小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

pasta.jpg本日は「世界パスタデー」です。

イタリアを中心に、世界中で催しが開かれているとか。

阿刀田高氏「小説家の休日」というエッセイに、「発達の長い歴史の中で、パスタは三人の友達に出会った」というお話が出てきます。

パスタの三人のともだち・・。

皆さん、何だと思いますか?

 

■レッツゴー三匹!
まず一人目は卵。

たまごを混ぜることで風味が良くなり、また粉を練りやすくできます。パスタのあのツルツル食感は、たまごと出会う事で生まれたんですね。

二人目は乾燥技術。

そして乾燥する事で日持ちが良くなり、これによって風味も増すんです。これがなければ世界中で食べられることはなかったかも?

そして三人目はトマト。

アメリカ原産で、もともとは鑑賞用の植物だったんです。それが地中海の温暖な気候下でそだてられ、酸味とうまみをふんだんに含んだおいしい素材として重宝されることとなりました。

 

■その他雑学
ちなみにトマトにはグルタミン酸(うまみ成分)を多量に含むため、これを多く使うイタリア料理は、日本人の味覚には極めて近い日本人好みの料理なんだそうです。

実際「味の素」は、世界中でイタリアだけはさっぱり売れないんだとか。(トマトの味付けで十分だから)

中国にもカン水じゃなくて卵を使用した「たまご麺」があります。これも独特の食感で、長く楽しまれています。(日本でもこれを使っているラーメン屋さんもあります)

 

書いてたら、どんどんパスタが食べたくなってきました。妻に電話したら、本日のランチは「焼うどん」とのこと。・・、うん。これもまぁパスタですよね? 早く帰ろっと。

カテゴリー | ソムリエ日記 , おいしさ雑学 2009年10月25日

おでんの美味しい季節になってきましたね!

というわけで、今読んでいるのがこちらの本↓

oden_bukai.jpg

「セブン‐イレブンおでん部会」

 

めっちゃ面白いです。

この本によると、セブンイレブンは「おでん」に強い想い入れを持っているそうで、

なにせ一万店を超えるすべての店に25ページから成る「おでんマニュアル」が配布され(しかも毎年更新!)、70人もの社員からなる「おでん部会」によって圧倒的においしい「おでん」づくりを日夜研究しているとのこと、そのこだわり具合は尋常じゃないです。

また、「たまごと大根をめちゃくちゃおいしくする」ことがおでんの売り上げを上げる秘訣と定義し、大根の切り方から洗う水の質、たまごの飼料からサイズまであらゆる点で研究しこだわっているんだそうです。

セブンイレブンがおでん販売を開始したのが、1975年。

一号店ができたのがその前年の1974年ですから、おでんとセブンイレブンがどれだけ深いつながりかがよく分かりますよね。

まだ読書途中ですが、

普段買っているなにげない商品に、ダントツ化目指しての驚くべきこだわりが隠されている事実に感動します。

また、これだけ卵にこだわってお客様にお届けしている企業がある事を知り、たまご屋として本当にうれしく思います。

我々も「たまごのプロ」として、負けていられません!

ダントツ化目指して頑張ります。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年10月24日

 

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昨日は、中小企業家同友会の新入社員6ヶ月目フォローアップ合同研修でした。

 

春の合同入社式と合わせて、一社ではなかなかできない新入社員の皆さんへのフォローを、手作りで行っていこうというものです。

不肖ながら私も、「交流分析」というテーマについて、新入社員の皆さんにお話しさせていただきました。

「交流分析」とは、おおざっぱに言って人との交流(コミュニケーション)に焦点をあてた学問です。

 

■あの人はなぜイイ人と言われるのか・・・?

「あの人は良い性格だ。」

この言葉を聞いた時、どんな人をイメージしますか?

良い性格ってなんでしょう?

良いことをいくら考えていても、テレパシーがあるわけじゃないですから、頭の中を見せるわけにはいかないですよね?

交流分析という学問でいう「性格」とは、表情や態度、行動など、周りに与えることができる影響の組み合わせによって、相手がかんじるものだと定義しています。

つまり、ほほ笑んだり、元気そうだったり、朝かならず「おはよう!」と言ってくれたり、困ったときに一番に助けてくれる・・・、そんな行動や態度から人は性格を判断するということです。

ですから、「良い性格の人間になる!」ってことは、考え方を変えるというよりは、「行動」をまず変えていくということになります。

 

■おいしい卵ってなんだ・・・?
この考え方は、我が社の商品に対する考え方にもつながっています。

たまごで言うと、どんな飼料で育てたかも重要ですし、黄身の盛り上がりや殻の硬さも重要なんですが、なにより食べてもらう最終形態、つまり料理。これが美味しいかどうかに尽きると思います。

ですから、我々の考える「良いたまごづくり」とは、卵かけご飯になったときの醤油やご飯との相性であったり、オムレツのとろとろ加熱食感であったり、料理したあとのところを意識して変えていって、初めて「おいしいたまご作り」をしていることになる。

そう考えています。

 

■新人さんから学ぶ
上記の新入社員合同研修は、今年で4回目の参加になります。

毎年、若々しい元気さと、いろんな気づきをもらっています。

 

