小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

きょう夕方のNHK情報番組「とく6徳島」で

当社の取り組みご紹介をいただきました!

 

しかもなんと!生放送。

ウチのたまご選別工場から。

 

僕たちの

料理別専用たまごと

SDGs関連で、

すだち外皮や鳴門わかめの

穂先などを飼料に食べさせている

「あわそだち」卵について

ご紹介いただきました。

いやー生放送って、

すごいアンテナの中継車が来るんですね。

スタッフの方も多くて

とても新鮮さがありました。

 

なにせ枠の時間が決まっていて

編集が効かないというのは

結構なプレッシャーでしたが、

 

坂本アナウンサーさん

スタッフさんがうまく

盛り上げてくださって

なんとかこなすことができました。

事前に何度も打ち合わせも

していただいて本当に感謝です。


この限られた時間の生放送で

たまごのお話をさせていただいて

つくづく感じたのが

「核心をひとことで伝える」チカラ。

 

オムレツ専用たまごって何なの?

って聞かれたときに、

〇〇日齢以上育てた鶏で

飼料はこんなので

白身の割合は〇〇で~~

・・・と、とにかく語りたくなるのですが

 

じっくり一対一で話すならともかく

今回のような

生放送の時間内では

長い説明は困難ですよね。

いや実際、短くするのに

すんごく苦労しました(汗)

 

これって

例えば一瞬勝負の販売POPとか

メニューに添えるメッセージなど

もおんなじで、

いかに魅力をするどく伝えるか、

やっぱり普段から

考えていないといけないですよね~。

 

◆「ようするに」な言葉

たとえばオムレツ専用たまごなら

『加熱でとろふわになる香るたまご』

たまごかけごはん専用たまごなら

『要はたまごの大トロです。』

なんて伝えると

すごく関心を持ってくれます。

 

特徴をするどく切り取って

伝えられれば、

強さになりますよね。

 

「2ちゃんねる」開設者のひろゆき氏が

多くの人に支持されるのも、

このズバッと一言で返す力が

爽快感につながっているんじゃないかと思います。

 

マーケティング用語に

USPというものがあります。

ごく簡単に言うと

「あなたのウリを一言で言うと」

ということです。

 

あなたのお店だけの独自性を

一言でいうなら?

ということですね。

 

「吸引力が変わらないただ一つの掃除機」

なんてのがそうです。

 

このひとことが言えると

自社の独自化になる、と言われます。

 

あなたのお店はいかがでしょう!?

 

イメージで言うと

縁もゆかりもない旅先で会った

高校生くらいの子に、

「へー、どんなお店なの?」

と聞かれてなんと答えるか…

 

一言で

「ああ、日本一〇〇が美味い店だよ。」

とか

「長距離ドライバーのためだけのラーメン店。」

なんて即答できるなら、

きっと最高のお店だと思います。

僕たちは

「日本一繁盛につながるたまご屋」

なんてお伝えする事もありますが、

もうすこし、こう、

分かりやすく伝えたいですよね。

 

また生放送で語らせて頂く

機会のためにも

一言まとめ力、磨いてまいります。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 取材・掲載・ご紹介 2022年05月19日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

外食チェーン「かつや」の限定企画

『大人様ランチ』が人気らしいですね。

ようはお子様ランチの大人版です。

オムカレーにエビフライ

タルタルソースがかかった

チキンカツやウインナー…

ボリュームもしっかり。

 

うーん、これは惹かれますね。

食べてみたい!

 

かつやさんって、

僕みたいな「男性のおっさん」が

メインターゲットなんですね。

 

新メニューを展開しても

そこだけはブレてないんですね。

 

この『大人様ランチ』も、

童心にかえってあのワクワク感を

もう一度楽しみたい!

