小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

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現在進行形で盗用されている、

という怒りの愚痴です。本日は。


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

休日なので、ちょっと関係ないハナシを。

 

少し前ですが、

『ちょっと見て下さい~!』

って、当社スタッフのMさんから

画像メッセージが来ました。

スマホのスクリーンショットのようです。

(※一部ロゴ等を加工・見えないようにしてあります)

 

「んん・・・!?」

「これって・・・」

 

ウチで撮った卵の写真じゃないですか。

『究極のたまごかけごはん専用たまご』の。

ぼくたちのパンフレットの表紙にも使ってるヤツ↓

でも、Mさんが送ってきたのは

ウチの広告じゃないんですね。

そもそも広告出してませんし。

 

黄身にかぶせて差し込まれてる

薄緑色の卵カラも

ま~ったく違う鶏種のもの。

 

ようするに・・・

写真だけパクられたってこと…!?

のようです。

 

◆当社サイトの画像を手軽にパクられた

バレにくくするためか、写真の

左右反転までさせているんですよね。

 

ウチはメディアのお取り上げは

多い方だと思いますが、

あんな風に「テレビで話題!」みたいな

広告を打ったりは、

あんまりしないんですよね。

 

ですので、

発信力のあるほうをみて

僕たちが「パクってるじゃん。」

って思われるのは、困ります。

 

クリックしてみると、

ウチから日本半分くらい遠くの

農場さんのサイトでした。

バナーだけじゃなくて、

サイト内ほかにもバナーに

ガッツリ使われてましたね~…。

うーん、コレ

ウチの写真を勝手に

使われているのも腹立たしいですが、

何よりお客さんをダマしているのが

気に入りませんね。

 

「テレビで話題!」

って商品PRしてますが、

じっさいその話題のたまごじゃなく

ウチのたまご写真をつかって

販売しているわけですから、

 

お客さんにウソついてますよね。

ご自身の農場のたまご品質に

そんなに自信が無いのでしょうか。

 

現在ECサイト経由で

先方さんに連絡してますが

場合によって厳しい対応も要りますね~。

 


◆大手の追随戦略もこわい

さて、話は少し変わりますが、

食の世界って、

レシピとかコンセプトとか

特許でガードしにくい

ノウハウが多いせいか、

 

マネする事に

倫理観がゆるい気がします。

 

もちろん今回みたいにバッチリ盗用

というのは論外ですが、

上場大手企業同士でも、

売れるとなれば、業態も商品も、

コンセプトを真似し合って

追随しているんですよね。

 

たとえば、下の商品も

左右どちらも食品大手企業のものですが、

パッとみてどちらも同じに見えますよね?

(ちなみに販売開始は左が先)

 

あなたのお店がすごくステキだと

同じコンセプトで

強者が競合してくるかもしれないわけです。

 

ですので、

「ああ、こりゃムリだな。」

と思わせる強みかどうか

これが求められるわけです。

 

僕たちが業務用で超レアなたまごや

ごく短期間しか無い

季節限定卵の作り分けを

小ロットでしているのは、

 

マネされない強みのサポートを

卵の価値で創るためです。


今回の件、

怒りは感じてますが、

「これに気づいたウチのMさん優秀だなぁ。」

「マネされるくらいステキなんだな!」

という点だけは、

うれしく思っております。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月10日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

北京オリンピックのフィギュアスケート

羽生結弦選手の4回転アクセル、

残念ながら失敗でしたね。

現在8位。

インタビューでは

「今考えるとあと1センチずらしておけば、

ということも考えてしまう。」

とのことで、1㎝で天国と地獄

ホント厳しい世界だと感じます。

 

そもそもなぜ僕たちは

「難しいこと」に

あこがれるんでしょうね。

 

料理も「難しさ」と「あこがれ」に

大きな関係があります。

 

少し前に、海外のSNSで

「いとこが彼氏に『鍋で卵を4つ茹でて。』と頼んだら…」

という写真がバズってました。

 

 

ゆ、ゆでたまご・・・!?

