小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

たまごのことわざシリーズ第78弾
今回はドイツのことわざです。

<サラダを飲むのは1ダカット分の医者、
卵を飲むのは2ダカット分の医者>

“Drink upon salad costs the doctor a ducat; drink upon eggs costs him two.”

 

「ダカット」は中世の金貨一枚のこと。

つまり

『毎日サラダと卵を食べれば
高額の医者代がいらなくなる、
健康になるよね!』

・・・ということわざです。

 

たしかに・・!

野菜は食べるべきだ。健康に良い」
これはみなさん「そりゃそうだ。」
というイメージをお持ちでしょうが、

「たまごを毎日食べるのは
野菜の2倍!
カラダに良いんですよ~。」

・・・といわれてるのは
たまご屋として
すっごく興味深い
ことわざです。

 

じっさい、
中世ヨーロッパでは

たまごが薬として
の位置づけ

だったこともあります。

そこから
お酒と卵を合わせた
栄養ドリンクになって
「カクテル」が生まれた、
という説もあるくらい。

 

あと、このことわざ
面白いなあと思うのが

健康の大事さを
「お金のコスト」で
表現している点。

 

ふだんの生活スタイルで

『じつはこれだけ
コストがかかるんだよ。』

・・・と言われるのって
なかなか攻撃力ありますよね。

 

たとえば
「減塩しましょう。」
なんて言われるよりも、

「塩ひとつまみ減らすと
生涯医療費が
200万円減るよ。」

・・・なんて言われた方が
インパクトあって
生活態度変えたくなりますよね。

 

そういえば
むかし見学させていただいた
ある食品工場さんでは
設備機械に『外車の写真』
貼ってありました。

「よく台車でぶつけるんで、
大事に扱ってくれ、って
つもりで貼ってあるんだ。」

とのことで、

「これはメルセデス・ベンツ
Sクラスと同じ価格の機械」

「これはフェラーリ296GTBと
おなじ価格」

「これはレクサスLSとおなじ」

 

・・・なんて分かるわけです。
じつは食品工場って
高価な機械が
ゴロゴロありまして、

高級車として意識すると
たしかに扱いに背筋が伸びますね(笑)

 

コスト視覚化のインパクトって
すごいです。

 

あなたのお店のメニューでも、
もしかすると「お値打ち」
「リピートイチオシ」の

イメージ視覚化

がウケるかもしれませんね!?

 

あ、あと
このことわざは本当で、
じっさいのところ

卵を食べると健康寿命
が伸び、
薬並みに効くことが
証明されています。

医療費コストを
下げるなら、
毎日の卵です。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2023年03月18日

お店の雰囲気に従って
たまごの見た目のこだわりどころも
変わってくるかもしれません。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

絵画を見るときに、
描かれた当時の周りの装飾や
調度品との兼ね合いで、
印象がガラッと違っていたかもしれない
そんな話を聞いたことがあります。

 

 

なるほど・・・!

