小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

nouhu_no_omuretu.jpgこんにちは。こばやしです。

以前にTV番組で、板東英二さんに「ほくほくとろり ゆでたまご専用たまご」を御試食・絶賛してもらったのですが、その収録場所が徳島県鳴門市にある「阿波大正浪漫 バルトの庭」というテーマパークでした。

日本人看守住民とドイツ人捕虜との「心の交流」を描いた映画「バルトの楽園(2006年)」の舞台、「坂東俘虜収容所」のロケセットが移設され、収容施設が体験できます。

そこでは戦時中にもかかわらず収容所内には製パン所や売店もあり、なんとビールも飲めたんだとか。

地域の住民は、交流を通じていろんなドイツ文化を学んだそうです。

そういえば徳島県には、「焼きたてパンのお店」が非常に多いのですが、もしかしたらこの収容所のドイツ人からのパン食文化の影響もあるのかもしれませんね。

 

◆ドイツ料理の絶品オムレツ
さて、ここからは卵のお話。

ドイツには、ある有名なオムレツがあります。nouhu_no_omuretu.jpg

それは、「農夫のオムレツ」。

「農夫の朝食」とも言います。

ドイツではとってもポピュラーな、ジャガイモをたっぷり使ったオムレツなんです。

野菜たっぷりですし、どちらかと言うとスペイン風オムレツに近いかもしれません。

これがまたおいしいんです!

さすがドイツ!と声が出てしまうくらい、ビールと併せたときの旨さはまさに絶品!!(><)

 

◆ジャガイモと卵の好相性
 卵は完全栄養食として人の体に必要なほぼすべてのアミノ酸・ミネラルを含みます。

また、ジャガイモは、卵に唯一入っていない栄養素ビタミンCを多量に含みますので、たまごとの食材相性はピッタリ。

加えてサティエリーインデックス、いわゆる「腹もち指数」はパンの3倍以上。

この二つの組み合わせは、朝食には理想的なんです。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2011年06月16日

こんにちは。こばやしです。

先日ツバメの巣が会社の近くにあるのを見つけました。

親子の様子、なんだかほんわかした気分になりますよね。(^^)

さて、少し前に、こんな動画が紹介されていました。

Ducks blown off their feet by the wind (足の踏み場を失って風に吹き飛ばされる鴨達)

あわわ・・!!!

これは大変です。

おかあさんっ・・・!!!

(参照)この動画って何回見ても「あわわ」ってなるよな・・・・  ラジック

カテゴリー | ソムリエ日記 , 鶏さん・鳥さんのコト 2011年06月1日

こんにちは。たまごのソムリエ・こばやしです。

上記の新聞広告は20年前に掲載されたものです。

この女の子、誰だか分かりますか?

ジブリ映画で有名になった「おもひでぽろぽろ」(岡本螢 著)のタエ子ちゃんです。

もう20年も経つんですね。

さて上記の広告は、

カゴメがタイアップしたレシピ、

その名も「コロンブスの卵ライス」の紹介マンガ。

洋食たまご料理の代表選手といえば、オムライスですよね。

だけど、上手に作るのはなかなか大変です。

そこで上記のメニュー提案。

ライスを包むのが難しいなら、混ぜちゃえばいいじゃない!

まさしく「コロンブスの卵」的発想でできたレシピ・・・・・・。

・・・・・・のようです。

どんな味かな、と作ってみました。

準備するもの:
  お茶碗一杯のご飯(残りものでOK)、たまご一個、ミックスベジタブル、ケチャップ、塩こしょう(他にハムやソーセージを入れても美味しい!)

作り方:
 (1)まずボールに卵を割りよく溶いて、上記の具材 + ごはんを入れて良く混ぜる
  (2)塩、コショウをお好みで
  (3)油をうすく引いたフライパンに流し込み、広げます
  (4)中火で焼きます。軽くコゲがついたらひっくり返して同じように
  (5)お皿にポン。仕上げにケチャップ(もちろんカゴメ?)をかけて、できあがり!