というおっさんニーズです。

たしかに。

すんごく良く分かります(笑)

 

メニューを見ると

壮年男性にはかわいらしくて

ミスマッチっぽいですが、

 

「お子様ランチ惹かれるけど

食べたくても頼みにくい」

こんな点にニーズがあるわけですね。

 

同じ路線で言いますと、

コンビニのスイーツは

「おっさん」がターゲットに入っています。

これは、

「洋菓子店に恥ずかしくて

入りにくいがスイーツは食べたい。」

という強いニーズに応えているんです。

 

◆ずっと狙われる団塊ジュニア世代

実は、40代後半あたりの

団塊ジュニア世代って

とにかく人数が多いですから、

ターゲットとしては魅力があるんです。

 

家電なんかもレトロブームが

ありますが、これもこの世代が

ターゲットになってますね。

 

たとえば5年前ですが

息子と観に行った

夏休みの東映映画祭は

「ギャバンVSデカレンジャー」でした。

10年前の夏休みは

「ギャバンVSゴーカイジャー」。

これ、子供とセットでお父さんが、

団塊ジュニア世代の僕たちが

めっちゃターゲットにされてますね。

 

そりゃ行きますよね。

むしろ子供を説得して行く、

くらいの魅力あります。

 

たまご料理でも

こういう昭和時代的な

団塊ジュニア世代直撃の

「お父さん」「お母さん」ターゲット

メニューは、面白いと思います。

 

たとえばオムレツであれば、

挽肉と玉ねぎたっぷりだけの

オムレツ、個人的にはすごく懐かしいですが、

今振り返ってみると低糖質で

オムライスよりも現代的な魅力的があります。

ゆでたまごのポテトサラダ

ケチャップのナポリタンも

現代風に味をアレンジした

新たなヒットメニューが

出てきています。

 

ぜひおっさんターゲットの

たまごメニュー

あなたのお店でも

考えてみて下さいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ワクワクすること 2022年05月18日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

ひさびさのリアル会合がありました。

いや~、ZOOMのオンライン会合だと

“雑談”が無いんですよね。

となりの方と他愛ないハナシができるのが、

なんだかうれしく感じます。

 

その際に、

『まるで4630万』

と、数字を言われただけで、

ハナシが通じている事に気づいたんですね。

 

面白いですね~。

一億とかキリの良い数字じゃないのに

僕含めみんな覚えてるんです。

 

連日ニュースで出てますからね。

ランダムな金額で、

日本一有名な数字なんじゃないでしょうか。

 

さて、数字や数量って、

飲食店さんでは、おもったより重要です。

 

例えばカロリー。

たとえば糖質量。

コロナ禍で、健康に気づかう方が増えてまいりまして、

そういった数字を気にされる方も

増えています。

メニュー表なんかには、

こんな数字を乗せる必要性が

以前よりずっと上がっています。

 

コンビニのパンやスイーツでも

健康に関する数字表記が

目立つようになってきていますね。

 

◆卵に関する数字もかなり役立つ

そして、たまご料理に関しても

メニューを選ぶ際に

気にされる『数字』があります。

とくにオムライスで。

「これって卵何個つかってるかな?」

「これってご飯の量どれくらいかな?」

こんな『数字』ですね。

 

以前、あるオムライス専門店さんで

お見かけしましたが、

 

『ごはんの量が選べます。』

「おにぎり2個分」

「おにぎり1.5個分」

 

みたいな感じで、視覚的に

ごはん量が分かるようになっていたんです。

これ、良いサービスだなぁと感じますね~。

 

ほかにも、

「たまご2個使用しています。」

「たまご3個分使用しています。」

みたいな、つかう卵の個数で

たまご料理のボリューム量を

お客様に把握してもらう

お店もあります。

このたまごの数量も、

意外と気にされる方がいらっしゃいますし、

 

どれくらいのボリュームかも

イメージしやすいですよね。

たまごメニュー数が多いお店だと

選びやすくなりますし、

とても有効なんじゃないでしょうか。

 

メニューのわかりやす化の

ご参考となりましたら幸いです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年05月17日

たまご相場変動契約のお客様へ

向けて書いてます。

これからの2ヵ月半は、

たまごメニューを強化すると

利益が取りやすいかもです。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

今年はラニーニャ現象が長引いて

超暑い夏になる…なんて予報が

出ていましたね。

うーん、

猛暑は大変ですが

 

春夏秋冬がハッキリした年ほど

購買が進んで景気も良くなりがち

…なんてデータもありまして、

 

コロナからいよいよ脱しつつある

世の中の景気増進になると

いいなあ、と思っています。

 