設置場所が決まって描かれた絵ですから、
本来はそれ込みで楽しむもの
なんですね~。

仏像なんかもそうですよね。

お寺の中の荘厳な雰囲気で
目にするのと、

博物館などで鑑賞するのとでは
受け取るイメージもまるで変わります。

台湾のお寺やインドの仏像は
日本と違ってカラフルな
イメージなのですが、

その写真だけを見ると
日本人にとってちょっとヘンに
感じるかもしれません。

ですが、町全体の色使いや
その文化に触れながら
その場に参ってみると、
すごくとてもマッチしていて
感動します。

ようはその文化その場に
ハマっているかってのが
大事なんですよね~。


さて、本日のテーマは

たまごの色味とお店の雰囲気について。

黄身の色って赤みがかっていたり
黄色がかっていたり、
薄かったり濃かったり

たまごの銘柄によっても
いろんな黄身があります。

これはおおむね
食べている飼料によるところが大きいのです。

で、ですね。
やっぱり黄身の色の濃い、
そんな卵料理が美味しそう!
そんなご意見をいただくこともあります。

その育て方の是非や
色味の最適さが議論もされていますが、
それよりも、

『お店での見え方』

が大事だったりしますよね。

たまごの黄身の色の見え方は
じつは、お店のライティングや
お皿の色、テーブルクロスの色で
ずいぶんと変わるんですね。

たとえば殻の色でしたら、
周囲が赤系だと、
色味を少し鮮やかに感じやすくなります。
高級感も増すかもしれません。

ただ、赤卵といいつつ
ちょっと茶色っぽい印象が際立ちます。

そして、

黄身の色でしたら、
周囲が赤っぽいと
黄身が薄く明るい印象になりがちです。

反対に、黒っぽいと、
黄身の色味が映えやすくもなります。

お皿の色や、
周りの具材の色味などで、
より黄身の濃さが映えたり、
あまり差が分かりにくくなったりします。

こだわりたまごを使って
料理の差別化を、視覚でも
変えられるならば、
まわりの合わせる小鉢や
具材の色味も少し、
工夫して観られてはいかがでしょうか。

たとえばこんな風に
海苔たっぷりに演出すると、

黄身の色の濃さが
いっそう際立ちますよね!?

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2023年03月17日

WBC、超盛り上がってますね!

毎試合ワクワクしっぱなしです。

プロ・高校野球も含めて僕たちの世代は
「やっぱり野球っていいよなあ。」
と思わされますね。

ところが、かつて。

「野球をすると堕落する」

「野球は泥棒の遊び」

なんて高名な教育者に
批判された時代があったのを
ご存じでしょうか?

「ええ~・・・!?」

って驚きますよね。

それも新聞で。

しかも、書いたのは

五千円札になった新渡戸稲造さん

載せたのは朝日新聞。
甲子園夏の大会のスポンサーなのに…。
なかなかびっくりです。

1911年ですから、百年ちょっと前ですね。

こんなカンジで載ってました。

新渡戸さん、ほかにも
「野球は賤しい技なり剛勇の気なし」

「相手をペテンにかけよう、計略に陥れよう、ベースを“盗もう”など、目を四方八方に配り神経を鋭くしてやる遊びである」

「ゆえに米国人には適するが英人やドイツ人には決してできない。英国の国技たるフットボールのように剛勇な遊びは米国人にはできない。」

なんて語っていまして、

今言ったら大炎上どころじゃすまない
大騒ぎになりますね(汗)

 

しかもこれ全22回の連載記事でして、

他にもそうそうたる教育者さんが

“昨今若者が熱狂している
「野球」なる遊戯が
いかに社会に害悪で
若者に悪影響か”

・・・をテーマに紙面で述べています。

ブームに対する批判ですね。

新渡戸さんの次には名門校、
府立第一中学校長川田氏が

「学生の大切な時間を浪費させる」

「野球の疲労の結果、勉強を怠る」

「慰労会なんかで料理店にいって堕落する」

「体育として不完全。右手ばっかり
力を入れて投げて打って発達してしまう。」

なんて語っています。
なかなかのこじつけですね~。

今のWBCの盛り上がりをみたら
ビックリするんじゃないでしょうか。


こんなケースって
いくつもありまして、
たとえばラジオ。
流行り始めたころ、

「ラジオを聴くとバカになる。」

・・・と言われていました。

その前の明治には、

「小説を読むとバカになる」

なんてのがオトナの通説でした。

今はゲームとかスマホとか・・・

そのころに批判されいていた
芥川龍之介や夏目漱石が、
いまや国公立大学入試に
問題として出されるわけですから、

令和の世に批判されがちな
ゲームや漫画だって、

少し未来になると

「ゲームやっちゃダメなんて
昔は何をアホなことを言ってたんだ。」

なんて笑いの対象に
なっているかもしれません。


ちなみに卵もおなじで、
さきほどの野球とおなじ
百年前には、

誤った研究により
「一日一個まで。じゃないと体に悪い。」
・・・なんて言われていました。

いまでは完全に否定されていまして、

「むしろ一日三個は食べたほうがいい。」

というのが通説です。
お医者さんも↓みたいに言ってます。

時代が変われば考え方もガラッと変わる。

自分をアップデートして行かなくちゃ
いけないですよね~。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2023年03月16日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

