小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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deviledegg1.jpgこんにちは。こばやしです。

気がつけば、もうすぐハロウィンですね。 日本でも徐々に浸透してきているように感じます。

さて、そんなハロウィンのパーティにオススメの、たまご料理があります。

それは、「悪魔のたまご(Deviled egg)」

といっても、そんな邪悪な料理じゃありません(笑)

欧米では、割りとポピュラーなたまご料理なんです。

飾り付けが美しく、簡単な割に見栄えがするのでパーティ料理に最適なんですね。deviledegg2.jpg

ちょっとレシピをご紹介。

<準備するもの>
固ゆでたまご 6個
マヨネーズ又はプレーンヨーグルト 1 / 4カップ 
ガーリックパウダー、またはオニオンパウダー 小さじ1杯
乾燥パセリ 少々
レモン汁 小さじ1杯
マスタード 小さじに3/4杯
塩 小さじ1 / 4
ウースターソース 小さじ1 / 4(※お好みで)
コショウ 少々
パプリカ(赤)(※お好みで)

<調理>
固ゆでたまごをタテ半分に切って、黄身をスプーンでくり抜く
上記の材料(パプリカ以外)を、味を見ながら混ぜ混ぜする。
白身の器に、再び盛り付ける
パプリカをその上に乗せます。
完成!

カンタンですね。
要は、「黄身と混ぜて盛り付け直す」だけです。
絞りチューブなんかを使うと、すごくキレイに見えます。
洋風和風カレー味、ブレンドもお好みで変えちゃって問題ないかと思います。
名前が「デビル」なので、オリーブやミニトマトなんかで目と口を作って「オバケ」っぽく演出するもの面白いです。

ぜひお試しあれ。

こんにちは!こばやしです。

少し前、妻と映画「ガリバー」を観に行ってきました。

さて、このガリバー旅行記の有名エピソード「ガリバー小人国へ行く」ですが、実は「ゆでたまご」が物語の重要キーワードになっているのをご存知でしょうか?

「子供のころに読んだけど、どんな話だっけなぁ・・?」という方も多いかと思います、
簡単に粗筋を紹介すると、
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 船医であるガリバーは航海中、嵐に遭い難破、小人たちの国「リリパgariba_1.jpgット王国」に打ち上げられる。 彼らは非常に驚きつつも、“巨人”であるガリバーを客人としてもてなす。
 一方王国の 隣には「ブレフスキュ国」があり、お互いに仲が悪く戦争状態にあった。 リリパット王(皇帝)の求めに応じガリバーは戦争に協力、ブレフスキュ国連合艦隊を見事打ち破る。 しかし、国内の陰謀に巻き込まれ暗殺されそうになり隣国ブレフスキュ国へ亡命、その後ボートで出航、商船に拾われて故郷へ帰る。

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と、まぁこんな内容です。 絵本でガリバーが沢山の船を綱で引っ張ってるのは、このブレフスキュ国連合艦隊“拿捕”のシーンですね。

さて、問題はこの「リリパット王国」と、「ブレフスキュ国」。

この二国間で戦争の原因が、なんと!「ゆでたまごの剥き方」だったんです。

 

◆あなたはどっち派? ゆでたまごの剥き方
 ガリバーが流れ着いたリリパット王国は「小さいほうの円弧から割る」派で、お隣ブレフスキュ国は「大きい方の円弧から割る」派。 リリパット王国では「大きい方から割る派」は官職にも就けず、「大きい円弧から割る食べ方」について書かれた本はすべて発禁。 といった有様・・・。

もともとリリパット王国も「大きい円弧から割る」のが正統だったのですが、リリパット先々代皇帝がこの方式で指を切ってしまったことから心変わりし、「これからは『小さい円弧から割る』ようにせよ。」と勅令を出します。

 

さあ、これに猛反発したのが国民。
「大きい円弧」原理主義者は6度の内乱を起こして抵抗、「小さい方から割るくらいなら死んでやる!」と処刑されたヒトの数なんと1万1000人・・・! 残った反対派はゲリラ化し潜伏、大半は「大きい方から割ること」を国是とする隣国ブレフスキュ王国へ亡命してしまいます。

