小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

 

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今日は秋分の日です。

 

日本ではあまり話題になりませんが、以前にご紹介した「立春の日に卵が立つ」というお話、なんと、「秋分の日にも立つ」と欧米で取り上げられているようです。

Fall Equinox: Can You Balance an Egg? (myFOX nepa.com) 
(題字訳:あなたはたまごを立てられる?)

 

上記の英字記事に代表されるように、

けっこういろんな紙面やblogで話題に取り上げられているようです。

「昼と夜の長さが等しくなるのがポイントなんだよ。」

などと、まことしやかに伝えられていますが、まったくの勘違い。

やってみるとわかりますが、いつでも集中すると5分たらずで立てることができます
(上記リンクには、これが迷信であることも説明があります。迷信の由来は下記リンク記事を参照)

これは、たまごの細かい突起のおかげ。

実はたまごの表面には、微小な凸凹がたくさんあって、うまく三点の突起でささえられるとうまく固定できるということですね。

 

■都市伝説をみんなで楽しむ・・・?
さて、いくつか海外の記事を見てみると他にも、

「地球の重力バランスが釣り合う時期じゃないと・・」

「古代中国より伝えられている話です・・」

「風水の・・」

「気圧の関係で、一年にこの時期だけ・・・」

など、いろいろアタマに付く設定があって面白いです。

どうやら迷信であることもわかった上で、楽しんでいるみたいですね。

 

■誰でも卵を立てられる裏ワザ・・・?
上記リンクによると、立てる前に、卵を振って黄身と白身をシェイクしておくといいんだそうです。

「生たまごは黄身がゆれうごくため、重心が安定せず立てにくい。だから良くシェイクして均一にすると、すぐに立つよ。ちょっとズルだけどね。」

と書いてあります。

へー、ホントかな?

やってみましたが、そんなに差がないような・・。

というか、中身がシェイクするくらい振るのってメチャ大変です(注1)。(^^;)

そもそも卵黄の比重1.029、卵白の比重1.040と、わりと差が少ないので、あんまり黄身の重心は関係ないような気もします。

まぁ裏ワザの真偽はともかく、

連休最後の夜、家族でワイワイためしてみてはいかがでしょうか?

 

立春の日に卵が立つ!? – たまごのソムリエ 小林真作 小林ゴールドエッグ 
関連2:Urban Legend? Standing An Egg On Its End As Fall Begins(こちらにも卵を立ててみた写真があります※英文です)

※注1 : 100回ほど振ってみましたが全然黄身が壊れません(ーー;)。最後は器具を使いました。これはウチのたまごがスゴイ、ってことで良いんでしょうか・・・?

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2009年09月23日

 

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シルバーウィークまっただなか、いかがお過ごしでしょうか?

 

徳島はあいにくの曇り空です。

こんな日には気晴らしに、たまごのジョークはどうでしょう?

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(注:「ラビ」とはユダヤ教の司祭のことです)

ラビ、ヨセフが部屋を掃除しているときに、今まで見たことがない箱を目にした。彼の妻は、その箱は個人的なものだから触らないでほしいと頼んだ。
ある日、妻は出かけ、ラビ、ヨセフはその箱の中身がなんであるか見たくてたまらなくなり、ついに箱を開けて中身を見てしまった。その箱の中に入っていたものは、3個の卵と20万円だった。
妻が帰って来たときに、彼は、自分がその箱を開けてしまったことを告白し、箱の中にあった卵と20万円は、どういう意味か尋ねた。
妻は答えて言った。「これはね、あなたが説教をするときに、まずい説教をするたびに卵をひとつづつこの箱の中に入れるの」
ヨセフ:「ほう、20年間のラビ生活の中で、まずい説教はたったの3回だったということか」
妻:「この箱の中に12個の卵がたまるとそれを100円で売ってはこの箱に入れてたの」

http://www.hpmix.com/home/nagusa/C2_7.htm
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自分も朝礼や会議、社外勉強会でのコメントなど、なんらかのスピーチをすることがあります。

しかし根っからの緊張屋、「ああ、失敗した・・。」と思うことが多いです。

しかし、じゅうぶん自覚していたとしても、

他人からそれを指摘されるのはけっこう堪えるんですよね・・。(^^;)

 

■ところで・・・
なぜ上のジョークは「たまご」なんでしょう?

キリスト教ではたまごは復活のシンボルで、切っても切り離せない関係にあるんですが、どうやらユダヤ教でも春の到来を祝って「ゆでたまご」を食べる習慣があるようです。

なんらかの象徴的意味があるのかもしれませんね。

もっとも、「腐らないうちに12個そろっちゃう」という痛烈な意味を込めているだけかもしれませんが・・。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 食べ物ジョーク・おもしろ 2009年09月22日

 

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祝 9年200安打 超イチローうどん(朝日コム) 
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000909180001

大リーグ・マリナーズのイチロー外野手が史上初となる9年連続シーズン200安打を達成したことを祝う「超イチローうどん」=写真=を、鳥栖市神辺町の手打ちうどん店「めん吉」(西据広社長)が18日から月末までの期間限定で売り出す。イチローの背番号51にちなんで価格は510円。

丸天を使って数字の「2」を、ゆで卵を半分にして「00」をかたどった。さらに日の丸を背負って海を渡った姿を、ゆで卵とたっぷりのわかめで表現した。

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というわけで、ゆで玉子が200安打の00を表しているわけですね。

さらに日の丸をイメージしているとの事、なかなか素晴らしいですね!(たまご的に)

 

さて、うどんではないのですが、イチローが「ラーメン」についてある雑誌で語った言葉をご紹介します。

 

