こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
「たまご」って、栄養のカタマリじゃないですか。
ですので、自然界では、
卵を産むどの動物もシビアに
外敵に狙われているんですよね。
都営多摩動物公園によると、
野生のカラスが、
ガンやカモの「検診」に来て
ついでにたまごの品定めを
していくのだとか。
ガンやカモをつっついて、
すぐ逃げるなら「こいつは元気だな。」
逃げずにいるなら、
本人(本鳥?)やその巣の
たまごを狙いに来るのだとか。
なかなか怖いですね~。
その対策に、
カモやガン・ヤケイなど
動物園内の鳥が卵を産んだら
サッと「偽卵」と入れ替えて
ふ卵器で人があたためているそうです。
で、生まれそうになったら、また入れ替える。
偽卵(ぎらん)って本来は、
自分があたためられる数を
産んだらストップする習性を
利用して、偽のたまごを置い
てやることで産むのを止める
いわば『産卵ストッパー』の
ためのものなのです。
それを、逆の「増やす」目的で
使うのは、非常に興味深いですね。
カラスも、「へっへっへ…!」と
卵を獲ったら、プラスチックで
食べられない・・・となったら
その鳥からは取るのをやめるわけです。
ちなみに、
この盗難防止の偽卵は、
ヘビには効きません。
匂いが違うから、だとか。
空を飛ぶ鳥は、
嗅覚を発達させるよりも
視覚を伸ばし、
地を駆ける
犬やアオダイショウは、
嗅覚に優れているんです。
ですので、
鳥に食べて種を運んでほしい
トウガラシなんかは、
見た目は鮮やかで匂いは
ぜ~んぜんしません。
ちなみに鳥類が食べても
辛くないので、
ニワトリの飼料にも唐辛子が
入ってます。
反対に、
犬とか鹿に食べてほしい
桃とか梨やブドウは、
色味はそう鮮やかじゃなくても
匂いがめっちゃすごいんですよ。
ニワトリさんは鮮やか色彩好き。
そう考えると、
にわとりさんへ向けた
農場の飼料も
コース料理やケーキみたいに
色鮮やかな演出の方が、
もしかするとよりエサを食べて
くれるのかもしれません。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。