さて、今日のテーマは

「たまごの相場」です。

 

実は連休明け5月中旬~7月は

たまご相場価格が下がりやすい

時期なんです。

 

昨年は鳥インフルによる

大不足の余波で例外でしたが、

 

それ以外の過去10年、

この2か月間でいうと

平均して5月に2~3回、

6月にも同程度の相場変動があり、

いずれの下げ、でした。

 

今年も傾向としては、

夏場に向けてこの時期から、

比較的たまごの相場価格が下がる

可能性が高いんですね。

たまごは

生鮮野菜と似てまして、

冷凍もできない、

輸入もほぼ無いので

 

短期的な余る⇔足りないで

相場価格が変わります。

 

毎年たまごの価格は

需給バランスで違いますが、

『季節の変化具合』は

わりとどの年も同じ傾向なんです。

 

例年より高い安いはあっても、

夏場へ向けた期間は、

下がる傾向となります。

 

鶏が元気でたまごを産み

羽数が多い時期で、

需要がすこし落ち着くからですね。

 

ちなみに

一昨年はGW明け~6月末で、

キロあたり―35円の

下落がありました。

 

ですので、今からのこの時期に、

たまごたっぷりのメニューを

強化すると、

 

それ以外の時期よりも、

原価が低いため利益が出やすいんです。

 

煮玉子のバリエーションを考えたり

温泉玉子のトッピングメニューの

強化なんかも、

ちょっと暑い時期の方が

お客様に人気です。

 

また、統計上で

6月はオムライスが

一年で最も出る月なんだそうで、

ちょうど暑すぎず寒すぎず

の気候がオムライスという、

スタミナっぽくもなく

物足りなくもならない

絶妙メニュー!として

最適なんじゃないでしょうか。

 

相場的にも有利となると、

ぜひともちょっとこれからの季節で

 

たまごメニュー選択肢を増やして

お客様に喜んでもらいながら

お店の増益を考えてみられては

いかがでしょうか!?

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年05月16日

こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。

 

NHK大河「鎌倉殿の13人」
先週は壇ノ浦の回でしたね。

 

幼い安徳天皇の最後、
シーンのセリフの無さが
なおさら辛さを演出してました。

 

ただ、
我が徳島県には

安徳天皇が
その後落ち延びて
山深い祖谷の奥地で
再興していた!

…そんな伝説があります。

 

ほかにも
宮内庁指定だけで
安徳天皇陵は5つ

伝説では
徳島県の伝説含め
十数か所に
『その後の生存の言い伝え』
があるそうで、

そう考えると
ちょっと気持ちが救われますね!

 

 

◆平家滅亡を決めた「白い鶏」

そういえば、平家物語には

壇ノ浦の戦いの
『平家の負け』
を確定させた
ニワトリさん
が出てきます。

 

紀伊国(和歌山)に
熊野水軍の頭領、

湛増(たんぞう)
という豪傑がいました。

源平合戦・壇ノ浦の戦い
に際して

平家と源氏、
どっちに味方するか!?

を決めかねていました。

 

先代のとーちゃんは
平家よりの立場でした。

でも勢いは
どうみても源氏・・・

どうしたものか…

 

考えあぐねた湛増さんは、
闘鶏をして

「ニワトリに決めさせよう」

と考えました。

 

古来、

ニワトリを戦わせて
重要な決め事をしよう

という発想は
日本だけではなく
海外にも広くありました。

天に運を任せる

そのつもりで
闘鶏に運命を託したんですね。

 

『白い』鶏が勝てば源氏
『赤い』鶏なら平氏の
味方をしよう!

そう決めて戦わせました。

 

結果は‥‥‥

白いニワトリさんの勝ち。

白は源氏です。

 

湛増さんは
源氏への味方を決め
壇ノ浦へ出陣します。

 

そうして源氏の勝利へと
つながったわけです。

 

もし赤い鶏が
勝っていたら…

もう少し平家の支配が続き
また違った世の中に
なっていたかもしれません。

 

ちなみに和歌山には、
この故事を祀った
「鬪雞神社(とうけいじんじゃ)」
があります。

◆原種にちかい大きな赤鶏種

ところで、
なぜ湛増さんは
『白いニワトリ』を
源氏にしたのでしょうか?

