小林ゴールドエッグ

ソムリエ日記 SOMMELIER DIALY

ソムリエ日記 記事一覧

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

今日は立春ですね!

まだまだ寒いですが、春が楽しみです。

 

さて、「立春」に世界を大騒ぎさせた卵があります。

そしてそこに、ご繁盛のヒントがあります。

 

76年前の中国のお話。

共産党宣伝部の魏さんが、

2千年前の古い文献に

ある記述を見つけました。

『立春に卵が立つ』

と書いてある・・・。

「ホンマかいな。ムリじゃない?」

と半信半疑、立春を待ってやってみると

「ほ、ほんとに卵が立った・・・!」

のです。カンタンに。

おどろいて翌年

こんどは記者を招いて公開実験をやってみることに。

すると・・・

「やっぱり立春は卵が立つ…!」

 

ということで、大きなニュースになったのです。

『重力波?気圧?』

など様々な仮説を交わしながら、

その翌年には全世界の気象台で

同時実験することになりました。

 

日本では、東京気象台・大阪気象台が参加しています。

そしてなんと!実験した

世界すべての気象台で

卵が立ってしまうのです。

『こ、これはスゴイ。』

と大騒ぎになりました。

日本でも新聞で取り上げられます。

・・・が、その後の調査で

ビックリする結末となりました。

 

真相は、

『実はいつでも卵は立つ』

というものでした。

 

たまごのカラには微細な凸凹があり

そのうち3点に加重すれば

卵は立つ、のです。

慣れれば5分かからずにできます。

つまり・・・

『5分でできるけども、

誰もが「ムリだろう」と

思ってやらなかった。

だからずっとできなかった。』

という結論です。

 

◆人はムリだと思うと5分もトライできない

ここから言えること

ひとつは、

「きっとできる」

と思って行動する事って

めちゃくちゃ重要だということ

 

たった5分で達成できることでも

ハナからムリだと思っていたら

やらないんですね。

その努力に耐えられない。

 

ソフトバンクの孫社長は創業時、

パーテーションで区切っただけの

オフィスでアルバイト2人に

「30年で売り上げ2兆円を目指す。」

と挨拶したそうです。

できると思ってるからこそ、

わずか12年後に売上2兆円達成したのでしょうね。

 

立春のたまご立ての話を知ってから、

毎年立春が来るたびに

「ああ、決めつけちゃうと

2千年できないんだなぁ。」

と思い返します。

 

あと、

「誰でも試せるのに

誰もやってないことがある。」

ということも重要ですよね。

 

商売も、

意外と誰も実践していない

成功のヒントが身近にあるんだと思っています。

『立春のたまご』のように。

 

こころに刻んで

実践してまいります。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 面白たまご話 2022年02月4日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

健康系全国誌・雑誌『ゆびほか』(マキノ出版)様

3月号にて、たまご+玉ねぎを使った

『免疫力アップダイエット特集』として

僕が19kg減量した

たまごスープダイエットの話を

ご掲載いただきました!

ありがたいことにレシピ含めて

見開き2Pで

かなり詳細にご紹介いただきまして、

『健康に痩せる』に役立つ

たまごの魅力を存分に

お伝えできているかと思います!

 

ビフォアフターとして、

太ってた頃と痩せてからの写真も載ってます(笑)

うーん・・・!

こうしてみると、

あらためてずいぶん変わりましたね~。

 

「たまごでダイエット」をする大きなメリットは

・たくさん食べても糖質ゼロ

・満腹感が大きい

・栄養バランスがめちゃくちゃ良い

というのが大きいですね。

 

この「満腹感」ですが、

たくさん食べてお腹いっぱいになる、

という意味でなく、

 

例えば「ゆでたまご」は

満腹中枢に訴えかけ

とくに食欲を軽減させる効果があることが

研究で知られています。

『栄養バランス』については、

体に必要な必須アミノ酸の割合が

理想的かの指標となる

「アミノ酸スコア」で

たまごは満点の「100」なんですね。

 

栄養が偏りがちなダイエットにおいて

栄養バランスが完璧な食材ってのは

かなりメリットが大きいです。

 

◆おいしさがアダになる事も!?

そうはいっても、デメリットも無いわけではありません。

ひとつには、アミノ酸旨味成分も多いこと

による『マスキング効果』です。

塩カドなどもまろやかにしてくれますので、

つい塩分を多くしてしまっても

美味しく食べられちゃいます。

 

健康を考えるのなら、

少し注意が必要ですね。

 

◆飲食店さんでのダイエットメニュー注意点は…

あと、飲食店さんでヘルシーメニューとして

ダイエット的たまごメニューを考えるなら

必要になってくることが2つあります。

 

それは、

味付けとボリューム。

 

『ヘルシーな料理って欲しいですか?』

 

・・・って聞くと、

「そりゃ望んでますよ。」とお答えされます。

最近は男女問わずそうですよね。

 

でも・・・

量が控えめなお弁当や、

うす味の減塩メニューって、

必ずしも成功率は高くないんです。

 

味の濃さと量、ここを減らすと

人間の“根源的満足”を

満たせなくなります。なので、

外食や中食とダイエット系料理って、

そもそも相性が悪いんですね~…。

 

そんな中で、健康メニューとして

ヒットしているのは、

「食物繊維がめっちゃ摂れる」

とか

「ボリュームあるけど糖質が無い」

「野菜がものすごく摂れる」

みたいな一点突破型が

話題となりやすいようです。

ぜひ、メニュー検討の際は

ご参考くださいませ。

 

ちなみにたまごは一点突破型の

「ウリ」が多い食材です。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 取材・掲載・ご紹介 2022年02月3日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

本日は2022年2月2日ですね!

