小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは。たまごのソムリエ・こばやしです。

上記の新聞広告は20年前に掲載されたものです。

この女の子、誰だか分かりますか?

ジブリ映画で有名になった「おもひでぽろぽろ」(岡本螢 著)のタエ子ちゃんです。

もう20年も経つんですね。

さて上記の広告は、

カゴメがタイアップしたレシピ、

その名も「コロンブスの卵ライス」の紹介マンガ。

洋食たまご料理の代表選手といえば、オムライスですよね。

だけど、上手に作るのはなかなか大変です。

そこで上記のメニュー提案。

ライスを包むのが難しいなら、混ぜちゃえばいいじゃない!

まさしく「コロンブスの卵」的発想でできたレシピ・・・・・・。

・・・・・・のようです。

どんな味かな、と作ってみました。

準備するもの:
  お茶碗一杯のご飯(残りものでOK)、たまご一個、ミックスベジタブル、ケチャップ、塩こしょう(他にハムやソーセージを入れても美味しい!)

作り方:
 (1)まずボールに卵を割りよく溶いて、上記の具材 + ごはんを入れて良く混ぜる
  (2)塩、コショウをお好みで
  (3)油をうすく引いたフライパンに流し込み、広げます
  (4)中火で焼きます。軽くコゲがついたらひっくり返して同じように
  (5)お皿にポン。仕上げにケチャップ(もちろんカゴメ?)をかけて、できあがり!

焼き上がりはこんな感じになります。息子にも好評でした。(^^)

omuretu_20nenmae_pic.jpg味はオムライスというよりは、固めたチャーハンといった感じでしょうか。

素朴にタマゴの風味が楽しめて、想像していたよりずっと美味しかったです。

なにより、調理がすっごく簡単!

まな板すら要らない

失敗も少ない

小さい子の料理にはピッタリです。

小学生のタエ子ちゃんが紹介するわけですよ。

更にこだわって作るなら、ちょっと固めに焼いて上から野菜たっぷりの「とろみ中華あん」なんかをかけたらすっごく合いそうです。

ソースや具材で、いろいろバリエーションが楽しめそうですね。

来月6月19日は「父の日」です。

全国のちっちゃな娘さん、

ぜひ「初めての料理」でお父さんを感涙にむせばせてみませんか!(^^)

(参考)ゆうきまさみのはてしない物語(ゆうきまさみ・角川書店)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2011年05月31日

こんにちは。こばやしです。

先日コンビニで、ヘンなお菓子を発見。

なんだこれ・・・?

snack_tamagokake (3).jpg

「田中さんちの たまごかけごはん コーンスナック」・・・・・・!!?

なんと、たまごかけごはん風味のスナック菓子です。

「鰹ダシの効いた醤油味 関西風味」というサブタイトルが付いています。snack_tamagokakegohan3.jpg

裏を見ると、「関西地方の とある田中さん家の食卓に並ぶ、 鰹だしの効いた醤油が特徴の関西風味の たまごかけごはんをコーンスナックで再現しました。」とあります。

田中さんが作った醤油とかたまごじゃなく、「田中家のたまごかけごはん再現」とは、ちょっと予想外・・・(^^;)

snack_tamagokake (2).jpg 早速食べてみました。中身はこんなカンジです。 一口大の「カール」みたいな感じでしょうか。

食べてみると・・・

「おお・・・!たまごかけごはん・・・かも・・・・・・!」

たまごの風味と鰹だしの香りが合わさって、全体をまとめるのは濃いめの醤油味。

なるほど「たまごかけごはん」のイメージが出ているのではないでしょうか。

スナック菓子としては、やや濃い味で和風っぽいクセがあるので、好みが分かれるところかもしれません。 個人的には好きな味です。

 ただし、もちろんアツアツご飯やたまごのとろみ、滑らかさなどは際限できるはずはありませんので、ちょっとつまむ程度だと本物の「たまごかけごはん」がすごく食べたくなってしまいます。(^^)

staff_photo1.jpg

スタッフにも食べてもらったところ、

顧客担当のハナちゃん、

「たまごなのは、香りだけじゃないですかー!美味しくてもこんなの“タマゴかけごはん”じゃないです!」

だそうです。 たまごかけごはん好きの間でも、意見が分かれるのでしょうか?

