こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
僕が子供だった頃
遊びに来た親戚の女の子と
他愛ない話をしたんですね。
彼女はお笑い好きで
当時面白かった芸人さんのネタを
語ってくれました。
「あいつ、スポーツスゴイんだぜ。」
「へー。」
「なんと百メートル12秒。」
「すごいけど普通じゃないの?」
「かかと踏んだままで。」
「そりゃすごいな!」
「おれ、リフティング一分間で
落とさずに50回できるぜ。」
「すごいなあ。俺なんか全然少ないよ。」
「どれくらい?」
「落とさずに一分間に2回しか。」
「めちゃめちゃ高く蹴っとるな!」
みたいなギャグでした。
その子の語りで
大いに笑ったのですが、
そのとき衝撃だったのが、
本人じゃなくて
「伝聞」でも十分に
おもしろい
という体験だったこと。
それまで、
吉本新喜劇や笑点を観て
笑い転げてたのですが、
なんとなく
「芸人さんの笑わせスキルが
すごいから楽しいんだ。」
と思っていたのです。
いや、もちろんそうなのですが、
その一要素「ネタ」を
取り出しただけでも、
十分魅力と価値がある。
この事実が少年だった僕にとって
とても新鮮だったのです。
それから数十年経った現在
ウチにはたくさんの種類の
たまご商品があるのですが、
その魅力の伝え方に悩むと
なんとなくこの時のことを思い出すんです。
「食べてもらえばわかる」
これは、ホント
つい言いたくなってしまう
魔法の「逃げ」なんです。
芸人さんのキャラクターや
しゃべりじゃなくても
笑いのネタが面白いように
食べてみなくても
お客様の琴線に触れる、
伝わるたまごの魅力が
あるんですね。
その伝え方を
磨けてないと、
そして魅力を
きちんと考えてないから
伝わらなかったり
伝え方に悩むんだなあ、と。
自戒をしております。
そのためにも、
お客さんのことを
ちゃんと知らないと、
ですね。
たとえば
東京でなら「徳島産」と
おおきくうたうよりも
あえて「四国産」の方が
伝わりやすかったり、
お客様の状況によって
言葉も変わってくるなぁと
感じております。
メニューになったときの
たまごの美味しそうな
伝わりやすさ、
ぜひお客様と一緒に
考えていければ、
と思います。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。