うーん、先に割っちゃったら

ちょっと・・ムリですね~。

 

でも、冗談じゃなくって、

たまご料理って

知らない人からすると難易度高くって

 

人によっては茹でたまごだって

未知の難しさなんです。

 

イギリス大手スーパーチェーンの調査では、

『英国に住む10代若者の8割は卵の茹で方を知らない』

というデータがあります。

 

また、

米国では

日本の『家庭科』にあたる授業(FCS)を

受ける学生はたったの4%だそうで、

前述のゆでたまご未遂(?)事件も、

「米国教育省の予算削減の結果だ。」なんて

厳しいコメントも出てるくらいです。

 

話はそれますが、

目玉焼きって英語で

「フライドエッグ」って言うんですよね。

直訳すると『たまご焼き』

以前アメリカに住んでいたとき、

『日本の玉子焼き』を説明するのに

ちょっと苦労したことがありました。

 

知らない人に、

『卵を混ぜて味つけして、

重層的に焼きながら巻いて

ケーキのように固めた料理』

を想像してもらうのって

難しかったんですね。

 

同じように、

たとえゆでたまごでも、

「あまり作ったことのない」料理は、

指示されてもその調理過程を想像できず

「どうやるんだっけ???」と

トンチンカンなことを

やっちゃうんですね~…。


たまご料理って実は

「調理スキルがないとできない」食材です。

 

たまごをおいしく食べるには

なにがしかのちょっとした

調理技術がいります。

オムレツしかり、

玉子焼きも親子丼も…

 

ですので、

たまご料理は、プロの技術

より難しそうにみえるほど

「食べたい!」のニーズが高いんです。

 

ぜひ、定番のたまごメニューを

ちょっと見せ方に工夫をして

『難しそう』で『魅かれる』たまご料理、

イコール繁盛メニューにしてみませんか。

 

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月9日

美味しいのになぜ売れないのだろう?

って思う事ってありますよね。

伝え方にちょっと工夫ができれば・・・


こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

こんなニュースがありました。

『中国が約1兆ドルかけて製造・運用する「人工太陽」 太陽の5倍高温なプラズマの維持に成功!』

すごいですね。

いや、内容じゃなくって、

この見出しの「圧」がスゴイくないですか

 

『一兆ドル』『人工太陽』

『太陽の5倍高温なプラズマ』

これ見ると

「なんか分からないけど

とんでもないことをやってそう。」

って思いますよね。

 

そういえば、

先週封切りとなった

映画「怪獣のあとしまつ」

前評判のワクワクほどには

面白い内容じゃなかったようで、

ガッカリ感の大きかった怪獣ファンや

一般の方から強くバッシングされていますね。

 

ただ批判されているだけじゃなくって、

「令和のデビルマン」や

「世紀の駄作」とか

「歴代最低!」みたいな

 

『どれだけ強いワードで批判できるか』

みたいなインパクト表現競争となって

内容そっちのけで

エスカレートしています。

 

こういった、印象に残る『強い表現』は

もしうまく応用できるなら

とても効果があると思います。

 

たとえば、たまご料理でいうならば、

英語ならあそび言葉に

「エッグセレント!」

みたいな表現があります。

 

これは、「エッグ」と「エクセレント」が

掛け合わされた洒落言葉で、

エクセレントは「超ステキ」

「100点満点でステキ」

みたいな意味なので、

表現としてかなり強い部類に入ります。

 

「eggcellent soufflés pancak」

(エッグセレント スフレパンケーキ)

というレストランがニューヨークにありますが、

意味合い的には「俺たち超スゴイんだぜ!」

っていう強い自負を感じます。

たまごはともかく、

メニューの美味しさを伝える

「強い言葉」をかんがえるなら

 

➀ジュワー!ザクザク!など音に訴える強い言葉

②肉厚!ぎっしり!など質感の強い言葉

③「ごはん一升炊いておいてください!」みたいな食べた実感の表現

 

こんなのがありますね。

とくに③は、

料理系YouTuberの皆さんや

Twitterなどで発信している

料理研究家さんは、総じて

めちゃくちゃ上手いです。

 