いやでも、食感までお菓子で再現するのは無理ってもんだよ・・・(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2011年05月27日

reizouko2.jpgこんにちは。こばやしです。

本日は冷蔵庫の「たまごポケット」について少し。

◆建築に見る“変わりゆく常識”
 「森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!」(森博嗣・講談社)に、「部屋の窓は北向きが良い。」という話が出てきます。

 根拠として、「北窓からは太陽に照らされている南側風景だけが見えるので景色が美しい。 加えて温暖化のため夏は昔より暑い、南側に窓をつくると明らかにエネルギーが余分にかかってしまう。」とあります。

 なるほど。一理ありますね。 著書にもありますが、空調コストを意識する工場や作品を大切にするアトリエは、確かに窓が北側にあります。(当社の工場も窓は北側)

 もうひとつ。

 「建築とF1は似ている。」

これは、友人の建築会社社長A氏の言葉。

「最新技術の粋を集めたF1マシンは、どれも自然と形状が似通ってるだろ? 建築も同じ。 断熱素材や耐久材、その時々に出てくる最新の素材によって、家のデザインが決まってくるんだ。」

 これも納得です。 「高気密高断熱」の家が主流になってくると、「湿気対策」である縁側や南向き窓は、不要になるかもしれません。

 さて、このような技術革新によるデザイン変化、実はご家庭の冷蔵庫の中でも起こっているんです。

 

◆冷蔵庫のたまごポケット変遷
 それは冷蔵庫の「たまごポケット」。 かつて「たまごポケット」は、冷蔵庫のドアにありました。 

 スペースの都合上、「取り出しやすい位置」がそこしかなかったわけです。

 でも、ドアポケットは開け閉めの影響を一番受けやすい場所なんですね。 たまごは急激な温度変化&結露によって品質が劣化しやすく、また菌のリスクが高まります。 

 ところが、冷蔵庫の技術革新、冷却能力の向上による「大容量化」で、スペースが十分にとれるようになりました。reizouko4.jpg

 取り出しやすく、そして温度変化しにくい場所として、冷蔵庫の「真ん中へん奥あたり」に「たまごポケット」が設定されるのが主流になったわけです。

 技術革新に感謝!

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2011年05月25日

こんにちは。こばやしです。

そろそろ梅雨に入ってきましたね。食品管理に関して、いろいろ気になる季節です。

さて、先月マレーシアで、こんなニュースがありました。

ニセの鶏卵が出回る、消費者協会が注意呼びかけ 2011/04/08 (http://www.malaysia-navi.jp/news/110407062741.html)
ペナン州プラウ・ティクスで、ある主婦が鶏卵を購入して調理しようとしたところ、見た目や匂いが普通の卵とは違うと気づいた。味もなく、形も通常の卵とは違い表面がざらざらしていたという。ラジオ番組で偶然、ニセの卵に関する情報を得たために消費者協会に届け出た。
ニセの卵には卵黄を卵の中心に保持するためのひも状のカラザ(卵帯)もなく、割るとすぐに白身と黄身が混ざり合うという。

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ということで、大騒ぎになっていたようです。 すわ、以前中国であったニセ卵の事件、ふたたび!と思っていましたが、わずか5日後に・・・、

ペナンのニセ鶏卵、獣医畜産局の検査でもシロ判定 2011/04/13(http://www.malaysia-navi.jp/news/110412063355.html)
鶏卵のサンプルを調査した結果、鶏卵は本物で、グレードの低いものであることが判明した。ペナン州消費者協会にニセの鶏卵が出回っていると通報した主婦が購入した鶏卵は腐っていたか質が低いものであった可能性が高いという。

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 「実は品質の悪いだけの、本物でした。」  だそうです。 ただし、ペナン州消費者協会は「あれは絶対にニセモノだ!」と主張、獣医畜産局&保健省の調査結果と対立しているようです。

 なかなか興味深いですね。  記事中には『ペナンの住民の間で広まっている電子メールによると、こうしたニセの卵は中国で広く出回っており、(後略)・・・ 』 とあり、中国食材への不信が、今回の騒動の根っこにあるようです。 

「中国の偽たまご事件」は、ニュースでも大きく取り上げられましたので、覚えてらっnisetamago.jpgしゃる方も多いのではないでしょうか?(右写真がニセモノ)