焼き上がりはこんな感じになります。息子にも好評でした。(^^)

omuretu_20nenmae_pic.jpg味はオムライスというよりは、固めたチャーハンといった感じでしょうか。

素朴にタマゴの風味が楽しめて、想像していたよりずっと美味しかったです。

なにより、調理がすっごく簡単!

まな板すら要らない

失敗も少ない

小さい子の料理にはピッタリです。

小学生のタエ子ちゃんが紹介するわけですよ。

更にこだわって作るなら、ちょっと固めに焼いて上から野菜たっぷりの「とろみ中華あん」なんかをかけたらすっごく合いそうです。

ソースや具材で、いろいろバリエーションが楽しめそうですね。

来月6月19日は「父の日」です。

全国のちっちゃな娘さん、

ぜひ「初めての料理」でお父さんを感涙にむせばせてみませんか!(^^)

(参考)ゆうきまさみのはてしない物語(ゆうきまさみ・角川書店)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , オムレツ 2011年05月31日

こんにちは。こばやしです。

先日コンビニで、ヘンなお菓子を発見。

なんだこれ・・・?

snack_tamagokake (3).jpg

「田中さんちの たまごかけごはん コーンスナック」・・・・・・!!?

なんと、たまごかけごはん風味のスナック菓子です。

「鰹ダシの効いた醤油味 関西風味」というサブタイトルが付いています。snack_tamagokakegohan3.jpg

裏を見ると、「関西地方の とある田中さん家の食卓に並ぶ、 鰹だしの効いた醤油が特徴の関西風味の たまごかけごはんをコーンスナックで再現しました。」とあります。

田中さんが作った醤油とかたまごじゃなく、「田中家のたまごかけごはん再現」とは、ちょっと予想外・・・(^^;)

snack_tamagokake (2).jpg 早速食べてみました。中身はこんなカンジです。 一口大の「カール」みたいな感じでしょうか。

食べてみると・・・

「おお・・・!たまごかけごはん・・・かも・・・・・・!」

たまごの風味と鰹だしの香りが合わさって、全体をまとめるのは濃いめの醤油味。

なるほど「たまごかけごはん」のイメージが出ているのではないでしょうか。

スナック菓子としては、やや濃い味で和風っぽいクセがあるので、好みが分かれるところかもしれません。 個人的には好きな味です。

 ただし、もちろんアツアツご飯やたまごのとろみ、滑らかさなどは際限できるはずはありませんので、ちょっとつまむ程度だと本物の「たまごかけごはん」がすごく食べたくなってしまいます。(^^)

staff_photo1.jpg

スタッフにも食べてもらったところ、

顧客担当のハナちゃん、

「たまごなのは、香りだけじゃないですかー!美味しくてもこんなの“タマゴかけごはん”じゃないです!」

だそうです。 たまごかけごはん好きの間でも、意見が分かれるのでしょうか?

いやでも、食感までお菓子で再現するのは無理ってもんだよ・・・(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2011年05月27日

reizouko2.jpgこんにちは。こばやしです。

本日は冷蔵庫の「たまごポケット」について少し。

◆建築に見る“変わりゆく常識”
 「森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!」(森博嗣・講談社)に、「部屋の窓は北向きが良い。」という話が出てきます。

 根拠として、「北窓からは太陽に照らされている南側風景だけが見えるので景色が美しい。 加えて温暖化のため夏は昔より暑い、南側に窓をつくると明らかにエネルギーが余分にかかってしまう。」とあります。

 なるほど。一理ありますね。 著書にもありますが、空調コストを意識する工場や作品を大切にするアトリエは、確かに窓が北側にあります。(当社の工場も窓は北側)

 もうひとつ。

 「建築とF1は似ている。」

これは、友人の建築会社社長A氏の言葉。

「最新技術の粋を集めたF1マシンは、どれも自然と形状が似通ってるだろ? 建築も同じ。 断熱素材や耐久材、その時々に出てくる最新の素材によって、家のデザインが決まってくるんだ。」

 これも納得です。 「高気密高断熱」の家が主流になってくると、「湿気対策」である縁側や南向き窓は、不要になるかもしれません。

 さて、このような技術革新によるデザイン変化、実はご家庭の冷蔵庫の中でも起こっているんです。

 

