こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
今日3月20日は、忠臣蔵の大石内蔵助さんの命日です。
僕が若い頃は毎年のように年末にやっていた
忠臣蔵も、最近めっきりテレビドラマでは
見なくなりましたね。
なんでだろう、と思っていましたが
制作関係の方のお話では、
「予算が無いから。令和ではもう
あんなすごいセットは組めないし
人も集められないよね~。」だとか。
なるほど~・・。
考えてみれば、映画を除けば
テレビがほぼ唯一の娯楽で
みんながかじりついていた
時代だったからこそ映画並みに
たっぷり予算も取れて
しょっちゅう作り直すことも
できたんでしょうね。
ただ、メンタリティとしては
『忠臣蔵には、
日本人の好きな要素が
すべて詰まっている。』
なんて言う脚本家の方もいらっしゃるくらいで、
まだまだ、世代をまたぐ
日本人みんなの大好きストーリー
と言えるのかもしれません。
さて、その『忠臣蔵』ですが、
たまごに絡んで重要な逸話があります。
それは、
討ち入り直前に大石内蔵助は
「たまごかけごはん」
を皆で食べて出陣した。
ということ。
記録では
「鴨の肉を焙って小さく切ったものへ
漬け汁をかけまわしておき、
生卵をたっぷりと割り込んで
味をつけたものの中へ
鴨とネギを散らし入れ、
ご飯にかけ皆で食べたのちに出陣した」
となっていて、
めっちゃ美味しそうですよね。
じっさい、作ってみると
鴨肉と生卵ってめっちゃ合います。
歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』
を見た事がある方は、
「いや、それって確か蕎麦じゃなかったっけ?」
と思われるかもしれません。
蕎麦屋の二階に集合したのは、
これは別動隊のハナシ。
赤穂浪士最年長の
堀部弥兵衛宅に集まった、
内蔵助率いる本隊(47士の約3分の一)は、
堀部安兵衛の奥さまが作った
前述の『たまごかけごはん』を食べ
激を入れ出陣した!
のが史実なんです。
大石内蔵助さんって、
やっぱり思考がかなり柔軟だったのか
たとえば当時、薬扱いのみで
一般的にはタブーとされていた
「牛肉」も、
堀部安兵衛さんに宛てて
「彦根産牛肉の味噌漬けって
めっちゃイイよ!」
みたいな手紙も残っています。
出陣前の「たまごかけごはん」は、
差し入れの生卵を活用したのですが、
そこは内蔵助さん、
生卵のストレートな美味しさや
滋養も、ちゃんとわかって
出陣前に食べたんじゃないでしょうかね。
◆日本最古のたまごかけごはん!?
要するに、たまごかけごはんとして
の記録で最も古いんですよね。これ。
以前に、高島屋大阪本店の
「たまごBar」という企画に
参加させて頂いた際は、
「日本最古のたまごかけごはん
忠臣蔵討ち入りたまごかけごはん」
として、メニューにお出しして
大人気でした。
ぜひ、あなたのお店でも
「最古のたまごかけ」
「討ち入りたまごかけ」
ストーリーと絡めて
メニュー化してみては
いかがでしょうか!?
あぶった鴨のジューシーな味と
濃厚なまたまごと
アツアツごはん。
美味しいですよ~。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。