少し前にある方が
SNSでこんな事をつぶやいていました。


古い洋書を
フリマサービスで
出品していた。
けれどもぜんぜん売れないんだよね。

そこで、出品カテゴリを
書籍」から「インテリア」に
変えてみたんだ。

するとあっという間に高値で
落札されてしまった。


・・・というお話。

なるほど〜。

本を読みたい人
読む本を探す人が対象では、
古ぼけた外国語の本は
あまり興味を引けないわけです。

ですが、置いておくならば、
とてもステキ!だなあ
これはほしい!
・・・という人がたくさんいたわけです。

 

おもしろいですね。
モノは同じでも
売り方が変わると
提供する価値が変わって
人気になるんですね。

あなたのお店でも
同じことがあるかもしれません。

 

たとえば、
たまごサンドってありますよね?

世界的に日本のたまごサンドは
人気が高いのですが、

スタンダードな
茹でたまご&マヨネーズであえた
玉子サンドのほかに、

厚焼きたまごをパンにはさんだ
厚焼玉子サンドがあります。

最初は関西のローカルな
サンドイッチでしたが、
いまでは立派なたまごサンドの
全国的一ジャンルとなって、
これ、喫茶店メニューとしても
どんどん伸びてきているのです。

なぜ伸びるのかというと、

スマホを見つつ片手で食べられるから

なんですね。
これ、今の喫茶店では
すごく大きなメリットなんです。


にたような例で
お菓子のカールが全国販売を中止
関西限定販売になりましたが、

スナック菓子も、
手が汚れやすいスナックは
売り上げを落とし、
スマホ見ながら食べられる
ノンフライやスティックタイプの
お菓子がどんどん伸びています。

もし、あなたのお店が
カフェやスタンドなど
軽食をお出ししていらっしゃるなら、
必ず考慮する観点じゃないでしょうか。

片手で食べやすく
ちょっと持ちやすくする、
ちょっと小さめにカットしてみる
汚れないように包んでみる。

こんな工夫でいきなり人気メニューに
なってくるかもしれません。

ちなみにお菓子のカールですが、
今は「ご当地みやげ」として
大人気なんだそうです。

かつてはどこでも手に入って
知名度は抜群だけど、今は
一部地域しか食べられない。

普段の菓子としてはウケなくても
ノスタルジーあるおみやげとしては
最高ですよね。

ちょっとした工夫で
価値を変えていく。

たとえば煮玉子がある
ラーメン店さんで
『ただのゆでたまご』を出しても
人気は出なさそうですが、

「減塩でおすすめ・ゆでたまご♪」
なんて『健康感の差違』をつけると
コストダウンしつつ
人気なトッピングになるかもしれません。

価値の変更
ぜひ考えてみてくださいませ〜。

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2023年03月14日

こんにちは!たまごのソムリエ・こばやしです。

海外の人にぎんなんをすすめるとき
紹介の仕方ですごく喰いつきが違うんだそうです。

 

『ジュラ紀に世界的に繁茂した超古代の樹木の実
世界的にほぼ絶滅したレッドリスト絶滅危惧種
日本ではまだ街路樹にたくさん生えてて
普通におつまみとして食べています。』

なるほど・・・
こんなにすごい実なんですね。
それを食べられるなんて!
という話ですね。


話は変わって
少し前にウチの最寄り駅が
改装になりまして、

以前はこんなのだったのが

駅舎的な建物から
『バス停っぽいもの』
に変わってしまいました。

なんだか情けなくなったなあ。
なんて寂しく思っていたのですが、

この変化が
ネットでも話題になっていまして
「120年の歴史がある伝統の木造駅舎を
壊してしまうなんて!」という声が
多くありました。

そんな古い貴重なものだったんだ・・!

