お店の雰囲気に従って
たまごの見た目のこだわりどころも
変わってくるかもしれません。
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
絵画を見るときに、
描かれた当時の周りの装飾や
調度品との兼ね合いで、
印象がガラッと違っていたかもしれない
そんな話を聞いたことがあります。
美術館で近代以前の西洋美術を鑑賞するときに覚えておくといいかもしれないこと pic.twitter.com/zxfV2LZnX8
— 壺屋めり (@cari_meli) July 19, 2022
なるほど・・・!
設置場所が決まって描かれた絵ですから、
本来はそれ込みで楽しむもの
なんですね~。
仏像なんかもそうですよね。
お寺の中の荘厳な雰囲気で
目にするのと、
博物館などで鑑賞するのとでは
受け取るイメージもまるで変わります。
台湾のお寺やインドの仏像は
日本と違ってカラフルな
イメージなのですが、
その写真だけを見ると
日本人にとってちょっとヘンに
感じるかもしれません。
ですが、町全体の色使いや
その文化に触れながら
その場に参ってみると、
すごくとてもマッチしていて
感動します。
ようはその文化その場に
ハマっているかってのが
大事なんですよね~。
さて、本日のテーマは
たまごの色味とお店の雰囲気について。
黄身の色って赤みがかっていたり
黄色がかっていたり、
薄かったり濃かったり
たまごの銘柄によっても
いろんな黄身があります。
これはおおむね
食べている飼料によるところが大きいのです。
で、ですね。
やっぱり黄身の色の濃い、
そんな卵料理が美味しそう!
そんなご意見をいただくこともあります。
その育て方の是非や
色味の最適さが議論もされていますが、
それよりも、
『お店での見え方』
が大事だったりしますよね。
たまごの黄身の色の見え方は
じつは、お店のライティングや
お皿の色、テーブルクロスの色で
ずいぶんと変わるんですね。
たとえば殻の色でしたら、
周囲が赤系だと、
色味を少し鮮やかに感じやすくなります。
高級感も増すかもしれません。
ただ、赤卵といいつつ
ちょっと茶色っぽい印象が際立ちます。
そして、
黄身の色でしたら、
周囲が赤っぽいと
黄身が薄く明るい印象になりがちです。
反対に、黒っぽいと、
黄身の色味が映えやすくもなります。
お皿の色や、
周りの具材の色味などで、
より黄身の濃さが映えたり、
あまり差が分かりにくくなったりします。
こだわりたまごを使って
料理の差別化を、視覚でも
変えられるならば、
まわりの合わせる小鉢や
具材の色味も少し、
工夫して観られてはいかがでしょうか。
たとえばこんな風に
海苔たっぷりに演出すると、
黄身の色の濃さが
いっそう際立ちますよね!?
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。