小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

たまご・鶏のことわざ 第99弾
今回はエチオピアから。

 

<粘り強く続ければ、
卵も脚で歩く>

「がんばって続ければ
不可能に見えることでも
変化する」

という意味です。

なるほどそうだなぁ、
と思いますし
ビジュアル的にもイメージしやすい
ステキなことわざです。

 

日本語だと、

「雨垂れ石を穿つ
(あまだれいしをうがつ)」

でしょうか。

こっちも努力―結果が
ビジュアルで分かりやすいですが、

エチオピアの卵の方が
ユーモラスで好みですね~。

考えてみると

「ずっと続ける」

イメージが「水滴」なのは
水が豊富な日本ならでは
なのかもしれません。

エチオピアは
北アフリカの高山地帯でありながら
砂漠もサバンナもあって
干ばつもたびたび問題になっています。

「落ちる雨水」より
大地を踏みしめ「歩く努力」の方が
頑張りのイメージなんでしょうね。

このことわざは正確には
エチオピア国民の4割を占める
オモロ族のもの。

オモロ族は国内の
二大民族のひとつでありながら
もう一方の民族アムハラ人に
ずっと支配されていました。

それが、
民主化が進む中で
すこしずつ少しずつ変わってきて
2018年にはオモロ族から初の首相が
誕生したんですね。

まさに
卵が脚で歩く』がごとく
粘り強く取り組んだ結果です。

僕たちも努力と継続を
大事にすべきですね~。

エチオピアは
ほぼ植民地になったことが無いため
独自の歴史が長く、
食事も面白いんですよ。

先日ちょっと触れた料理
「インジェラ」もエチオピアです。

(関連:ドラマ「古畑任三郎」に見る卵メニューの魅力 | たまごのソムリエ面白コラム

日本の茶道みたいな
珈琲でもてなす文化があったり、

場所柄インドや中東にも近くて
たくさんスパイスを使う
料理の文化があるんですよ。

たまご料理もステキなメニューが
いくつもあります。

いずれこのブログでご紹介しますね~。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:International network for family poultry development – INFPD Newsletter Vol. 13)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2026年07月4日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

インドの東の端のほうにある
西ベンガル州。

そこの公立学校給食から
「卵」メニューが無くなったことが
大きな騒ぎになっています。

“ベンガル州の学校給食から卵が除外。トリナムール党「それ見た事か」とコメント”
Eggs Out Of Midday Meal Scheme In Bengal. Trinamool Says “Told You So”

 

◆菜食主義団体が運営に

西ベンガル州は
先月(2026年5月)に総選挙があって、
州政権が変わったんですね。

国政与党のインド人民党(BJP)が
政権を取りまして
いろいろな方針が変わる事に。

 

その中の一つに、

学校給食の変革

があったのです。

州内の給食事業を
ISKCON(国際クリシュナ意識協会)
が実施することになりました。

この団体、
美味しい給食を提供するんですが、
何が揉めているかと言うと

菜食主義の教えを守る
宗教団体なんです。

それで、
州内の学校で出される給食から
卵をいっさい排除する予定に
なったのですね。

このベンガル地方、って
川や自然がたくさんあって
卵や魚、肉をたっぷり食べる、
食にこだわる地域でして、

日本で例えるなら北海道とか
京都みたいなカンジでしょうか。

ちなみに州といっても
1億人が住んでいます。

その給食がガラッと変わる、
となると大ごとですね。

野党反対派議員は

「食事から卵を取り除くのは間違っている。卵は重要なタンパク質源だからだ。ベンガル地方では、伝統的に肉類を含む食事を摂っている。これらが除外されれば、提供されるのは菜食料理だけとなり、ベンガル地方の食文化の伝統にそぐわない。我々は今回の措置に強く反対する。」

と声明を出しています。

 

◆公衆衛生的な食材「卵」

つまり、

“文化的な面から言って
菜食主義を押しつけている。
そして

それ以上に
子供は栄養面で、
卵を食べた方がいい。”

