小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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こんにちは。こばやしです。

いままでたまごのジョークをいろいろお伝えしましたが、中にはその国の語彙がしっかり判っていないと理解できないジョークがあります。

たとえばこんなのです↓

Q: 「 コンピューターの上に置きすぎた卵を何と呼ぶか?」 (What do you call an egg who is on the computer too much?)
A: 「たまごアタマ。」(An “Egg Head”.)

どうです?ナンノコッチャ意味わからんですよね。

この「たまごアタマ」(Egghead)は、インテリとか知識人とかいう意味があります。 なので、上のジョークは例えば「勉強机にしか置かない弁当は?→ガリ弁」みたいなダジャレジョークなんですね。

それにしても、日本には「鳥頭」すなわち「鶏は三歩歩いたら忘れる」という慣用句があります。 英語の「チキン」は弱虫”のコトだし、和洋問わずニワトリさんに例えられるのは不名誉なわけです。 なのにその子供である「たまご」がインテリの代名詞になるとは、なんとも面白いですね。

ちなみに卵黄に多量に含まれる「コリン」という物質は脳内で神経伝達物質になり、アルツハイマー病予防に役立つという最近の研究があります。

「たまごアタマ」がかしこさの代名詞なのは、あながち間違いではなさそうです。(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 食べ物ジョーク・おもしろ 2012年02月24日

こんにちは。こばやしです。

数式で「I love you」を伝える方法、としてネットで話題になっているようですね。

確かにスゴイ!と感心してしまいました。

Iloveyou1.gif

ドラマかなにかのワンシーンでしょうか、黒髪の女の子が黒板に数式を書いたかと思うと・・・

Iloveyou2.gif

全然関連無さそうなものが、アッ!というまにメッセージ化するのって、まさにイリュージョンマジックのトリックに通じるものがあります。

一瞬の爽快感がありますね(^^)

そういえば、グラフでハートを書く数式、というのもあります。

hart_suusiki.jpg

ためしにエクセルに式入力してみましたが、上記のようなカンジです。

こちらもなかなかグーだと思います。

男性の方、ホワイトデイのメッセージにこんなちょっと変わった方法も良いのでは!?

(※)上記の「I LOVE YOU」はこちら→ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1202/19/news003.html
(※)ハートのグラフの書き方はこちら→ http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/MthHeart.htm

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2012年02月20日

 

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こんにちは。こばやしです。

「ALWAYS 三丁目の夕日’64」が公開中ですね。

評判も良いようで、昭和っ子レトロ好きとしては、何とか時間を作って見に行きたいところです。 20代のころ趣味でフリーマーケットをやっていたのですが、頂いた電話やラジオ、身の回りのものものなど何とも味があって素朴ながら機能性の高いデザインに魅了され、またお客さんのおじいちゃんおばあちゃん達とあれこれ話し込み、まさしく「三丁目の夕日」時代をあれこれ語ってもらったのを懐かしく思い出します。

さて、作中は昭和30年代後半ですが、この頃の鶏卵の価格を見てみますと、

全農東京市場
昭和36年 194円/kg
昭和37年 196円
昭和38年 206円
昭和39年 184円

となっており、卸売市場の流通価格として、一個約14円程度ということになります。

ちなみに昨年の相場価格が

平成23年 196円/kg

ですので、50年を経て、現代とほぼ変わらない価格ということになります。

が、

大卒初任給が1万3000円程度、もりそば一杯50円という時代ですから、当時のたまごは今よりずっと魅力の高いぜいたく品だったと言えます。

『昭和33年』(ちくま新書)の著者、布施克彦さんによりますと、

当時の感覚を今に直すと、たまご1パックで2000円くらいの換算になるんだとか。

ちなみに昭和30年代の、家計に占める食費の割合(エンゲル係数)は41%にもなり、これは現代の倍以上です。 古き良き時代とはいえ、食べていくのに大変な時代であったことは確かなようです。

にもかかわらず、昭和35年の東京一世帯当たりの年間たまご消費量は571個とすでに世界有数となっており、20年代後半の270個前後から比べても倍近くに膨れ上がっているという、「ALWAYS 三丁目の夕日」当時のたまご人気ぶりがうかがえます。

観に行かれた方、映画中の食卓にも、ぜひ注目ですよ!

(参照:http://nikkan-spa.jp/141714)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2012年02月18日

 

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こんにちは。こばやしです。

本日はバレンタインですね。

「女性が男性にチョコを贈る日」というのが日本の習わしで、私も今朝妻からもらってニコニコしています。

が、世界でみると「女性→男性」となっているのは日本と韓国くらいで、

欧米ではキリスト教に由来する成り立ちもあってか、男でも女でも「恋人へ愛の誓いとともに贈り物をする日」となんですね。 「チョコ」という縛りも無く、花やちょっとしたプレゼントにメッセージを添えて贈るのが主流のようです。

反対に、キリスト教が絡んでいることからイスラム圏サウジアラビアでは国を挙げて禁止となっています。 国営放送にて「バレンタインを祝うものには最高で“死刑”もありうる!」なんてコメントも出すくらい・・・!