この事が、長く続く二国間の戦争を招いてしまうわけです・・・。

うーむ。 どっちでもいいじゃん、バカバカしくもけっこうハードな内容なんですねぇ。ガリバー旅行記は。 しかし・・・

 

◆「ゆでたまご」は何を例えている?
 この「ガリバー旅行記」、実は大人向けの鋭い風刺物語なんですね。 ここで言う「ゆでたまごの剥き方」論争は、当時の「カトリック」と「プロテスタント」の諍いを皮肉っているわけです。 リリパット王国とブレフスキュ国は、イングランドフランスのパロディ。gariba_kenka.jpg

つまり、「どっちも同じキリスト教でしょ? 教義のいさかいなんて、『ゆでたまごの剥き方』くらいどうでもイイことジャないの。 そう思いません?」と、揶揄してるんです。

我々にはピンとこなくても、当時の人たちにとってはすぐに分ることだったわけです。 例えるなら「ミンチュ党とジーミン党があって、互いに言い争いをしていました・・・」と書かれると、現代の大人なら、「ああ、なるほどね。」となるわけです。

さて、
「ガリバー旅行記」が書かれた英国。 現在、若者の8割が「ゆでたまご」の茹でかたを知らないという驚きの調査結果があります。 徹底的に「ゆでたまご」にこだわった寓話を描く「ガリバー旅行記」は、現代の英国世情まで風刺しているようにも見えますねェ (^^)

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2011年10月24日

terumaeromae2.jpgこんにちは!こばやしです。

「テルマエ ロマエ」という人気漫画をご存知でしょうか?
古代ローマ人が主人公なのですが、来年には阿部寛主演の実写映画が公開されます。 予想以上に似ていてビックリです。

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 古代ローマ時代の浴場設計技師ルシウスが、現代にタイムスリップすることで日本のお風呂文化に触れ、そのカルチャーショックに大いに驚きつつもそのアイデアをローマに持ち帰り大人気となっていく・・・。そんなストーリーのマンガです。

古代ローマと現代ニッポン、風呂を通じての意外な共通点が新鮮で、抱腹絶倒の面白マンガなのですが、さて、そんな漫画「テルマエ・ロマエ」第二話に、露天風呂と温泉玉子の話が出てきます。

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こんな滑らかな食感のたまごは食べた事がない!」と興奮するルシウス。 それもそのはず実は古代ローマでは「たまご」が意外な食べられ方をしていたんですね・・・。

 

◆はじまりの食材・・・たまご
 古代ローマ時代、たまごは何と「生たまごを丸飲み」で食べられていたんだとか。 それも「食前酒」として。 超ビックリ!ですね。 かの時代、卵は「始まり」の象徴とされていたことから、前菜や食前酒として先に興されることが多かったそうです。 うーん、それだけでお腹いっぱいになっちゃわなかったのでしょうか・・・!?

基本の食べ方が生なわけですから、当然「温泉玉子」という調理法はなかったようです(※茹で玉子は食べられていたようですが)。

そういえば、古代ローマ皇帝ジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)の名前にちなんでできたとの俗説もある「シーザーサラダ」は、日本では「温泉玉子」を乗せたものが定番人気になっています。

温泉玉子には、辛味や塩味、とがった味をまろやかにし、口当たりを非常に滑らかにする効果があります。 洋の東西を問わず、どんな料理にも相性が良い魔法の調理玉子です。

シーザーが生きていたらさぞビックリしたでしょうね!

※映画もメチャクチャ楽しみです!

