小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!こばやしです。

暖かい日が増えてきて、運動するのに良い季節になってきましたね。

さて、たまごかけごはん好きの有名人紹介シリーズの5人目です。 今回は・・・、

2007年トランポリン世界選手権3位の上村容弘さん。

たまごかけごはんが大好きなんだそうです。

『幼少時からここぞ!という時の「勝負フード」なんです。』とのこと。

うれしいですね(^^)

ぜひロンドンオリンピックも頑張ってほしいものです。

さて、スポーツ選手には、たまごかけごはん好きの方がたくさんいます。 プロゴルファーの石川遼さん元プロ野球選手の長嶋一茂さんのたまごかけご飯にかけるこだわりも、以前にも当ブログで紹介しました。

スポーツ選手が「たまごかけごはん」を好んで食べる。

実ははこのことは、とっても理にかなっているんです!

 

◆スポーツ選手の強い味方、卵とご飯
たまごは良質の必須アミノ酸をたっぷりと含み、人体に最も効率よく吸収できる理想的な組成になっています。必須アミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンが筋肉中の筋繊維の基となるたんぱく質を作り、またフェニルアラニンは内分泌ホルモンのドーパミンを作り疲労感を打ち消してくれます。

つまり、いろんな種類のアミノ酸がまんべんなく入った「たまご」を食べながら運動すると、疲労感が少なく理想的な筋肉増強ができるんです

運動選手にとっては理想的な食材なんですね。

また、ご飯の炭水化物はすばやく体内で燃焼するため、試合前のエネルギー供給源としては、これまた理想的な栄養素です。そして、炭水化物が分解してできる糖分は、脳にとって最も重要な栄養源です。ご飯をとることで、集中力がアップします。

実際、試合日が近づくにつれ通常時の2倍にまで炭水化物の摂取量を増やしていくトレーニング方法を「グリコーゲンローディング」と言い、筋肉中にグリコーゲンを貯えスタミナを持続させる手法として、スポーツ選手のあいだで広く実行されています。

そう考えると、

        良質のたまご+ごはん

この取り合わせをスポーツ選手が好むのは、 当然かもしれません(^^)

ちょっとダイエットを兼ねてジョギングでも・・、なんて方、ぜひ朝食には「たまごかけごはん」をどうぞ!

 

dairen.jpg

こんにちは。こばやしです。

少し前ですが、所用で中国の大連へ行っておりました。(上の写真は、司馬遼太郎「坂の上の雲」でも有名な、二○三高地。)

また、合間で「東鶏冠山」なる山に登ってきました。
東のニワトリ・・・、なんでこんな名前なのかというと、
大連市旅順口区の北“東”側にあって山のカタチが鶏冠(とさか)に似ているから、との事。

toukeikanzan_dairenn1.jpg

このトサカ山、実は日本人にとってとても重要な意味を持つ場所なんです。 100年前、日露戦争の際に大連市を見下ろす好立地であるこの東鶏冠山をめぐって、なんと4か月もの間日本とロシアが血みどろの戦いを繰り広げたんですね。 ここを死守するロシア軍は、20万樽のコンクリートを用いて大要塞を築き、日本軍を待ち受けたのだとか。 双方多くの死者を出し、最後は203高地を日本軍が占領したことから戦局が一変し露軍の降伏で戦闘の幕を閉じます。

現在は歴史公園になっていて、私もその要塞を見学してきました。右がその写真。

ロシア軍の塹壕地は巧みに隠され、数キロ先まで煙突を延ばした厨房跡なども残っており、長期戦に備えたロシア軍の周到さとそれに臨んだ日本軍の大変さが伺えます。 あちこちに今も残る弾丸で穴だらけの塹壕、はるか中国の地にてこれだけの諍いが起こった悲劇に心動かされます。

 

■中国のたまご料理
さて、話変わって中国の玉子料理と言えば、チャーハン。 
当地で食べたチャーハンは日本に比べると極めてシンプルな味でした。 ちょっと塩っ気があるくらいで、たまご&ご飯以外の具はほとんどナシ。 主菜の濃い味料理と一緒に食べることを想定しているからでしょう。 どかーん!と山盛りに皿に出てくるのが中国流。 味は、何処へ行ってもさほど差は無かったように思います。

chahan_chugoku_pic.jpg

反対に、 ゆでたまご。 これには、いろんな味、多様性があります。 塩漬けのたまご、発酵させた皮蛋(ピータン)、お茶や醤油で煮込んだ「茶鶏蛋」、糠にて長期発酵させたとてもクセの強い発酵たまごもあります。