なんてびっくりしましたね。

文化的な意義をはやい段階で
多くの人が知っていれば、
また違った結果になったかもしれません。


身近にあると
その価値に気付かないことって
けっこうあるんですよね。

あなたの商品や
お店の魅力も同じです。

ずーっとやっている
当たり前すぎることでも、

「えっ、それってすごいじゃない。」

なんてお客様から言っていただく
ことってあるんじゃないでしょうか。

たとえば
ホテルの『食べ放題』メニューで、
「いろいろあって選びたい放題だね!」
なんて声を聞いて、自分たちが
ホントに提供している価値は

「おいろんな物が
ちょっとずつ選び食べられる」

という魅力に気付いた。
そんなホテルさんの話も聞いたことがあります。


たまごメニューにも、
いろんな魅力をつたえられる
アプローチがあります。

たとえば僕たちが届ける
「四国から即日出荷のたまご」は
関東のお客様にとっては魅力があるそうです。

遠く離れた田舎感と新鮮感
感じてもらえるわけですね。

でも近くのお客様に
「四国産直送」なんて言っても

「どこもそうじゃん。」

となりますので
意味がないわけです。
つたえるお客様によって
価値が変わりますよね。

ぎゃくに
「車で9分の距離で生まれたたまごです。」
なんて表記すると、すごくウケたりすることも。

たとえばお店の味玉でも、
たまごサイズをご指定される
お店さんが多いですよね。

たとえば
やや小さめのたまごの場合
黄身の比率が大きいですから、

「黄身がたっぷり楽しめる味玉」

なんてつたえる事もできます。

逆に白身のしっかり食感を楽しめる
大きめの方がスープに合うことも
あるでしょう。

ぜひ、あなたの
「当たり前」なこだわりを
お店のメッセージにしてみては
いかがでしょうか。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2023年03月12日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

3月11日、あの東日本大震災から12年ですね。

今まだ大変な思いをされている
当事者の方からしたら、
「まだ12年」なんでしょうね。

少し前に
この震災がテーマとなっている
ヒットアニメ映画を観たのですが、

じっさいに東日本大震災を体験した方と
体験した記憶を持たずに育った
若い方との

おなじ今の風景を見たときのギャップが
とても印象的でした。

さて、この12年でも
日本でも、そして世界規模でみると
災害は引き続き起こっています。


何度かお伝えしていますが、

たまごはナマモノですが、
冷蔵じゃなくても比較的
長期間保存できるたんぱく質です。

すぐにダメになってしまう
生肉などと違い、

時期によっては
電気が止まった後でも
しばらく食べることができます。

イギリス・ハンフリー博士の研究に基づき
鶏卵日付表示等検討委員会が作成した
「鶏卵の日付等表示マニュアル」記載の
”生食期限の算出例”というものがありまして、
これによると、理論上はたとえば
20℃保存で30日、25℃保存で21日間
生食ができます。(※1)

 

災害での停電があり、
何日も復旧しない事は
考えられますが、

あわてて卵を捨てずに、
日陰の涼しい場所にできるだけ置いて
食糧として活用してほしいと思います。

たまごは完全栄養食と呼ばれるくらい
良質のアミノ酸やミネラルビタミンを含みます。

大変な状況では、一個の卵の栄養が
誰かを救う事もあるかもしれません。

もちろん、
長期保存すると可食可能でも
美味しさは損なわれていきますから、

ふだん長く置いたたまごを食べてね、
とおすすめしているわけではありません。

緊急の事態に際して、

「たまごは実は保存食」

ということを思い出して
いただければ、
災害時の助けになるのではないか
と思います。

ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。

※1:業界での賞味期限設定の根拠にもなっていますが、
普段のご家庭では冷蔵での保存と、
賞味期限を守ったご使用を推奨しています。

(注※)あと、通常のたまごは
このデータ通りなのですが、
「ヒビの入ったたまご」
「調理後のたまご」は
極端に保存性が落ちますので、
このように常温での保存はできません。

ご注意くださいませ~。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2023年03月11日