という反対意見です。

うーん、
後半はその通りですね。

宗教や文化は置いておいて、
成長期の子供にとって
卵は理想的な栄養食材です。

たとえばエクアドルでは
一年かけて貧困地域の小児に
毎日卵を食べさせる研究を行った結果

低体重児を74%減少させ
発達障害児を47%も減らしています。

(関連:1億人を救う!?たまご一日一食で子供の成長率が著しく伸び、病気リスクが半分に | たまごのソムリエ面白コラム

ベンガル州も
日本のNGOの報告によると
農村中心に貧困地域が
まだまだあるのです。

公立校の給食が
ある意味栄養インフラに
なっているんですね。

あと、ベンガル地方は
他の地域とくらべて伝統的に
牛乳をあまり飲まないんだそう。

そのため、同地方の貧困層や
中流階級の家庭にとって、
手頃で入手しやすいタンパク質の
メイン供給源となっているんですね。

ちなみに政権与党のBJTは

「卵の代替モデルは
ちゃんと考えています。」

「お祈りを唱える必要はありません。
とても美味しい食事ですよ。」

なんて答えています。

宗教の多様化がおおきくて
食材も統一するのは
苦心が多いとは思いますが・・・

 

◆日本でもあり得る!?

菜食主義が日本で導入されることは
まずないでしょうが、

べつの懸念もあります。

いま日本の学校給食で、
食中毒やアレルギー対応の
リスクを下げるため
卵の献立をなくす学校が増えています。

たしかに衛生・管理面で
安全な給食をだすことは
とても大事ですが、

給食における卵は
前述のように
家庭の食事バランスを補う
大事な存在でもあります。

管理の難しさがあるのは
重々承知していますが、
未来ある子供たちの健康にかかわる
問題だと思っています。

 

厚生労働省の発表では
いま日本における子どもの
約9人に1人が貧困状態にあります。

給食での卵食は、
いまだ日本でも大事な要素なのです。

 

「宗教的思想」と「リスク軽減」
2つの国で理由こそ異なりますが、
育ち盛りの子供にとって卵は
決して「使わなくても良い食材」
では無いと思っています。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2026年07月2日

あなたのお店の玉子料理、
秋に向けてメニュー「名」を変えてみませんか!?


こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

今回のテーマは

「月見」

とてもステキな風趣ですが・・

「メール」と聞いて手紙をイメージしないように、

いまや「月見」というと
「メニューのこと?」と
料理を想像する人が多くなりつつあります。

そう、令和のいま
外食業界では「月見」が
ブームとして拡大中なんです。

 

◆月見ブームの始まりは「月見バーガー」

「月見」メニューは
卵の黄身を月に見立てて
料理に乗せたもの。

明治時代の月見そばがはじまりです。

卵の黄身を落とし、
月に見立ててそう呼んだのです。

ステキですね~。

しかし、この呼び方は
ず~~っと蕎麦とうどんだけ、

『麺類』限定

だったのです。

 

ところが平成にはいってすぐ

ある「発明」がおこります。

 

1991年マクドナルドが、
半熟の目玉焼きをはさんだ
「月見バーガー」を販売開始したのです。

 

その後順調にファンをつかみ
他社も無視できない季節の大型メニューになりました。

現在では
大手バーガーチェーン4社が
月見フェアを組んで
秋のしのぎを削り・・・

さらにここ数年で
レストランチェーン、カフェチェーン、
コンビニ、製パン業界、菓子業界まで広がり、
秋の定番販促として定着、

和洋問わず
あらゆる業界で
月見メニューが乱立する

「月見ブーム」

と呼ぶのに
ふさわしい盛り上がりになっています。

 

一説には
「バレンタイン市場」の規模に
数年以内に匹敵するとも・・・。

振り返ってみると
マクドナルドのやったことは
すんごい市場創造になったわけですね。

◆加熱も「月見」になった!