「僕、ラーメンを作るのが好きなんですけど、

ラーメンをゆでるときに、

三分間をストップウォッチで測らないとダメなようでは、

一流じゃないですよね。

菜箸の先で、麺のカタさを感じることができないといけないわけで」

 

うーん、なるほど。

「プロとして自分のできること」を追求するイチローの姿勢が良く分かる言葉ですね。

プロであれば、ここ!という、感覚を研ぎ澄まし、常に意識しておくべきポイントが必ずあるはず。

それがヒットを打った時の感触なのか、それとも卵を手に取った時の重さや手触りなのか、釘を打つ時の木の堅さなのか、

職業で違いはあれど「ここだけは人任せ・機械任せ・惰性でやっちゃダメ!」っていう点を、どれだけ深い感覚として持ち、そして意識し続けるかが「一流」の条件なんでしょうね。

※写真は記事リンク先より参照しています。
※参考文献:イチロー思考 孤高を貫き成功をつかむ 77の工夫 (東邦出版) 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年09月21日

秋らしくなってきましたね!

徳島は雲ひとつ無い青空です。Smile

TVのクイズで

「天高く○○○○○秋」をうめよ。

ってのをやってたので、

家族に聞いてみました。

 

「これわかる?」

「うーん・・・、

天高く『つきぬける』秋!?」

「・・・。」

ちょっと面白かったです。

 

抜けるような青空、とも言いますし、これもアリかもしれませんね(^^;)

さて、この秋もいろんな美味しいものが食べられそうで楽しみです。

※念のため、正解は天高くうまこゆる秋です。

 

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2009年09月20日

今日の地元紙朝刊に、↑こんな記事が載っていました。

レストランなどでソースの染みがついちゃったときは、

パンで吸い取ると応急処置になるみたいです。

なるほど。

でも、できるかなー・・、うーん、

と考えてしまいます。

やっぱりもったいなくないですかね?

もちろん大事な服の食べこぼしシミで困った方はたくさんいらっしゃるでしょうし、この記事の提案はすばらしく、大いに助けとなる方は多いかと思います。

ただ商売柄なのか、なんとなく抵抗を感じてしまいます。

知っててもやっぱりナプキンやオシボリを使っちゃいそう・・。
(あとで食べちゃうなら別ですが)

絵画でも、鉛筆画スケッチを修正するのにパンを使いますが、

これも初めて聞いた時に抵抗ありました。(^^;)

 

■たまごの意外な用途
とはいえこの「食べる」意外の用途、たまごの場合も実はたくさんあるんです。

例えば乾燥した卵白

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少し昔には、捺染用糊料として染物工業に使われたり、接着剤としてコルク製造用に使われていました。

他にも魚網の防染剤に使われていたそうですが、コレいったいどんな効果があったんでしょう・・?詳しくは不明だそうで、気になります。

そして今話題のインフルエンザワクチン。

これの培養製造には、卵が欠かせません。

有精卵を用いてワクチンを増やしているんです。

今冬の新型インフルエンザ対策は卵にかかっているといっても過言ではありません。

こんな利用は、抵抗感をあまり感じないんですよね。

やっぱり身びいきなだけなのかもしれません。(^^;)

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2009年09月19日

西友が“トレイなし鶏肉”販売へ 100gで35-48円の低価格実現(オリコン)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000026-oric-ent

西友は17日、環境に配慮したノントレイ包装の国産鶏肉を従来品に比べ約40%程度価格抑えて発売すると発表。青森・岩手・群馬・宮崎などの国内産むね肉、もも肉、手羽元の3種類を、産地工場にて1kg入りの真空パック包装で商品化。加工工場を経由せずに直接各店舗に配送することで、これまで使用していた流通用包装フィルムや、販売用トレイが不要となり、価格を100gあたり35ー48円に下げることができるほか、年間で約14トンの容器包装の削減を可能とした。
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年間で14トン・・、すごいですね。

確かに、買う側としても、定期的にけっこうな量のトレーやプラ容器を家庭ゴミとして捨てなくてはいけません。

回収しているスーパーさんも多いんですが、これまたキレイに洗ってもっていくのも面倒なんですよね。

削減したコストは別のサービスや価格に転化できますし、とても良い取り組みだと感じます。

先日の「カンブリア宮殿」で、サイゼリアさんの野菜産地工場が紹介されていましたが、品質向上と低価格の両方ともとっていく、こんな戦略が望まれる世の中になっているようです。

我が社でも、容器変更による環境配慮の取り組み商品があります。

以前もちょっとだけ紹介しましたが、こういうスタンドパック容器。

もちろん、そっとお店に運んだり手で詰めなくてはいけないなど、手間は少しかかるのですが、通常の卵パックと比べて格段にプラ容量が少なくて済みます。

使った後は、たたんでポイ。便利で地球にやさしいです。通気も良く、卵の品質のもちも良いなど、色んなメリットがあり、お客様にも喜んでいただいてます。(^^)

自然から頂いた恵み、「食」を扱う会社ですから、我々も小さなところからでもコツコツと環境のことを考えていこうと思っています。

そして、食の品質を下げずに無駄を省く改善。

こちらの意味でも、我が社のコストダウン委員、久保さんと中阿地さんの二人が、頑張ってアイデアを出してくれています。

次のアイデアも、一緒に考え中です。こうご期待を!

関連:パン屋の1ダース、魔女の1ダース、たまご屋の1ダース – たまごのソムリエ 小林真作 小林ゴールドエッグ

カテゴリー | ソムリエ日記 , ニュースに考える 2009年09月18日