小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

当ブログが本格的に立ち上がって、1ヶ月ほどになります。「たまごに」「食」を中心に、日常のことなど思いつくまま書かせてもらっています。 想いを文字にする事、まだまだ慣れず乱文、誤字のオンパレードで心苦しい限りです。
さて、 「良い文章を書く事」に関して、興味深い内容を読みました。Pick the Brain の「文章を書くときの 12 と 1/2 のルール」というエントリを和訳されたページです。
それぞれ大変面白かったのですが、一番印象的だったのが、『小説が必ずしも長い文章である必要がない』という実例として挙げられた、ヘミングウェイの最も短いたった6単語の物語です。
「売ります:赤ちゃんの靴。未使用」これだけです。
なるほど。 ここには確かに物語がありますね。
『誰が売りに出しているのか・・?夫婦?それとも母親?』『なぜ未使用なのか・・?』『もしかして・・』『ひょっとして・・?』
色々想像が膨らんできます。こういう行間や「背景」を読ませる文章を操るところが小説家たるゆえんなんでしょうね。 私なんか、なんでもかんでも説明しようとしてしまいます(^^;
もしかしたら日に数十回と短文でメールする十代若者の方が、端的な文章を書くスキルがずっと高いのかもしれないですね。
カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2009年01月14日

みなさん、外食ってされますよね? 多寡はあるにせよ、全く行かない方は珍しいかと思います。
そこでちょっと質問です。
「世界中の飲食店で、日本だけにしかないサービスはなんでしょう?」わかりますか?

答えは「おしぼり

そうなんです。 いつも当たり前の様に使っていますが、コレ、世界中で日本でしかないんだそうです。 勉強仲間でもあるおしぼり業の「徳島ランドリー」寺田さんの話では、その理由とし「衛生観念が高い日本人の潔癖さ」「茶道にも通じる『おもてなし』の文化」「店の食中毒対策・リスク軽減」など、様々な側面があるようです。 実際キチンと塩素殺菌された「おしぼり」で手を拭くことで、劇的に衛生リスクが下がるそうです。そして、なんと心理学の最新研究結果から、おどろくべき「おしぼり」のメリットが明らかになってきました。 それは・・・

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カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2009年01月11日

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0105&f=national_0105_009.shtml

『(以下記事抜粋) 北京と広東省を結ぶ京珠高速の湖南省長潭地区内で4日午前6時40分ごろ、卵約7トンを積んだトラックが横転した。 この事故で、竹かごに入った卵約10万個が道路に散乱した。多くは割れて、約50平方メートルが「卵の海」になったが、割れ残りを拾おうと、6時50分ごろには近くに住む村人が殺到し、現場は混乱した。「旧正月に卵は買わなくてよいぞ」などと叫ぶ人もいたという。(以上記事引用)』

中国からのニュースです。 海外とはいえ、ご同業の不幸本当に同情申し上げます。(–;)
7トン10万個という事は、単純計算で一個70g、サイズはLからLLあたり。 少し大きめなので、強度はやや弱めになってしまいます。
日本でスーパーに並ぶなら1パック200円として200万円の売り上げ分の卵がパー・・。

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カテゴリー | ソムリエ日記 , たまごの海外ニュース 2009年01月10日

どの家庭にもある、身近な「卵」。関連グッズや便利グッズ、形を模したものなど沢山の商品が世の中にあります。少しずつ、紹介してみようかな、と考えています。

punipuni.jpg

まずは、落としても割れない「ぷにぷに卵」。ぶつけて遊んでストレス解消グッズ。東急ハンズ(確か)で触ってみたことがありますが、すごい変形率で、握ってるだけでもなんだかキモチイイです。(^^) 壁にぶつけてぺちゃんこになっても、ちゃんと復元します。

下記リンクの紹介記事にありますが、西日本新聞読者プラザ「Par:Q」の公開イベントで、「映画ファニーゲームU.S.A.」鑑賞客にこれをプレゼントしているそうです。
http://qnet.nishinippon.co.jp/entertainment/cinema/news/20090105/20090105_0001.shtml
この映画、事件の発端となるのがなんと「卵」。
『家族の別荘を突如訪れた2人の美青年が、隣家の遣いで卵を分けてほしいと最初は礼儀正しく振る舞ったのですが…。(以上記事抜粋)』だそうです。
身も凍るサスペンスとの事、なんだか良い使われ方じゃ、なさそうですね・・?

現実世界では、ぶつけても問題にならない「やわらか卵」で平穏にいきましょうよ、というメッセージでしょうか? (^^;)

※写真は記事より抜粋させていただきました。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2009年01月9日

先日に引き続き、ゆでたまご考です。
以前、弊社で「ゆでたまごをとことん茹でてみる」という試験をしたことがあります。思った以上のスゴイ事になったので、ここでご紹介いたします。

ボイル5分後、それぞれの時間で加熱してみたものです。

まずは80℃5分後・・

観てのとおり、キレイで美味しそうな黄身のゆでたまごです。剥き方が汚いのは産みたての卵しか無かったから(^^;)
さて、これがお湯の中で15分経つと、様子が変わってきます。
(続きは閲覧注意!?)