このマクドナルドの発明って、
蕎麦うどん限定だった「月見」を

ハンバーガーに応用したことじゃありません。

生卵じゃなく
“加熱した玉子料理”
を「月見」の名で使ったこと

が素晴らしいんですよ。

だって、

それ以前は百年以上、
月見=生たまご
でしたから。

 

それが「加熱アリ」になって

一気に
採用できる料理ジャンルが
増えたんです。

加熱できると、
海外の料理にも使いやすいですよね。

 

◆勝因は〇〇〇メニューに名前がついたこと!

結局のところ、
秋になぜ月見ブームになるのかというと、

美味しさとともに
「映える」メニューなことが
大きな理由のひとつじゃないかと思っています。

 

季節性があって
鮮やかな黄身が
写真で映えるから。

 

言い換えると、
「月見」の名が付くことで
「映えるメニュー」をアップする
その時期限定の理由ができる。

 

これが、現代人にとっては
すご~く大きな価値なのです。

 

◆名前の変更だけで価値が生まれる!?

つまり、
おなじおいしそうな
黄身のせメニューでも、

「月見」とついていたほうが
お客様にとって

「いま食べるべき」

という理由が生まれます。

季節限定感は、
それだけで商品の価値になります。

なので、
こばやしの提案として
もし、あなたのお店に

「目玉のせメニュー」
「黄身のせメニュー」
があるなら、

9~10月だけ
『月見』と呼ぶべきです。

昨年話題になったお店には、
「月見」表記を打ち出すことで
注文数が5倍になったお店も。

 

※大手チェーン店「月見」メニューは
8月末~10月あたりなことが多いです。

ぜひうまく活用して、
あなたのお店のワクワクを
増やしてくださいませ~!

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2026年06月29日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

サッカーw杯、
盛り上がってますね!

 

日本サッカー協会のシンボル、
日本代表のエンブレム
八咫烏(やたがらす)
日本神話に登場する三本足のカラスです。

足はそれぞれ
天・地・人を表すそうで、
たしかに足が多いと
サッカー強そうですよね。

八咫烏を祀る熊野神社は
『蹴鞠(けまり)』の名手とも
関係があるらしいですから、
思いついた人すごいですね。

ピッタリの良いシンボルを
見つけてきたなぁ、と思います。

 

さて、
本日は「卵ニワトリの妖怪伝説」第2弾。

「三本足のニワトリ」

について。

 

実は古来より、
足の多い鶏の伝承って
たくさんありまして、

しかも他の鳥と比べて
圧倒的に多いのです。

 

しかし、

カラスの神様と違って

中国そして日本では
『3本足のニワトリ』は

妖怪扱いなんです。

もっとも有名な伝承話が、

『西竹林の鶏三足』の出る民話。

いろんなバリエーションのお話しが
各地にあります。

有名なのが一休さんのお話し。


一休和尚(一休宗純)が旅先で
あるとき住民に頼まれて
「化け物がでる噂の寺」に泊まります。

夜更けになると、
化け物が現れて歌ってしゃべって踊り狂う。

まず一体目の妖怪が、

「東の野原にいるバズは、
なんとも哀れな身の上だ。

生きている間は楽しいこともなく、
背骨は傷み、足も折れてしまった。

そして最後には野原で死に、
土へ帰ってしまった。」

2体目の妖怪が、

「西の竹林にいるケイサンゾクは、
役に立たない不自由な姿で
生まれてしまった。

人から世話されることもなく、
竹林の中でひとり寂し~く暮らしている。」

という。

三体目の妖怪は

「南の池にいるリギョは、
なんとも冷たいものだ。

水を住みかとし生活しているから、
いつも体は濡れっぱなしで冷たい。」

これを聞いた一休和尚は、

「なるほど・・・。」

 

翌朝に村人を集め、

バズは“馬頭”
ウマのガイコツがあるはずだ。」

ケイサンゾクは“鶏三足”、竹林に
三本足のニワトリがいるはずだ。」

リギョは“鯉魚”だろう。
南の池にコイがいるはず。」

村人は手分けして調べてみると、

「ほんとだ・・・!」

この3つを供養したところ、
妖怪は出なくなったそうな。

めでたしめでたし。

一休諸国物語(1661)


というお話し。

 

これに似た民話が
日本中にありまして、

寺に泊まるのが
侍だったり旅人だったり、

竹林にいる鶏
三本足が多いですが
一つ目だったり一本足だったり
四本足だったり・・・

つまり

見た目に奇異な鶏

が出てきます。

コイとガイコツは
フツーのものなんですよね・・・。

 

研究によると、
足数がちがう妖怪は、
ニワトリだけ伝承が多いんだそう。

それも江戸時代ごろから。

なぜなんでしょう?