「おいしさ」を追求する貪欲さ、さすがの歴史の重みを感じる料理の数々に、感動しつつ勉強させてもらいました。(^^)

(関連)青島(チンタオ)に行ってきました。-たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2012年03月17日

 oyakodon_taboo.jpg

こんにちは。こばやしです。

先日、「たまごと鶏肉は、戒律でほとんど禁じられておらず、世界中で食べられる“宗教レス食材”である。」というエントリを書きました。

が・・・・・・、

実は組み合わさることでタブーとなってしまう場合があります。
    「たまごはOK。鶏肉も食べて良い。」
    「でも“親子丼”はゼッッタイ駄目!禁止!!!」
・・・・・・とは、どういう宗教タブーなんでしょうか?


◆残酷なのはダメ!ユダヤ教の厳しい戒律
ユダヤ教において、「子ヤギの肉を、その母の乳で煮てはならない」という戒律があります。
お母さんのミルクで、その子供を煮るなんてなんたる残虐!ってことのようです。

この教えにより、そのような“親子”の組み合わせ料理は、ユダヤ教徒の皆さんにはすべて厳禁です。 和食でいうと、上記の「親子丼」。 日本で一緒に食事しても、絶対に勧めてはいけません! 他の例でいうと、「チーズバーガー」が有名です。(牛乳と牛肉ですね) 北海道で美味しい「鮭イクラ丼」なんてのもモチロン駄目でしょう。同じく「“鮭節”ダシの醤油漬けいくら」なるものも北海道にはあります(おいしそう!)が、これもダメということですね。(^^;)

うーむ・・・、日本文化の中だと、健康上の“食べ合わせ”はあっても、宗教上の組み合わせタブーとなる食べ物なんて、あまり思いつきませんね・・・。 非常に興味深いです。

 

◆戒律には愛が詰まっている!?

usi_kinshi_taboo1.jpgそういえば以前、インド人の知人Hさんに「なぜヒンドゥー教では牛を食べてはダメなのか?」と聞いてみたことがあります。 彼は笑いながら「アナタも赤ちゃんの頃から牛さんミルクで育ったでしょ?そんな“お母さん”にザンコクな事をしちゃいけないですよね。チガイますか?」と答えてくれました。

 

「豚はイイ。牛はダメ。」なんてちょっと不合理だなァ・・・、以前はそう思っていたのですが、Hさんの説明を聞いて納得しました。

上記のユダヤ教義もそうですが、羊も牛も鶏や豚もたまごも、食材としてでなく“一個の生命として尊ぶ”という姿勢から、食の宗教的戒律は生まれてくるんではないでしょうか。

中華料理のように「自然の恵みとして感謝し、なんでも美味しくいただく。」という姿勢も素晴らしいと思いますが、「ダッテかわいそうじゃん。」という慈愛溢れる戒律も、これまた素晴らしい考え方じゃないかと思います。

我々は「他の生命を頂かずには生きていけない」という原罪を抱えながら生きています。

どのような方法にせよ、せめてムダ無く命を頂く「食への感謝と愛情」が、生きていくうえで必要だと思います。

ここまでお読みくださってありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2012年03月12日

 

mezamashi_shinkasenka1.jpg

こんにちは。こばやしです。

な、なんと!3月1日に、フジテレビ朝の番組「めざましテレビ」にて、私たちのこだわりたまご「究極のたまごかけご飯専用たまご」のご紹介をいただきました! 以前にお取り上げいただいてから約2年ぶりです!

