こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
ウチに、
大同特殊鋼製の包丁が数本あります。
定年まで勤めた義父からもらったもので、
これがまぁ、ビックリするくらい
よく切れるんです。
いやホント。
日本刀もかくやという切れ味で、
重宝しています。
大同特殊鋼って、
ジェットエンジンのシャフトや
携帯電話・HDDのモーター、
あらゆる特殊な鋼材を扱う
世界規模のすごい会社なんですね。
売上は5千億円くらい。
なのに、
包丁を出してるんです。
包丁・キッチンナイフって
世界市場で600億円くらい
の規模ですから
他の特殊鋼市場に比べると
参入するメリットなんて
ほんのわずかです。
利益だけを考えるなら
包丁なんて作っても
しょうがないとも言えます。
これ、僕の想像ですが、
「自分たちの仕事のすごさ
を実感してもらうため」
というのもあるんじゃないでしょうか。
一般人相手じゃない企業
BtoBの会社は、
ご家族・親族や
世間の人にどんな仕事かを
実感してもらうのって
けっこう難しいんですね。
たとえば村田製作所は
1兆4千億円もの収益をだす
超のつく優良企業ですが、
「どこ?工務店に就職したんか?」
みたいなカン違いをされる
ことも多いそうで、
社員が帰省する
年末・正月にだけ
企業CMを打つことで有名です。
大同特殊鋼の包丁も、
BtoBメインの企業が
働く人の近親者に
「ナニコレすごっっ!」と
実感してもらうための、
ひとつのブランディング
なんじゃないでしょうか。
さて、料理店でもこんな風に
『こだわりのフラッグシップモデル』
となるメニューがあると
お客様に「このお店はスゴイ!」
と実感してもらいやすくなります。
その一手段として、
たまご料理とくにシンプルな
たまごかけごはんは最適です。
なぜなら…
家庭でも毎日食べるモノが比較対象になるから。
たまごかけごはんに限らず、
たまご料理全般がそうですね。
ご家庭でよく作られるだけに、
それと比べて、
素材の違い
技術の違いを
お店の料理で感じてもらいやすくなります。
「うわ~!たまごの黄身がこんなに濃厚!」
「こんなとろふわのオムレツどうやって!?」
みたいなカンジですね。
目玉焼き・煮玉子・ゆでたまご
なんかも同じです。
たとえばお店で出るギリシャ料理の
マギリッツァが美味しくても
料理人さんのウデが良いのか
そもそも料理が美味しいのか
正直わからないかもしれません。
その点たまご料理って有利なんですよ。
上記の包丁と同じく
あなたのお店のこだわりを伝える
代表ツールとして、
シンプルなたまご料理を
メニューに入れてみませんか?
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。