さてこのマレーシアの一件、こちらは本物(?)の偽たまごなのか、デマ(腐ってただけ)なのか・・・。

個人的な意見としては、畜産局の言うとおりデマだと感じます。

記事中にもありますが、現在「鳥インフルエンザ対策」の観点から、マレーシアを含めた多くの国で鶏卵や鶏を輸入することに制限をもうけており、検疫でのチェックも厳しくなっています。

また、卵自身が安価な食材であることからも、人工製造 → 国外輸出の行程を経るだけのコストメリットは出にくいでしょう。

 いずれにせよ、マレーシアの鶏卵品質規格に新しい基準が設定されるそうですので、品質が底上げされることで、この種の不安は払しょくできるのではないでしょうか。

 ユッケ問題と同じく、基準を見直す機会となっているかもしれませんね。

(関連)またまたニセたまご:中国 – たまごのソムリエ日記

(関連)「おいしい米食べてほしくて…」 高い米混ぜ偽装販売 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2011年05月23日

neji.jpgこんにちは。こばやしです。

ハードロック工業の代表取締役、若林さんという方が、話題になっています。 

【人・生き方】転機。話そう、話しましょう(ハードロック工業・若林克彦さん) – MSN産経ニュース

先の震災にも全くビクともしなかった東京スカイツリー。ここに若林さんが発明された「絶対にゆるまないネジ」が使われているそうです。
 この方は非常に面白い経歴をお持ちで、このネジを世に広めるために、創業の会社を無償で譲り渡し、新たに今の会社を設立されたほどの情熱家のようです。
世界中で使われるこのネジのことは、皆さんメディアでも詳しく見られる機会があるかと思います。 本日は若林さんの過去のたまご発明品についてご説明。

◆大ヒット発明品「たまご焼き器」

 この方の過去の大ヒット商品に、「誰でも器用たまご焼き器」があります。 この商品が世に出てヒットしたのは、70年代。 私がまだ生まれたかどうかの頃です。 一日5000本売れたそうですから、凄い反響だったようです。 
もしかしたら、「昔からウチの家庭で使ってるよ!」という方も多いのかもしれません。
ウチには残念ながらありません。
どんなフライパンだろう・・?
資料を頼りにものすごくラフに絵を描いてみますと、下記のような特徴になります。tamagoyakiki_hardrock.jpg

 くぼみに向かって卵が流れるので、いちいちハシやフライ返しを使って寄せなくても、誰でも上手な玉子焼きが成功するという優れもの。
すばらしいですね。
確かに、玉子焼きの最も難しい点は、「寄せて巻く」ところ。 私もよくコレで失敗するんです(ーー;)

hardrock2.jpg

  これは若林さんの言葉です。 「商品の欠点が見つかった時点で発明の半分は成功しているのです。」とおっしゃる若林さんのとらえ方は、前向きさにあふれています。

 そう。欠点とは「もっと良くできる点」なんですよね。 いろんな商品やサービスを見て、『あ。これもっとココを良くしたら、面白いかも!』とワクワク考えるクセづけが大切なのだと感じます。

 「たくさんの人に喜んでもらう」という原点、私も常に意識していきます!

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2011年05月12日

nitorun_jo.jpgこんにちは。こばやしです。

「たまご」は身近にある食材なので、文章や映像に、いろんな形で取り上げられることが多いです。

が、商売柄、ちょっと気になってしまうことも良くあるんです・・・

少し前の徳島新聞に、『ハタ坊の「じょー」と徳島弁の「じょ」』という特集記事がありました。

徳島県民としてはモチロン内容も興味深かったのですが、

それよりも気になったのが、下の方に記載の「用例」。arujo_kotoba.jpg

タマゴがいっぱいあるじょー。」(動詞の連帯形に続く)

とあります。

つまり「タマゴがいっぱいあるよ。」という意味なのですが、

よく考えるとヘンです。

沢山たまごがある。・・・ということを誰かに伝えるシチュエーション・・・

—- そんなことって無いよなぁ —-

と、気になってしまいます。 たまご屋さんくらいですよね。 一般的ではないように思います。jisho.jpg

話変わって、三省堂の辞書「大辞林」。

握りつぶす』という項目を引くと、

出てくる用例は、「たまごを握りつぶす」とあります。

—- 辞書の編集者さんは、日常的にたまごを握りつぶしていたのだろうか・・・?—- 

ナゾです。(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2011年05月10日