身の周りの進化にスポットを当てる『shinkaせんか』というコーナーにて、進化しつつあるたまごとして私どものこだわりたまご「究極のたまごかけご飯専用たまご」のご紹介をいただいたんです。(^^)

他にも、養鶏農場の歴史や昭和のたまごの価格や消費量の変遷などもご質問がありお伝えしたのですが、コーナーの中では当時の貴重な写真と共にとっても分かりやすく説明されており、たまご人気アップにとってもスゴク効果があったのでは!とワクワクしております。

そんなに長い時間じゃなかったのですが、私達のたまごを、上記の写真のようにプロの技術でモノスゴク美味しそうに撮ってくださっており、スタッフみんなで「おおー!!」と歓声を挙げながら観ました!

また、「黄身の白いたまご」の特集がありましたが、これは私たちもお届けしている「玄米たまご」と同じ、お米を食べさせて育った元気鶏のたまごです。

genmaitamago1.jpg

見た目は変わっていますが、それが魅力!につながっている人気急上昇のたまごなんですね。

ワクワクご覧になっていただいた方、本当にありがとうございます!(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 取材・掲載・ご紹介 2012年03月6日

こんにちは。こばやしです。

「タイ」 「鶏」 「300万人」 「3月3日」

何の組み合わせか分かりますか?

toukei_tai_1.jpg

答えは「闘鶏」

タイは、俗に「闘鶏人口300万人」と言われており、アジア有数の闘鶏好き国です。

なぜそんなに闘鶏好きなのか?

それは約450年前、タイを救ったひとりの英雄国王のエピソードから来ています。

—————————————————————

時は16世紀、タイのアユタヤ朝に、ナレースワンという王様がいました。

彼は小さいころから大の鶏好きでした。 当時アユタヤは、隣国ビルマの属国。 苦しむ国民の姿に想いを馳せていたナレースワンはある日こう決意しました。 「闘鶏でアユタヤの行く末を占おう。 アユタヤを示す軍鶏が勝ったら、ビルマからの独立へ向け決起するぞ!」

はたして占いは「アユタヤの勝利」と出、ナレースワンはその通りにビルマからの独立を勝ち取りました。

—————————————————————

現在においてもタイに行くと沢山の“ニワトリさんの置物”を見ることができます。  これは英雄ナレースワン王にあやかったものです。 タイの一部地域では、願掛けをして願いがかなうとニワトリ像をお寺に奉納する風習もあるのだとか。

サテところ変わって日本。 実はひな祭りの3月3日は、「闘鶏の節句」でもあります。 平安時代から、闘鶏をすることで五穀豊穣を祈り占うという風習があるんですね。 占いと闘鶏、ニワトリにまつわるタイと日本の意外な共通点ですね。

(参照:「ニワトリ 愛を独り占めにした鳥」光文社新書)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2012年03月3日

koyadaira201202_0.jpg

こんにちは。こばやしです。取材のお話があり、お客様と標高400m、当社のお届けしている「木屋平高原の放し飼いたまご」農場、香川さんちに行ってきました。(^^)

こちらのたまごは、洋菓子パティシエさんにも大人気なのですが、香りのクセがきわめて少なく繊細な風味が特徴で、特にダシや食材の香りを大事にする和食のお客さまに大絶賛いただいているたまごなんです。

koyadaira201202_1 (10).jpg

ニワトリさんはとにかく人懐っこく好奇心旺盛、狙い定めたヒトがいると・・・

koyadaira201202_1 (13).jpg

どんどんうしろをついてきます。 そして足をつつく!つつく!!初対面のお客様の後ろだってこのとおり。↑ひろーい茶畑と柚子の木畑からどんどん集まってきます。

私は今日はお客様と一緒なのでめずらしくスーツ、靴もそれなり。だったのですが・・・、

koyadaira201202_1 (19).jpg

足をつつかれまくりです。 うおー、ナンテコッタ。 スニーカーにすりゃヨカッタヨ。

2月-3月の木屋平高原さすがに寒いですけど、ニワトリさんは元気元気、中にはハイになって木のぼりしている強者まで! これはゆずの木。↓

koyadaira201202_1 (1).jpg

朝のうちは徳島は雨だったのですが、午後はバッチリ晴天に、収録の方も・・・↓

koyadaira201202_1 (2).jpg

バッチリ成功の様子でした。(^^)ホッ!

また放送の際には、ご報告させていただきますね。

関連:和食に最適!木屋平高原放し飼いたまご

※注)撮影時には、靴や衣服など入念に消毒を行った上で農場内に入っております。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2012年02月29日