 

◆堕ちた神様の怪しい魅力?

研究者伊藤龍平氏によると、
これは時を経て
霊鳥から怪鳥へ変わっていったから。

 

朝鳴くニワトリは古くから
太陽の象徴、神様の霊鳥でした。

尊いニワトリがさらに
3本足で見つかると、

もっとすごいレア神様

という扱いだったのです。

 

なので、三足鶏は
日本書紀では神様のお告げと書かれ、
平安時代には
“悪い平清盛人形をぶっとばす”
ヒーロー的エピソードもあるくらい
「すごいニワトリ様」でした。

それが、江戸時代には
そんな霊的な考えがすっかり廃れて

「見た目がちがう!?こわい!」

となっちゃったんですね。

 

民話でも
「妖怪」として登場する話ばかりに・・・。

でもやっぱり人気があって、
いろんな民話やエピソードで
語られる存在になるのです。

 

うーん、たとえるなら
神様から悪魔になって
でも人気もある

堕天使ルシファー

みたいなものでしょうか!?

 

3足ニワトリ、
お店のメニューでも
縁起物または妖怪演出として
鶏モモ料理とか手羽元とかで
何か応用できそうです。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

(参照:南方熊楠 十二支考)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2026年06月26日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

20世紀最大の発明

って何だと思います?

 

現代経営学の始祖、
経営学者のピーター・ドラッカーさんは
この質問に対して、

「海上コンテナ輸送」

と答えています。

海上コンテナ輸送が
20世紀最大の発明。

 

なるほど、
世界が同じ規格で
効率よく大量の荷物を行き来できる。
これってすごいことです。

そして
モノが移動するから
情報もうごく。

むかしから「荷の行き来」が
人の流れになって
コミュニケーションが生まれ、
やりとりが積み重なっていくんですね。

いま世界に広がるネット上の
「やりとり」も、

おおもとを辿るならば
遠方間のモノのやりとりが
始まりとも言えます。

◆食メニューは物流の集大成!

そして僕たちがかかわる「食」、

これも
なが~い物の移動の果てに
生まれるものです。

卵一個でも、
遠く海を渡って来た飼料、
機材、ヒナ、
いろんなものが届き、
やっと飼育がスタートます。

産まれた卵が
選別工場に運び込まれ、
水や電力によってきれいに磨かれ
パックに入って移動する。

小売店、卸店を経て
調理場所まで届く。

そして最後に、
料理人、パティシエ、
パン職人さんの技術によって、
お客様の一皿になります。

「卵1個」
「ケーキ1個」
「パン1個」

それぞれの料理に、食材に、
海の向こう世界の反対側から
すんごい数のバトンリレーの果てに
おいしい一口があるんです。

これ考えてみると
すごいことですよね~。

毎日当たり前のように
ご提供している料理も、
実はとても価値のあるものに
思えてきませんでしょうか。

 

イランの海上封鎖によって
あらためてこの『輸送』の重要さが
意識されるようになりました。

 

「輸送」「移動」の観点で
あなたのお店の商品やメニュー
ぜひ背景にあるストーリーを
お客様へ伝えていただくと、

いま多くの人の関心やワクワクに
つながるんじゃないでしょうか。

たとえばシュークリームが
どこから来たものでできているか、
あなたのお店の人気商品で
『地図』を作ってみるとみんな驚くかもしれません。

 

鶏卵は国産ですが飼料は北米産。
ミルクもそうですね。

バニラビーンズはマダガスカル
小麦はオーストラリア
チョコはガーナ
砂糖はフランスやタイ・・・

みたいな。

卵料理に限らず、
料理って単なるメニューではなく、

世界中の人々の仕事がつながって完成した、
小さな「物流の結晶」なんですね。

ぜひこの事実を
あなたのお店のワクワクにしてみませんか?