「もうね、年とって死ぬまで麻婆豆腐これだけ食べていられますよ。」

なんて、表現「うわ~、美味しそう」って思うのと

「それは言い過ぎだろ!(笑)」

のギリギリをとらえるその感性

すごい方がたくさんいらっしゃいます。

 

ぜひ、メニューの美味しさを伝えるきっかけに

参考にしてみてください。

個人的には料理研究家リュウジさんの

youtube動画の「美味しい!」表現は

「よくこんなの思いつくな。」というレベルで

面白い語彙で、好みです。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 飲食店さまへ 2022年02月8日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

電子レンジでチンすると

ヒエヒエの冷やし中華ができる

そんな???な商品が販売されて

話題になっていますね。

僕も「なんだそれ!?」と

思いましたが、とても理にかなってるんですね。

なんでも、

麺や具材とくらべると

氷ってチンしても

溶けにくいんだそうで、

それを利用すると

「麺もたれも具材もほどよく溶ける」

「氷だけが残る」

「結果、麺はヒンヤリちょうどに食べられる」

こんな商品になるのだとか。

うーん、すごい。

冷やし中華、なんていう

ある意味シンプルな食品でも、

これだけ面白いイノベーションができるんですね。

 

ド迫力のハリウッド映画にもなった

『ナルニア国物語』の作者として有名な

英国作家のルイスさんが、

こんな言葉を残しています。

 

『卵が鳥になるのは

難しいかもしれませんが、

卵のままで飛べるようになる方が

よっぽど難しいことです。

 

私たちは今、卵のようなものです。

そして、いつまでも

普通の卵のままで

いることはできません。

孵化しないとダメなんです。

じゃないと、腐ってしまいます。』

C. S.ルイス(英国作家)

 

うーん、良い言葉ですね。

 

たまごは完全な栄養が詰まった

すばらしいものですが、

 

そのまんまでは、

な~んにもできないわけです。

 

栄養を使って

「鳥」になってこそ

天を舞えるんですよ。

 

あなたは素晴らしい

『だから』から変わろう、

というメッセージですね。

 

あと、そうしないと腐るよ!とも

言ってますね。つまり。

 

このコロナ禍で

否応なく変化が求められています。

またIoT環境も激変して、

以前ならとてもできなかったような

サービスも手軽に考えられるようになりました。

 

せっかくなので、

卵が空を飛ぶ鳥に変わるくらい

面白いイノベーションをしてみるのも

面白いんじゃないでしょうか。

 

たとえば、

日本のフツーのお菓子で

米国でサブスクをやって

大ヒットしていますが、

これなんかも

 

日本の美味しいお菓子が

広く羽ばたいているわけです。

 

ぜひ自分も

あなたのお店も

羽ばたくアイデアを

考えてみませんか!

 

ワクワクしますね。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , たまご・鶏のことわざ 2022年02月7日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

「こんなんじゃぁ、業界が衰退しちゃうよなぁ。」

と、香川県のある農場主さんが

こぼされていました。

 

昨年全国52か所で猛威をふるった鳥インフルエンザ

 

四国でも

昨年たくさんの発生があったため、

行政が農場に対して

「厳しい縛り」を設け始めているんです。

 

たとえば香川県で

新たに養鶏を始める際は、

あらかじめ殺処分の際に埋める用地を

確保してからスタートすること。

 

となりまして、

これから農場を持って養鶏を始めたいと思う人は、

鶏を飼う場所とはべつに

広大な敷地を持たなくてはいけないことになります。

 

でもそれって・・・

かなりハードル高いですよね?