◆冷蔵庫のたまごポケット変遷
 それは冷蔵庫の「たまごポケット」。 かつて「たまごポケット」は、冷蔵庫のドアにありました。 

 スペースの都合上、「取り出しやすい位置」がそこしかなかったわけです。

 でも、ドアポケットは開け閉めの影響を一番受けやすい場所なんですね。 たまごは急激な温度変化&結露によって品質が劣化しやすく、また菌のリスクが高まります。 

 ところが、冷蔵庫の技術革新、冷却能力の向上による「大容量化」で、スペースが十分にとれるようになりました。reizouko4.jpg

 取り出しやすく、そして温度変化しにくい場所として、冷蔵庫の「真ん中へん奥あたり」に「たまごポケット」が設定されるのが主流になったわけです。

 技術革新に感謝!

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2011年05月25日

こんにちは。こばやしです。

そろそろ梅雨に入ってきましたね。食品管理に関して、いろいろ気になる季節です。

さて、先月マレーシアで、こんなニュースがありました。

ニセの鶏卵が出回る、消費者協会が注意呼びかけ 2011/04/08 (http://www.malaysia-navi.jp/news/110407062741.html)
ペナン州プラウ・ティクスで、ある主婦が鶏卵を購入して調理しようとしたところ、見た目や匂いが普通の卵とは違うと気づいた。味もなく、形も通常の卵とは違い表面がざらざらしていたという。ラジオ番組で偶然、ニセの卵に関する情報を得たために消費者協会に届け出た。
ニセの卵には卵黄を卵の中心に保持するためのひも状のカラザ(卵帯)もなく、割るとすぐに白身と黄身が混ざり合うという。

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ということで、大騒ぎになっていたようです。 すわ、以前中国であったニセ卵の事件、ふたたび!と思っていましたが、わずか5日後に・・・、

ペナンのニセ鶏卵、獣医畜産局の検査でもシロ判定 2011/04/13(http://www.malaysia-navi.jp/news/110412063355.html)
鶏卵のサンプルを調査した結果、鶏卵は本物で、グレードの低いものであることが判明した。ペナン州消費者協会にニセの鶏卵が出回っていると通報した主婦が購入した鶏卵は腐っていたか質が低いものであった可能性が高いという。

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 「実は品質の悪いだけの、本物でした。」  だそうです。 ただし、ペナン州消費者協会は「あれは絶対にニセモノだ!」と主張、獣医畜産局&保健省の調査結果と対立しているようです。

 なかなか興味深いですね。  記事中には『ペナンの住民の間で広まっている電子メールによると、こうしたニセの卵は中国で広く出回っており、(後略)・・・ 』 とあり、中国食材への不信が、今回の騒動の根っこにあるようです。 

「中国の偽たまご事件」は、ニュースでも大きく取り上げられましたので、覚えてらっnisetamago.jpgしゃる方も多いのではないでしょうか?(右写真がニセモノ)

さてこのマレーシアの一件、こちらは本物(?)の偽たまごなのか、デマ(腐ってただけ)なのか・・・。

個人的な意見としては、畜産局の言うとおりデマだと感じます。

記事中にもありますが、現在「鳥インフルエンザ対策」の観点から、マレーシアを含めた多くの国で鶏卵や鶏を輸入することに制限をもうけており、検疫でのチェックも厳しくなっています。

また、卵自身が安価な食材であることからも、人工製造 → 国外輸出の行程を経るだけのコストメリットは出にくいでしょう。

 いずれにせよ、マレーシアの鶏卵品質規格に新しい基準が設定されるそうですので、品質が底上げされることで、この種の不安は払しょくできるのではないでしょうか。

 ユッケ問題と同じく、基準を見直す機会となっているかもしれませんね。

(関連)またまたニセたまご:中国 – たまごのソムリエ日記

(関連)「おいしい米食べてほしくて…」 高い米混ぜ偽装販売 – たまごのソムリエ日記

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2011年05月23日