こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
すっかりいい陽気になってきましたね!
この時期から梅雨までのあいだは、
一年で最高の季節かもしれません。
当社の前はずーっと向こうまで、
いちめんの田んぼです。
水が入り、苗が入り、
どんどん伸びていく様子に
この時期すごくテンションが上がります。
イネ科の植物って、
ご存じの通り「炭水化物」が
メイン栄養素なんですよね。
これ、じつに興味深いんです。
植物の体をつくるのは
たんぱく質ですし、
発芽エネルギーで言うと
炭水化物よりも「脂質」の方が
膨大なエネルギーを出せます。
じっさい、クルミやゴマみたいに
たんぱく質や脂質を種子に蓄える
植物はたくさんあります。
でも、
イネ科の植物が貯めるのは
ほぼ炭水化物…。
どうしてかというと、
エネルギーのデカい脂質や
たんぱく質を作るには
親の植物に余裕が必要なんですね。
厳しい草原で生えるイネ科植物は
そんな「投資」なんてできず、
光合成だけでできる炭水化物に
特化したわけです。
でも、森と違って草原には
大木があるわけじゃないので
競争して背を伸ばす必要も
ないわけですし、
それで事足りるんですね。
・ニッチな場所で
・自分のできる範囲の
・大きなライバルと違うことをする
なんだかイネ科のお米や小麦って、
中小企業みたいだなぁと思いますね。
シンパシーを感じます。
◆たまご・鶏もニッチ戦略だった
鶏さんも、中小企業的ニッチさで
発展してきたトリなんです。
そもそもニワトリのご先祖
セキショクヤケイは
東南アジア奥地の小さな鳥でした。
さほど肉がたくさん採れるわけでも
たくさん卵を産むわけでもありませんでした。
ちょっと獰猛ですし。
実際、もっと肉が多くておいしい
従順な鳥もいましたし、
ローマ時代の以前には
クジャクの肉やたまごなんかが
重宝されていたんです。
ところが、
「時つげが正確」
「鳴き声がきれい」
「好戦的なので
闘鶏が楽しめる」
「毛並みがステキ美しい」
なんて風に、
細かな役立ちがいっぱいあって
総合力でほかの家畜候補を
すべて蹴落としてしまったのですね。
・ライバルのできない事を
・細かく小回りたくさんやり
・トータルでお役立ちする
これも、イネとおなじく
中小企業っぽい強みですよね~。
現在、
お米と小麦の生産量は12億トン!
鶏は世界で230億羽!
鳥ではぶっちぎりの一位です。
2番目に多いコウヨウチョウが
15億羽ですからダントツですね。
ぼくたちも、
ニワトリさんやおコメに倣って
中小企業的強みを発揮してまいります!
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。