チョコあげて死刑になるなんて、ビックリですね。

また、“男女どちらからもOK”というのが主流なので、当然ホワイトデーという風習も日本くらいにしか無いわけです。

ちなみに「夏のバレンタイン」ってなんの日か分かります?

中国では「七夕」の日をそう呼ぶそうです。 なるほど、織姫と彦星、言われてみればこれも「男女の愛」がテーマの日ですもんね。

なんにせよ、愛情や感謝を伝え合う日は、多いに越したことはありません。

なかなか普段の日にあらたまって伝えるのって難しいですもんね・・・(^^;)

(参照)うずら卵とバレンタイン – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学 2012年02月14日

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何度かご紹介しているのですが、欧米では小学校の頃から「たまごを使った科学実験学習」はポピュラーです。 何種類もの実験が行われているんですね。

今回は、「運動エネルギーと破壊」についての、卵を使った物理学実験をご紹介。

 

◆運動エネルギーの伝わり方を、卵で体感する
二人が手で広げたシーツに、思い切り卵を投げつけます。なんと!卵はまったく割れません。しかし、当然ですが、壁にぶつけたら簡単に割れてしまいます。 同じ運動エネルギー(衝撃)でも、物体にいっぺんに加わるか少しずつ加わるかで、その結果はずいぶん変わるんです。

・・・、こんな感じの授業内容です。

大人がフルスイングで投げても、卵が割れない」っていうのは、ビジュアル的にすごくわかりやすいですね。

実験と講義を見る子供にとっては、すごく印象的な学びになることでしょう。

「衝撃を分散させる」、という考え方について今度は、車のバンパーやランニングシューズの靴底、いろんな身近なところにも応用されている事実を理解することができます。 ゆったり座れるソファーだって、体重を分散させているから快適なんだと知ると、単なる数式で考えるのとは全く違う楽しさが生まれてくるでしょう。

すなわち“活きた学び”になってくるわけですね。

 

◆意外に強いたまごの強度
余談ですが、卵自体は、実はかなりの力に耐えることができます。

卵殻の長軸方向で、一個あたり7kgほどの力に耐えると言われています。

10個あれば、大のオトナでもその上に立てるということです。

「ゆっくりとかかる力」に対しては、けっこう頑丈なんですね。

うーん、すごい!

(参照)海外の高校必修、「ニュートンの卵」ってなんだ? – たまごのソムリエ日記
(参照)なぜたまごは握りつぶせないのか? その2 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごのビックリ科学 2012年02月11日


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こんにちは。こばやしです。

来週にかけて強い寒波とのこと、しばらく寒くなりそうです。

と、いうわけでペンギンさんの卵ネタ続きです。

マカロニペンギンというペンギンがいます。

macaroni_penguin2.jpg

こんなのですね。

このペンギンちょっと変わってまして、二個産んだ卵のうち、大きい方しか抱卵しません。

つまりどっちかは“見捨てる”ってことです。(※大抵は最初に産んだ方と言われています)

一子相伝の“北斗神拳”じゃないですが、過酷な環境下にある生物は複数の子供を育てるだけの十分な食料が得られることが少ない場合、こうした行動をとるそうです。

自然の知恵とはいえ、なんとも厳しいですね。

・・・、と同情した気持ちとは別に、たまご屋としての興味が湧きます。

見放された卵だったら、食べてもいいんじゃないだろうか!?

どんな味だろう・・・?

◆こばやしの大胆予想!
残念ながら(?)南極条約で、南極の動物を捕獲してはいけないことになっています、卵も捕るのは(多分)禁止です。

あえて味を予想するならば、
たまごの風味は食べた餌の成分に左右されます。 サカナを常食するペンギンさんのたまごの味は、おそらくとても生臭いのではないでしょうか。 低温に耐えるように、油脂分が多いかもしれません。 穀物主食である鶏さんのたまごより、黄身はコクがあって濃厚風味と予想します。 かつお出汁などの和食と相性が良さそうです。 チョイと香りを利かせて三つ葉なんかで臭み消しをすれば、だし巻き玉子なんか最高かも。

南極探検で有名な白瀬中尉は、ペンギンを食べたことがあり「かなり美味だった。」とのことですが、たまごはどうだったんでしょう? いずれにせよ、我々がその味を知ることは無さそうです。

しかし南極点での最高気温は-15℃、年平均気温-50℃ですから、そこにあるものはいつまでも凍ったままになります。 温められなかったマカロニペンギンの卵だってゴロゴロ・・・いつまでも増える一方なのでは・・・・・・!??? 千年くらい経つと大地が凍った卵で埋めつくされたりして。(^^;)
(※実際はアザラシなんかが食べちゃうんでしょうけど。) 

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2012年01月30日