小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

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たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグのこばやしです。 今週は出張続きです。

本日は久々に英語のお話。

ビートを刻む!、というとドラムかなにかのイメージですよね。

もうすぐ学園祭シーズン、バンドデビューだぜ!なんてのは今でもある話なんでしょうか!?

さて、ひさびさのたまごの慣用句シリーズです。

ビート エッグbeat an egg)>(たまごを叩く)

・・・と書いて、たまごをシャカシャカとかき混ぜる事を言います。 後ろに形容詞を付けて「beat an egg thoroughly」(よく混ぜる)という表現になります。

なるほど、イメージ湧きますよね。 いやァ、料理は情熱ですよ!

もちろん欧米だと泡立て器やスプーンフォークを使うのですが、日本だとカンタンな料理の場合は全てハシですからドラムっぽくって、ますますビートを刻んでいるようにも見えますね(^^)

 

◆以外にムズカシイ、たまごのかき混ぜ方
さて、この「たまごを混ぜる」という行為、「ただそれだけジャン。」とあなどるなかれ、意外といろんなテクニックを必要とする技術なんです。

混ぜ方一つとっても、色んな段階があります。

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どこまで混ぜるかで、料理の舌触りや出来上がりが全然変わってきてしまうんですね。

次回は、この「たまごの混ぜ方のコツ」について、お話します。

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2012年10月11日


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たまごのソムリエ、こばやしです。

人々を笑わせ考えさせる研究に贈られる
「イグノーベル賞」で
6年連続日本人が受賞ということが
話題になっていますね。

 

そこで、以前も簡単に紹介した
イグノーベル賞受賞の
「面白鶏・たまご研究」
シリーズでご紹介。

 

<94年 物理学賞 ルイ・ケルヴラン>

鶏卵の殻中のカルシウムは(生体内の)常温核融合過程によってつくられる、という彼の結論に対して。

ナント!
鶏サンは「核融合」で
たまごを作っているんだそうです・・・
こりゃビックリ! (゚□゚*)

 

聞くだけで面白い、
まさにイグノーベル賞にふさわしい
研究ですが、
実は研究者のケルヴランさんは
この研究でノーベル賞候補にも
なっているスゴイ方です。

 

◆生体内で起こる錬金術・・・!?
彼の提唱する
「体内で核融合し、元素が別の物質に変わる」
というこの”生物学的元素転換説“は、

190年前の研究

鶏の卵から生まれたヒヨコに含まれるカルシウムが卵の4倍にも増加している

との報告(W・プロウト 1822年)が
ベースになっています。

 

当時はそのメカニズムは謎とされていましたが、
ケルヴランさんは

酵素やバクテリアが作用して、
物質を別の物質に”転換”している
のではないだろうか。

そう考えて詳細な研究を重ねました。

 

その結果、
体内で起こっている
アミノ酸などの『生体結合反応』が、

pHや温度がある条件になると
原子核レベルでも起こるとの確信を持つに至ったのです。

実例として
マンガン→鉄分へと転換させるバクテリア
驚くべき研究報告も発表しています。

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一般に、
原子核どうしがくっついて
重い原子核に変わる「核融合」は、
大きなエネルギーを生み出します。

太陽だって、「核融合」で燃えてるんですね。

 

ですが、
自然の中ではそのような
エネルギー発生や消費を必要としない融合や転換
常に起こっている・・・。
これが彼の主張です。

 

上記ケルヴランさんの研究は
大論争を巻き起こし、
賛否両論の末「最後の錬金術師」などと
不名誉な(?)あだ名もつけられ、

現在ではほぼ顧みられることも
なくなりつつあります。

 

まァもしこれがホントなら、
鉄から金が生まれる様な
まさに「錬金術」といえるスゴイ発見です。

もしかしたら我々の体の中でも・・・!?

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごのビックリ科学 2012年10月5日


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たまごのソムリエ、小林ゴールドエッグの小林です。

下は、「成功とは・・・」というジョークです。

___________________________________________ 

  4歳 成功とは…おもらしをしない事である。 
12歳 成功とは…友達がいる事である。 
16歳 成功とは…運転免許を持つ事である。 
20歳 成功とは…セックスができる事である。 
35歳 成功とは…お金を持っている事である。 
  
50歳 成功とは…お金を持っている事である。 
60歳 成功とは…セックスできる事である。 
70歳 成功とは…運転免許を持つ事である。 
75歳 成功とは…友達がいる事である。 
80歳 成功とは…おもらしをしない事である。
 

___________________________________________ 

うまいですね。 

人生で達成感(優越感?)を感じる一面を上手くとらえていてニヤッとさせられます。

さて、話変わって、企業にとっての「成功」っていったいなんなのでしょうか・・・?

 

◆決まってないとタイヘン、「成功」と「幸せ」の定義

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先日、「全国経営発表大会」なるものに参加してきました。 千数百名のいろんな企業経営者幹部が集まって事業計画を発表、アドバイスし合うというイベントです。 私も発表し、貴重なアドバイスを頂いてきました。(^^)

「20××年までに年商10億円!」「店舗〇〇件達成!」、または「社員さんの〇〇を達成すること!」

会社によって、目標は様々です。

ただ、重要なのは「どこまでいったらウチにとっての”成功”なのか」をしっかりと決めておくことではないでしょうか? こんな実験があります。

   「水にできるだけ長く、潜ってください。」

   「水に一分間、潜ってください。」

それぞれお願いした場合、後者の方が明らかに一分達成率が高くなったそうです。

仕事でも同じで、「コレができたら今年は成功だよな。みんなガンバロウ!!」と計画を立てみんなで共有化すること、これこそが成功の秘訣・・・なのではないでしょうか。

たまごのソムリエ・小林ゴールドエッグも、本日より新しい期に入ります。

前期できた事。 また、できなかった事・・・もありますが、「失敗」したと判るのも計画を立てたから。

昨年お世話になった皆様に感謝と恩返しをしていくためにも、前期の成功と失敗をしっかりと分析し、今期の計画に活かして参ります。

これからもみなさまよろしくお願いいたします。

(関連日記) 経営発表大会 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2012年10月1日

 

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たまごはつるんと丸っこくてカワイイですが、親はどうでしょうか!?

