こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
フランス革命によってできた
ステキな発明があります。
それは、
「レストラン」
貴族おかかえだった料理人が
革命によって仕事を失い、
パリで料理店を始めたのが始まりです。
世界初のレストランは
フランス王ルイ18世の元料理人
ボーヴィリエさんのお店
オープンしたのは
革命のちょっと前なんですが、
革命が起こる以前は
すごく決まりが厳しくって、
満足するお店ができませんでした。
パンはパン屋でしか出しちゃだめ
煮込み料理はシチュー専門店だけ
パイ料理はパイ専門店だけしか出せない
そんなカンジだったんですね。
革命前後にこんな旧体制の
組合が無くなって、
美味しいものを自由に出す
レストランができるようになった
というわけです。
今に至るまでパリが美食の町に
なっているのは革命からなんですね。
同じころ、
イギリスでは産業革命で
「味よりとりあえずエネルギーだよ。」
みたいな風潮が一気に広まりまして、
世界的に「英国料理はマズい。」
といわれる評判のもとになっています。
(もちろん美味しい英国料理も多数ありますが…)
革命→パリ中に美食レストランが
産業革命→ロンドンがマズ飯文化に
なかなか興味深いです。
◆「おいしそう!」の伝え方発明
さて、フランス革命によって
もう一つ発明されたものがあります。
それは、
「〇〇風」料理という
オリジナルネーミング料理。
それまでは、競合するレストランなんて
ありませんでしたから、
貴族の料理でも家庭料理でも
「カモのテリーヌ」
「魚の香草焼き」
みたいな料理名だったのです。
ですが、
ライバルのレストランが出てくると
「ウチの店は〇〇風だぜ!」
みたいな特徴アピールが必要に
なったのですね。
メニューを見たお客さんが
「豚肉の煮込み」よりは、
「豚肉のプロヴァンス風煮込み」
の方が、「なにこれ!頼んでみよう。」
…となりますよね。
いくつか流行がありまして、
「地名」風とか、
「有名人の名前」風が
人気だったようです。
以前ご紹介した
「ロッシーニ風オムレツ」なんかも
この頃に音楽家ロッシーニさんが作ったものです。
(関連:天才音楽家で美食家、ロッシーニの絶品オムレツ | たまごのソムリエ面白コラム)
◆あなたのお店「風」料理の打ち出しは効果大!
「地名」風で言いますと、
ご当地、という縛りの中で
美味しいメニューを考えていくわけです。
ナポレオンの「マレンゴ風」料理
というものがありますが、
これはマレンゴ村の名物食材
「たまご・鶏肉・トマト・ニンニク・川エビ(ザリガニ)」
を使っていれば、
どんなアレンジだろうが構わないんです。
(関連:ナポレオン、魅惑のマレンゴ料理 | たまごのソムリエ面白コラム)
それこそ中華だろうが
イタリアンだろうが、
「マレンゴ風」。
「たまごが主役」のマレンゴ料理も
できるんです。
世界中でオリジナルの
マレンゴ風料理をふるまう
レストランがたくさんあります。
例えば「徳島ラーメン」なんかも
これと同じですよね。
「ご当地」の縛りで、
美味しさを創っていく。
ぜひ、あなたのお店でも
レストランの原点にかえって
「あなた風」を大きく打ち出した
美食繁盛メニューを
めざしてくださいませ!
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。