 

実は源平合戦で言いますと

『白い旗』は源氏
『赤い旗』は平氏なんですね。

紅白歌合戦の「紅白」も、
この源氏・平氏の旗の
色分けから来ています。

 

ただ・・・

ニワトリさんの羽の色は
本来の色は「赤」で、
赤鶏はより原種よりで野生に近く
当時も広く普及していた種でした。

現代では
白いニワトリは
新しい系統で体も小さく、

採卵用鶏種に限ると
赤いニワトリのほうが
だいたい2割ほど
体が大きいんですね。

 

壇ノ浦の戦い当時でも、

白いニワトリは
アルビノ的に
少数生まれてくる
どちらかというと
弱いものでした。

 

普通に考えるなら

「白鶏の方がちょっと
不利だなぁ・・・。」

と感じます。

 

もしかすると湛増さんは

「平氏に味方して
やりたいな。」

という無意識に思って
ひいき目で、

強そうな赤鶏を平氏に
選んだのかもしれません。

 

余談ですが、

赤たまごの価格が
白卵よりちょっと高いのは、
赤鶏の体が大きくて
餌をよく食べるため。

赤たまごがややクセのある風味で
白たまごはスッキリ風味です。

品質的・栄養的に
高い赤卵が上、
という訳じゃないんです。

 

ぜひこの週末は
鎌倉殿の13人を見ながら
滅ぶ平氏に思いをはせて
赤卵の美味しい料理を
楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

昨日の「探偵ナイトスクープ」で、

『たまごが怖くて割れない女子大生』

が出ていましたね。

なんでも、

生まれてから卵を割ったことがない

触ったことも無い、のだとか。

 

うーん、これは大変ですね~。

「スリムクラブ」の真栄田賢さんが

探偵で解決に向かわれましたが、

いや~面白かったです。

こわいのに頑張ってました!

 

◆たまごの調理が苦手な若者が多い?

実は日本では、若い人ほどたまご料理を作らない

そんなデータがあります。

多かれ少なかれ、

この女性のような傾向があるわけです。

 

少し古い調査論文ですが、

「卵の消費形態に関するアンケート」(New Food Industry 2002 vol.44)

によると、

たまごを毎日食べる人が

30~60代では50%

10代では30%

20代では24%と、

 

高齢者ほどたまごを良く食べる

若い人ほど頻繁には食べない、

という結果が出ています。

 

これは「調理技術的な要因」

が大きいんですね。

 

◆美味しさに「技術」がいる玉子料理

たまごかけごはんは別として、

玉子料理ってちょっと面倒で

作りにくいんですね。

 

オムレツ

玉子焼き

ポーチドエッグ…

うまくつくろうと思ったら練習も要りますし

準備も必要です。

 

比較的シンプルなたまご料理

ゆでたまごや目玉焼きだって、

意外と技法と知識が必要です。

 

これがお肉なら

スライス済みのものを買ってきて

調味料と合わせて焼く…

なんてのでも、

けっこう美味しくできますよね。

 

比較的、調理に慣れてない若い人でも

作りやすい素地があるんですね。

 

キューピー「たまご白書」によると

『食べたいけども卵を制限している理由』に

「調理をしないから」

「調理が面倒だから」

「時間が無いから」が合わせて40%もあります。

 

こんな傾向は日本だけじゃなく、

英国の若者の8割がゆで卵を作れない

なんて調査結果もあります。

 

若い方ではたまごは調理したことがない

なんて方もいらっしゃるんでしょうね。

 

◆ますます外食での玉子料理の価値は上がる

つまり、絶品とろとろのオムライス

絶妙の火加減でつくられた親子丼

ふわふわのだし巻き玉子

こんな料理は、家でがんばって作るよりも、

腕たちの料理人さんがつくったものに

舌鼓を打ちたい。

こんなニーズが年々と高まっているわけです。

 

これからは飲食店さんで

凝ったたまご料理が、

更にチャンスになってきます!

 

たまごそのものでの差別化も、

普段と違う!と感動になります。

 

ぜひ、「すごい!」と思わせる

たまごメニューの開発をご一考くださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご全般コラム 2022年05月14日