というか、もともとの超土地持ち

じゃないかぎりムリです。

 

「新規参入の無い業界は、衰退産業となる。」

これは経営学者のマイケル・ポーターさんも言っています。

 

個人的には、

いろんな業界を体験した方が

たまごの業界に入ってきてくださると

とても面白くなると思っています。

 

海外では、

採卵養鶏農場の新規創業を

みんなでサポートしている

そんな地域があります。

 

カナダのブリティッシュコロンビア州に、

BC EGGという団体があります。

「養鶏家を支援する」ことが目的で、

「養鶏農場の創業支援」を積極的に行っています。

“新規生産者プログラム”

なるものを立ち上げていまして、

 

なんと、

どのあたりでやったらいいか(候補地)と

どれくらい生産するとよいか(生産枠)と

ノウハウ(飼育・品質・販売)を

どんどん提案する内容なんですね。

 

「〇〇という場所で、採卵養鶏をしませんか?規模3000羽。」

みたいな投げかけです。

そして、希望者の適正なんかをチェックして、

全面支援するんです。

 

たとえば、

ノウハウ無かった夫婦が

このプログラムに応募し、

最初は350羽からスタート、

3年後をめどに3000羽を飼育して

たまごを販売する

 

みたいなカンジです。

面白いのが、

飼育状況や鶏卵品質など

各農場の項目ごとに点数化して

一般の人が見られるようになっているんです。

 

すごいですね~。

「ちょっとニワトリ飼ってみようかな…!?」

なんて思う人も出てきますよね。きっと。

 

四国ではどんどん人口が減っています。

 

ただ・・・、

それだけに畜産を始められるエリアは

どんどん増えているとも言えます。

今ですらこの広いエリアに

全人口の3%ちょっとしか住んでいないですし。

 

僕たちも、

カナダの例のように、

新たな人が始めやすい

環境のあとおしを

進めるべきです。

 

また、その前に

どんな業界なのか、

魅力ある部分を知ってもらう

必要がありますね。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月6日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

最近は無くなりましたが、

以前は、スタッフから

 

「料理のプロの方にボク達が

『こっちのたまごの方がイイですよ。』

なんて言って大丈夫なんでしょうか?」

って意見がよく出ました。

 

たしかに・・・と、

僕もそう思っていました。

以前は。

 

だって、相手の方がずっと料理に詳しいんですから。

「えらそうに言うな!」

なんて怒鳴られるのではないか…?

 

そもそも、ただの「たまご屋」が

何を言う事があるだろうか!?

・・・なんて考えていたんです。

 

◆「たまごのプロ」は何をする?

ですが、途中で気づいたんですね。2つ。

➀相手のプラスになることは絶対伝えるべき

②僕たちしか「考えられないこと」が多くある

です。

 

おそるおそる情報発信を、

「相場上がるから、早めのご注文が得ですよ。」

「こう保存した方がメニュー的に美味しいですよ。」

なんてお伝えしてみると、

 

「知っとるわい!」

なんて怒られる事は、ほぼ皆無でした。

 

たとえご存知の事でも

「お、そうだな。」

と喜んでくださいました。

 

結局のところ、僕たちは、

お客様が繁盛したりハッピーになることでしか

一円も売り上げは上がりません。

毎日毎週ずっっと買っていただく、

そんな食材の商売は特にそうだと思っています。

 

そして②の「僕たちしか考えられない事がある」ですが、

僕たちしか「知らないことが」じゃないんです。

「考えること」です。

 

そのモノが豊かにある

そんな状態じゃないと

発想がうかばない、

ということがたくさんあるんですね。

 

たとえば、

ゆでたまごを一時間かけてゆっくりゆでると

どんな風味になるのか?

 

温度を変えてやってみると、

食感はどうなるのか?

 

そんな考えは、

たくさん卵があって、

ずっと卵のことを考えていて

そんな中フト思い立って

百通り試してみることができる

 

「あんまり意味無かったな。」

…と、徒労になっても

そのコストを許容できる(もちろん食べはしますが)

そんな環境が、すごく重要なんです。

 

そういう意味で、

料理のプロが考えないことを

たまごのプロとして考えられて、

実行できる。

 

そこで、お役立ちができるだろう

・・・という考えです。

 

材木がたくさん手元に無いと

木の組み方を100通り試してみよう

なんて思いつかないでしょうし、

 

たとえばそこで、

ログハウス専門建築のプロが

必要だったりするんでしょう。

きっと。

 

精進してまいります。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月5日