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今年は弊社3年目の社員、我が社のホープ山下君にもお手伝いしてもらいました。(右の写真、真ん中で話しているのが彼です)

派手な性格ではないのですが、細やかな仕事ができ、洗卵工場の要(かなめ)となってくれている人物です。

私と同じく、いろんな気付きを各社の新入社員さんから得たみたいで、もしかしたら我々が誰よりも一番得をしたのかもしれません(^^)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年10月23日

ハム太郎納豆とか、ハローキティかつおぶしパックなんてのは、まぁまだ良いと思うんですよね。

でも、アンパンマン。

アンパンマンのキャラクター食品って、どうなんでしょうか。これってすごい矛盾してる気がします。

たとえば、これ。↓

(ニュース)アンパンマンの卵 全農たまごが販売(日本農業新聞)
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin1/article.php?storyid=2364 

 

いや、それアンパンマンじゃなくて「たまごマン」じゃないの?

「アンパンマンカレー」ってのもありますけど、そこはせめてカレーパンマンですよ。

極めつけはこれ。

「それいけ!アンパンマン チーズケーキ 38g×10個」

アンパンなのに、チーズケーキって・・・。

あんたホントにそれでいいのか、って問い詰めたい。

 

いや、美味しいと思いますし(たぶん)、子供は喜ぶのはわかってるんですが、

アンパンマン関連の「食品」を見るたびに、なんだかラーメン屋でうどん食べてるような妙な気分になるんです。(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年10月22日

先日ご紹介した、「ゴジラのたまご」。

やっぱり、このネーミングのインパクトはすごいですね。

そして、下記のリンクにありますように、容器も普通の段ボールじゃないんです。猛獣が入るようなオリにこのスイカが入ってるんですよね。↓

北海道産 ゴジラのたまご(西瓜)
http://www.hiroka.jp/topix/topix_kazitu170806.html

面白いですね。

単なるおいしさだけじゃなく、「ワクワク感」や、「楽しさ」という「価値」を売っているのを感じます。

 

■良さをどう伝えるべきか
こだわりがあって性能や、食品なら味に自信を持たれている生産者さんはたくさんいらっしゃると思います。

しかし、さらにその良さをどう伝えるか。これも商品質そのものと同じくらい重要です。

そのモノが持つ良さを、聞いた瞬間にわかってもらう必要がありますよね?

 

■味はおいしいのに・・?
有名な例に、あるのお話があります。

かつて、その商品は「みだくなす」という名前でした。

山形の方言で、「みっともない」とか「見た目が悪い」という意味です。

でも、味はみずみずしく、他の梨にも負けない最高のおいしさを持っています。

 

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さて、この「みっともない」形の梨、みなさんどれくらい売れたと思いますか?

なにより、ネーミングを聞いて、買いたくなったでしょうか?

そう。

やっぱり全然売れなかったそうです。

そして現在。

この梨は、「ラ・フランス」の名前で売られています。

誰でも知ってる有名ブランド、「果物の女王」とまで言われる高級梨になりました。

 

■何を知ってほしいのだろうか?
上記の「ゴジラのたまご」もそうですが、

もし他社には無い自社商品の価値をアピールするなら、やはりその違いを良いイメージで感じてもらうために、「他社にはない」伝え方が必要なんではないでしょうか。

先の「みだくなす」も、別に「形が悪い」という価値を提供したいわけじゃないですよね?

たとえば「雪国もやし」だって、「えっ!雪国と、もやし!?なんかスゴイところで作ってそう。」と非日常感のある良いイメージを利用していると思うんですよね。

 

当社も、次々と新商品を考え中です。

「誰にどうやって、どんな価値を伝えるか?」をきちんと意識していこうと思います。Smile

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

(関連)たまごのソムリエ:ゴジラのたまご?

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2009年10月21日

先月、北海道は札幌の二条市場を歩いていたら、

こんなものが売られていました。

gojira_egg1.jpg

ん・・?

gojira_egg2.jpg

ゴジラのたまご?

ほー。

たまごマニアとしては気になる限りです。

これ、両手で抱えるくらい、超でっかいんです。

ボーリング球2個分くらいあって、なるほど、ゴジラのたまごならさもあらん、という迫力。

「おおー!これはアレじゃないか。北海道では面白いネーミングをつけるんだな。」

見た瞬間にそう思いました。

アレとはこれです↓

 

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冬瓜(とうがん)。

 

これ、我が社の専務が作ったものなんです。

私の大好物。とってもおいしいんですが、わが徳島ではあんまり食べられておらず、

手に取った人から「なんだこれ??」と言われることも多い食材です。

北海道もきっとそうなんだろう、だから見慣れないぶん「ゴジラのたまご」なんて派手なネーミングを付けてるんだろうなー

・・・、そう思っていました。

ところが、調べてみると、この「ゴジラのたまご」は冬瓜(とうがん)じゃなくて、西瓜(すいか)だったんですね(ーー;)

こんな形のスイカがあったとは、ビックリです。

これは品種改良されたジェトロという変わったスイカで、生産者はわずか一戸、たった4000個しか採れないというレアな一品なんだとか。

冬瓜なら専務が作ってるからとスルーしたんですが、こんなに珍しいスイカなら買ってみればよかった・・・。

次に行ったときに期待します。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2009年10月20日