・・・さて、実験結果です。

こちらが80℃ 15分後・・・

10分の差でも、結構変わってきます。
卵黄の表面が黒ずんできて、わずかにイオウ臭(温泉の香りですね)が強くなってきます。
が、うん、まあこれぐらいなら何とか食べられる・・かな?

さて、間を飛ばして、80℃一時間放置後・・

うわー!!
これはスゴイ・・。黄身の表面が真っ黒です。(ーー;) 白身も黄ばんで、腐敗にも似た強いイオウ臭がします。

勇気あるスタッフ カワノさんと共に食べて見ましたが、味も変で、なんだか苦味がします。

昨日もお伝えしたように、黒ずみは鉄分によるもの。イオウ臭は卵黄にある窒素分のS-S結合が切れる事によって遊離する成分。が原因です。なので、人体への害、影響はありません。

とはいえ、まるで腐敗しているかの様な風味、うれしいことではありません。 ここまで極端な加温は無くても、ご家庭で
「茹でて火を止めたまましばらく放置」
「お湯を切ってザルにあげたまま放置」
「冷水につけたが、不十分」

他の料理も作りながらだと、これらによる余熱(沢山作った場合は特に)が少なからず影響してしまいます。ちょっと面倒でも、キチンと冷水で冷やす、又は剥いた後食酢入り水で漬け置きが「おいしさ」の秘訣の様です。(^^)
もっとも「このニオイが大好きだ!」という方は止めませんが・・。

我が社の「たまご研究所」チームの実験結果報告でした。
小林

『究極のゆでたまご専用卵』はコチラ

たまご料理、といえばまず思いつくのが「ゆでたまご」。

タダお湯に入れるだけと思うなかれ、「おいしいゆでたまご」には、沢山のノウハウが詰まっているんです。

1. むきやすいツルツルたまご

ゆでたまごの殻を剥く際、キレイにつるん、と剥ける場合とそうでない場合とを体験された方は多いのではないでしょうか?

実は「むきやすさ」に関しては沢山の研究がなされており、『改訂増補 タマゴの知識』によると、

A:新しいタマゴは剥きにくく、古いタマゴは剥きやすい

B:卵白pHが低いと剥きにくく、高いと剥きやすい

この二つが報告されています。

上記AとBは関連しています。

生まれたばかりの鶏卵には炭酸ガスが含まれており、これが卵白のpHを下げ、卵殻と白身の剥離を妨げているんだそうです。

上記の書には産卵直後~30日までの卵を用いた試験結果が載っていますが、一週間のものより2週間のものがむきやすく、常温では産まれてから最短およそ3日で炭酸ガスも抜けキレイに卵が剥けるとあります。

つまり、ツルンとした美味しそうな外観だけで言うと、古いものほど良い様です。

また、加熱中に割れて噴き出さない為の凝固促進として「お湯に食酢を入れる方法」がありますが、沢山作る(加熱に時間がかかる)場合は特に、食酢でなく食塩(同様の効果)の方が良さそうですね。

2. ホッコリあざやかな美味しい黄身の色

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固ゆでたまごを作った時に、卵黄の表面が黒緑っぽくなっているのを体験されたこともありますよね? 上記の『改訂増補 タマゴの知識』によると、次の様に言われています。

C:卵白pHが高いほど黒変が起こりやすい

D:古い卵ほど黒変が起こりやすい

E:加熱時間が長いほど黒変が起こりやすい

これは、卵黄中のイオウ成分が卵白のアルカリpHに反応して黒く変色する為と言われています(だから卵の表面だけ黒くなるんです)。

そして「剥きやすさ」と逆に、古いほど黒くなっちゃうと言う結果になっています。

対策としては、下記の様な手段が。

・ゆでた後急冷する・・→ 硫化水素(黒変の原因)が卵白へ移行し黒変が軽くなる

・ゆでた後pHを下げてやる・・→ 同じく硫化水素の反応を抑える

3. おもわずヨダレが出る、ゆでたまごのおいしい香り
卵は、表面にある約一万個の微細な穴により呼吸(ガス交換)をしています。

そこから炭酸ガスを排出し、外気を取り込みます。

したがって、冷蔵庫のニオイなんかも実は吸い込んでしまいます。

ゆでたまごを作ったときに、ほのかに甘い美味しい香りを楽しむには、次の注意点が必要になります。

・冷蔵庫で、近くに臭いの強いものを置かない(魚・キムチetc)

・冷暗所保管の方が望ましい(周囲の香りが吸着しにくい環境)

上記1、2、3をまとめ、あえて極論を言うなら、

『卵は産まれてから常温3日目が最高』

『ゆでるお湯には塩をひとつまみ』

『茹であがった卵は急冷or剥いたら食酢水に漬けてひと置き』

ですね。

4. 更に極上のゆで卵を食べるには?
弊社では『究極のゆでたまご専用たまご』をお届けしています。

黄身の香り、コク、そして食感を追求するために、様々なこだわりの飼料成分と飼育環境で産まれた卵です。 地場特産品を活かした最高クラスの餌(わかめ海藻粉末(鳴門産)・さつまいも(鳴門金時)・すだち粉末配合)で、最高のうまさにこだわっています。

ちょっと半熟、とろ~りあつあつで食べると、これが本当に至福の味わい、

身の回りの大切な人に食べてもらいたい極上たまご、いかがでしょうか?