正面から見ると、ダチョウ(左)はなにやら愛嬌がある顔なのですが、鶏サン(右)は正直かなりおそろしい面構えです。 
さすが恐竜の末裔!ってなぐらい怖いです。(^^;)
人懐っこくて性格はカワイイのに・・・。

変わった顔つきの鳥サンとしては、別名リアルキョロちゃん、ハシビロコウという大型鳥が有名です。

 

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ちなみに鶏が人間に飼われるようになったのは、「総合力でトップ」だったからではないかと言われています。 卵、肉はモチロンのこと、鳴き声の音色や時間の正確さ、姿の美しさ、闘争力による娯楽性(闘鶏などの賭け事)、…これだけ全てを満たす家畜要素のある鳥として、鶏の祖先「セキショクヤケイ」がダントツだったようです。

実際現在でも、食べる目的のみではなく、鳴き声のキレイな「東天紅」や見た目の美しい「長尾鶏」など、様々な目的で飼われています。  コワイ顔も含めて、鳥界のイケメンエリートだ!というわけなんですね!

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2012年09月25日

 

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こんにちは。こばやしです。

先週の9月3日は、ドラえもん生誕100周年“前”記念日なんだとか。

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ドラえもんがネズミに耳をかじられたショックで黄色→青色になっちゃったというエピソードは有名ですが、元の黄色い塗装がナント!「卵の黄身」だったことは意外と知られていません。 ピカタや天ぷらじゃあるまいし・・・。

テンペラ画法、という絵画技法は黄身のエマルジョン効果を利用して絵画の発色を長期に渡り劣化しないようにするすばらしい技法でした。 (ドラえもんの場合はショックでブルブル震えて剥がれちゃうのですが・・・)

 

また、中世ヨーロッパのお菓子は、黄金色に焼き上げるための「照り」に卵黄を多用していました。 未来の22世紀では、「エコ天然素材」として22世紀でも黄金色塗装として卵黄が見直されているのでしょうか!?

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2012年09月12日


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こんにちは。こばやしです。

卵アレルギーに悩む方に朗報です。

食物アレルギー発症抑制効果=赤ワイン成分、マウス実験で-山梨大研究チーム」(2012/09/05時事通信社)( http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012090500980 )
赤ワインなどに豊富に含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」が食物アレルギー発症の抑制に効果があることを、山梨大大学院・中尾篤人教授(免疫学)らの研究チームが4日付の米オンライン科学誌「プロスワン」に発表した。

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卵アレルギー体質のマウスにこの「レスベラトロール」を食べさせたところ、卵アレルギー反応が10分の一に軽減されたとの事。

これは朗報ですね!

以前にも当ブログで書いたように、卵アレルギーの原因となるたんぱく質は、強い症状を示すもので鶏卵中の11%、弱い反応を示すものを含めると実に65%も含まれます。 これを除くのは非常に難しいのが現状でした。

マウスに投与した量は、人間に換算すると一日1グラム程度。

とはいえ、卵アレルギー症状が出やすいのは小さい「子供」さん。 まさか赤ワインを飲むわけにはいきませんよね?

今回の研究報告で最もうれしいのは、このポリフェノール成分がすでにサプリメントとして市販されているという事。 老化防止効果や抗酸化作用を見込んで売られているのですが、製薬のように許認可が下りるまで長い事待つ必要もなく、早速買って試してみることができるわけですね。 これはありがたい。

サプリメント換算だと一日約数粒、これなら続けるのも難しくないのではないでしょうか。 ちなみに食物アレルギー全般に効果があるようです。

(関連日記)子供をアレルギーにしない、「お母さん」の食事-たまごのソムリエ日記
(関連日記)アレルギーの人に卵料理を楽しんでもらう三つの秘策:その1- たまごのソムリエ日記
(関連日記)アレルギーの人に卵料理を楽しんでもらう三つの秘策:その2
(関連日記)アレルギーと卵の関係(追記)

 

注※)上記リンク先の時事通信の記事では、「1組にはレスベラトロールを混ぜた餌を、もう1組には通常の餌を35日間にわたり与え続けた。さらに両グループに卵の食物アレルギーを強制的に発症させようとした。」となっており、まるで「大量の卵を食べさせることでマウスにアレルギーを発症させた」という様にも受け取れてしまいます。 読売新聞では「(あらかじめ)卵アレルギーを持つ体質に変化させたマウスを用いた」という表現になっています。(産経新聞の記事は「マウスを使った実験で突き止め・・・」とだけ表記)

実際にはアレルギーモデルマウスという、直接抗体を皮下注射するなど特殊な方法で人為的にアレルギー体質を作り出したマウスで試験をするわけですね。 読売新聞の方が表現としては理解しやすいです。

実際問題として「大量に卵を食べるだけでアレルギーを発症する」ことは無くて、むしろ「経口免疫寛容」といって、「食べる事でアレルギー発症リスクを減らすことができる」との報告も出ています(参照:http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2010/100930/detail.html)

つまり、大量に食べただけで卵アレルギー発症するわけではありませんので、ご安心ください。

ちょっとしたニュアンスの違いですが、読む方の感じ方に大分差ができると思いましたので、あえて書かせて頂きました。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの健康情報(研究など) 2012年09月8日