こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
世界的に、
「動物性のものは食べない」
という嗜好が増えています。
卵や乳製品さえ
いっさい食べない人「ビーガン」市場は
すごい勢いで拡大していまして、
昨年2021年には一兆9千億円を超えています。
この移り変わりはかなり急でして、
例えば米国では牛乳消費は
6年前と比べて15%も縮小し、
逆に豆乳など植物性代替乳の市場は
61%も伸びています。(英国ミンテル社調べ)
またフランスでは
人口の6%がビーガンで、
過激なベジタリアン団体のデモが
社会問題にもなりつつあります。
増えつづけている
完全菜食主義者の人たちは
なんで肉や卵を食べないのでしょうか?
「敬虔な仏教徒やユダヤ教徒なので…」
とかじゃぁないんですね。
おおむね「かわいそうな動物のために」
「地球環境のために」あと
「健康のために」という考え方が
行動の原理になっていまして、
米国女優ダリル・ハンナ氏や
映画監督ジェームス・キャメロン氏は
動物愛護の点から
「ビーガンになろうよ」と
メッセージを発信しています。
また、増え続ける世界人口の
食料問題解決のために
プラントベース食を進める
そんな考え方もありまして、
ビルゲイツさんなんかがそうですね。
いろんな考え方があるので
むずかしい所ですが、
将来的にもしかすると
「命を奪うのはかわいそう」
という観点で、
畜産物を美味しく食べるのは
やめよう。
そんな世の中が
来るかもしれません。
僕たちの孫世代には、
「めずらしいね。
たまごなんて食べてるんだ。」
なんて言われている可能性だって
あります。
◆たまごの位置づけは・・・!?
かつて、お釈迦さまは
「あんまり両極端な考え方に
なっちゃダメだよね。
それの真ん中くらいが
いいんじゃない?」
という「中道」を説いていました。
厳しい断食も大事だけど、
乳がゆだって食べるのも
必要じゃないの。
という風に。
たしかに、
何事も極端すぎるのは
受け入れもムズカシイです
増えつつある
ヴィーガンと似た考えで
フレキシタリアンという人々が
います。
「ゆるベジ」とか
言うこともありますが、
週に何度かだけ
ゆる~く植物性の食事を増やす
そんな方々ですね。
こんな皆さんに、
じつは卵や乳製品は
ニーズが増えているんですね。
命を奪うという観点で言っても
卵は無精卵なので
かまわないんじゃない?
というベジタリアンの人は
かなりの数いらっしゃいます。
たとえば
国民の6割がベジタリアンな
インドは世界有数の
たまご生産国です。
「命を大切にして、
植物性の食事にしよう」
と、
「美味しくって力の出る
健康的食事って大事だよね」
この2つの考え方の中道
間をつなぐのが
もしかすると
たまご料理なのかもしれません。
お店のメニューでも、
たまご料理が
これまでとは違った位置づけで
フレキシタリアンの方々に
ニーズが拡大していくのでは
ないでしょうか。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。