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2026年06月22日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

そろそろ暑くなってきましたので、
すこし涼しくなる、
ニワトリや卵の妖怪話を時々紹介していきます。

今回は「バジリスク」


マケドニア国のアレキサンダー大王が
インドに遠征をしていた際

ある城を大軍で包囲し攻めました。

すると、

すごい数の将兵が、
傷も無いのにバタバタと倒れ
死んでいったのです。

「なんということだ!
すぐ原因を究明せよ。」

と学者に命じ調べさせると、

 

!敵の城塞のカベの上に、
なにやらデッカイが・・・!

「あの怪物が原因です!」

と報告が。

 

状況を見ていると、
このニワトリ怪物がにらむと
目から人を殺す毒光線をだす。

それにあたると
兵が死んでしまうとのこと。

ええ・・・!
それは困った。

 

要するに
長射程のビーム兵器が
城壁の上にあるわけで、
こっちの弓やヤリでは対処できません。

さすがに
アレキサンダー大王も困って、

「どうすればよいだろう?」

と学者に尋ねた。

すると、

「そうですね・・
我が軍と城壁の
あいだの小高い丘に、
でっかい鏡をおきましょう。」

とのこと、
大王はそのとおり鏡を設置し
様子をうかがっていると・・

怪物の目から出た
眼力ビームが跳ね返り、
ニワトリ怪物はバッタリと倒れ
死んでしまったのです。

その後、大王は難なく城を落としたそう。

『ゲスタ・ロマノールム』(139話)


という伝説。

 

この怪物、「バジリスク」といいまして、

生まれがちょっと面白いんです。

雄鶏つまり
オスのニワトリ産んだ卵を、

ヒキガエルがあっためると
バジリスクが生まれます。

うーん、
「オスが産む」
これだけでもかなりレアケースで
さらにカエルが育てないといけない・・

さすが伝説の怪物、
そうそう起こりそうにないですね。

このバジリスクの産まれる設定は
英国の小説「ハリーポッター」にも出てきます。

 

もう少し詳しく
卵について説明すると、
フツーの鶏卵とは
見た目もちょっとちがうんだそう。

 

一説には

『雄鶏は
年老いたニワトリで、
この卵には殻が無い』

けれどその下のうす皮が
めちゃめちゃ頑丈で、
どんなに打ち付けても壊れないんだとか。

頑丈でやわらか・・・
ぽよんぽよんと弾む感じでしょうか。

なかなか面白いです。

 

◆デザインが蛇からニワトリに?

このバジリスク、ヨーロッパの
いくつもの伝承にでてくるんですが、

最初はあまり大きくない
ヘビの姿だったんですね。

それが
話が伝わるにつれて
だんだんと盛られてきます。

中世になってくると
見た目もエキサイティングになってきまして、

アタマに鶏のとさかのついた
ドラゴンになって、

その後伝承はさらに
ニワトリっぽくなり、

ヘビのしっぽがついた
巨大ニワトリ

というイメージが定着していきます。

前述のハリーポッターに出る
バジリスクは初出に近いヘビっぽい姿で、

アニメ化もした大ヒット漫画
「ダンジョン飯」は後のデザイン。

ニワトリ+ヘビの見た目で
卵もプニプニのやわらかく描かれていて、

あ~、どっちも伝承が活かされるなぁ、とワクワクします。

飲食店さんでも、
物語をメニューに活かせれば面白いですね。

 

余談ですが
ポーランドの首都ワルシャワには
その名も「バジリスク」という老舗店があって、

卵と白ソーセージの鍋や
卵と白ソーセージのジュレック(現地の味噌汁みたいなスープ)が人気なんだそう。

まさかプニプニの卵では
ないと思いますが、
食べてみたいですね~!

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連:たまごの妖怪はアジアにしかいない!? | たまごのソムリエ面白コラム

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの歴史・文学・文化学 2026年06月19日