参照:「テルマエ ロマエ」(ヤマザキマリ)・「旅行者の朝食」(米原万理)
参照:阿部寛がローマ人に!上戸彩と風呂限定冒険漫画「テルマエ・ロマエ」映画化で共演決定! – シネマトゥデイ

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2011年10月19日

bansoukou.jpgこんにちは、こばやしです。

スポーツの秋、お子さんなんかはスリ傷やケガも、いつもより多めの時期がやってきましたね。

さて先週、こんな記事がありました。

【ニュース】ミラ・ジョヴォヴィッチの『バイオハザード』シリーズ撮影現場で落下事故 ゾンビ16人がケガ(シネマトゥデイ)http://www.cinematoday.jp/page/N0036076

撮影中に足場から落下したゾンビ16名が腕や足腰を痛め、特殊メイクのまま病院に搬送されたとのこと。 スタジオでうめき声をあげ倒れているゾンビ累々を見て、「かけつけた救急隊員は本当のケガ人なのか、特殊メイクなのかを判断するのに戸惑った」のだとか。

ゾンビは全員命にかかわるケガではなかったそうです。 
よかった・・・、ってこの一文だけでも相当シュール(^^;)
ケガした方(?)には悪いですが、想像するとかなり面白いですね。


◆傷の特効薬、たまごの○○とは・・?
さて、ケガに対しては、意外にも「たまごの薄皮」が有効です。
傷口に貼っておくと、治りが格段に速くなります。
昔の力士に伝わる特効薬であり、
また近年は粉末化することでいつでも使える傷薬として製品化されつつあります。

みなさんも、ちょっとした擦り傷のときなど、ぜひお試しあれ。(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2011年10月17日

110930_195912.jpgこんにちは。こばやしです。

またちょっとこまめにに更新しようと思います。

さて、少し前に仕事で広島を訪れたのですが、

その際に社長さんから鉄板焼きのお店に連れて行っていただきました。

もちろん味は絶品!だったのですが、それ以上に素晴らしい価値があるように感じました。

それは、店内の一体感。110930_195912.jpg

上の写真のように、ズーッと向こうまで続くでっっかい鉄板の上で、みんなが食べるわけです。 で、反対側でどんどん焼いてくれる。110930_202354.jpg

おとなりの人達やお店の方との一体感は、他では味わえないものとなります。

左の料理は私達が頼んだものですが、右はお隣サンの頼んだ料理。

なにやら美味しそうで、チョット気になりますよね?

そんな独特の空気から「見知らぬ他人」という敷居も下がって、ちょっとした会話だって始まるわけです。

お店は、「おいしい鉄板焼き」という価値と共に、「見知らぬ人とのコミュニケーション」や「不思議な一体感」という価値を売っているとも言えるのではないでしょうか?

駅内そばであれば「早さ」、駅弁であれば「郷土感やノスタルジー」、スターバックスであればゆったりできる「空間」・・・、

お店によってモノじゃない色んな「価値の提供」を体現できるのだと思います。

「たまご」はその中でも、めずらしさ、ワクワク感、レア感、サプライズ、いろんな面で「価値づくり」のお手伝いができるツールです。

ぜひこの面でも、より沢山の方のお役立ちができれば、と日々考えております。

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

※明日は広島同友会に参加させて頂きます。 新しい方との学び、とっても楽しみです。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2011年10月14日

こんにちは。こばやしです。

空の日(9月25日)に、徳島阿波踊り空港のイベントに行ってきました。

写真はOH-6カイユース、通称「フライングエッグ(空飛ぶたまご)」です。

隣の海上自衛隊徳島航空基地のものなので、迷彩塗装で「黒たまご」になってます。

会場では、操縦席に座らさせてもらうこともできました。

操縦桿が予想外にズッシリ手にくる重みがあって感動。

子供の頃の、パイロットになりたかったあの興奮を思い出しました(^^)

夕方の、終了一時間ほど前に参加したのですが、まだまだ沢山の人が。

特殊消防車やヘリ、いろんな乗り物が体験できて、面白かったです。

上の写真で踊りまくっている我が息子(4)は、消防車や災害救助車には喜んで乗ったのですが、ヘリは絶対イヤ!と試乗拒否。

「カタチがコワイ。」んだそうです。

カッコイイのに!

来年は早めに来て、空港バスツアーに参加しようと思います(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2011年10月12日