ですよ!(^^)

Sweet taste preferences and experiences predict prosocial inferences, personalities, and behaviors. – APA PsycNET(8月29日)

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学 2011年12月9日