英語式表記だと(2/2/22)、

2ばっかりです。

なんとなくうれしいカンジがしますね。

 

じつは同じく2ばかりの

2022年2月22日の方が

海外では話題になっていまして、

なぜかと言うと

その日が火曜日だから。

 

火曜日は英語で「トゥースデイ・Tuesday」

これを発音すると

「2の日(2’s day・トゥーズデイ)」

と聞こえることから、

 

2022年2月2日(2の日)

と言っていることになる…!

 

(2/22/22)・2’s day

まさに最強の「2」ぞろいの日なんです。

 

なかなか面白いですね~。

ちなみにこの偶然、英語圏のサイトでは

何年も前から待ちわびている人達もいて、

「本来の2ぞろいで言うなら西暦2年の2月2日だ。」

「いやいや、その日は木曜日だったから、2022年の方がそろっている!」

なんて議論をしていたようです。

 

そして、海外のイメージでは

「2」っていうと、

そのカタチが似ているので、

アヒルとかガチョウ・ニワトリなど

2=トリなんですよね。

 

何か鶏料理やたまごメニュー

たまご販売でイベントが

できるかもしれません。

 

2022のゼロは卵っぽいですし

チキンオムライスとか。

 

ただちょっと日程的に

ギリギリですね~。

直前まで気づかなかったのは悔やまれます。

 

計算で事前に分かっていた人もいるわけですから、

いろんなところに琴線を貼っておかなきゃなぁ、と思いますね。

 

さて、もうひとつ、直近で縁起の良い数字のそろった日というと

3月3日があります。

この日はニワトリに縁のある日でして、

宮中では千年以上前から闘鶏で吉兆を占う日。

 

それと繋がっているわけではありませんが、

3月3日ひな祭りは、風水では

運気を上げる日でして、

特に金運向上には酉(とり)=鶏。

そして『黄色の料理!』が

めちゃくちゃ縁起良いのだとか。

すなわちこの日は

鶏肉+たまごの黄色で

親子丼や唐揚げが

風水で超ラッキーメニューになります!

 

コロナ禍はまだまだな状況ですし

なにかと沈みがちな世相です、

せめてメニューで景気づけを

考えてみても面白いんじゃないでしょうか!

 

ぜひあなたのお店でも、

ご来店のお客様に元気になってもらう、

意味づけをたまご&鶏肉でお試しくださいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , ちょっとつぶやき 2022年02月2日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

昨日のつづきです。

飲食店さんで「目玉焼き」を

単価の取れる人気メニューにする、が本日のテーマです。

 

目玉焼きって、

玉子料理のなかでは人気一番なんですね(たまご白書2021・キューピー調べ)

なのに、オムライス、

煮玉子などとくらべて

『飲食店での差別化』には

あまりなっていません。

 

でも、うまく使う事ができると、

とても面白い繁盛メニューになり得ます。

 

世界単位で見ると、

単価一万円!以上を取る

目玉焼き人気メニューの

事例も少なくありません。

 

そもそも「たまご」って

・日本人は世界トップクラスの卵好き

・しかし調理が面倒だと思う人も多い

・外食で美味しい玉子料理を食べたいというニーズが高い

そんな食材です。

 

目玉焼きについても、

「家庭でよくつくるカンタン料理」から

 

いかにセオリーを外すかが

人気メニュー化のカギになります。

しかも、オペレーションをかんがえながらですね。

 

キーワードは

「家じゃゼッタイやらない」です。

 

細かくはいろいろありますが、

3つだけご紹介しますと、

➀めずらしい卵をつかう

②めずらしい調味料をつかう

③めずらしい調理法でつくる

でしょうか。

 

➀卵アピールはやっぱり強い

一つ目の「めずらしい卵をつかう」ですが、

てっとりばやい分

コストがかかりやすいです。

 

たとえば海外では

アヒルのたまごが高級品として

比較的イメージが高いので、

そこで差別化した目玉焼きが少なくありません。

 

前述の写真は、リッツカールトンシカゴの

100ドルサンドイッチ

アヒルの目玉焼きが乗っています。

日本ではアヒルのたまごは

あまり高級イメージが浸透していませんが、

烏骨鶏卵なんかが近いイメージですね。

 

鶏卵もモチロンありで、ただ

できれば目玉焼きにどう最適なのか

ストーリーが欲しいです。

 

 

②調味料の工夫が感動を!

目玉焼きはシンプルなたまご料理ですが、

世界にはいろんなレシピがあるんですよね。

 

少し前にも書きましたが、

今年のイチオシは、中東料理

 

中東の調味料に

「デュカ」というものがあります。

 

これは複数のナッツを組み合わせたもので、

香りの良さもさることながら

ザクザクとした食感が、

めちゃくちゃ目玉焼きと合うんですね。

 

ローカーボフード流行りの中で

ナッツ類の消費が伸びています。

 

これらを多用する中東料理、

そしてナッツ類調味料は

これから伸びてくると思ってます。

 

あと、ロシアのサワークリームとか、

メキシコ料理にウェボス・ランチョスという

サルサソースで食べる目玉焼きがあるのですが

「赤」がたまごの黄色に映えますし、

メチャクチャ美味しいです。

 

両方とも入手もしやすくて

メニュー化しやすいのも利点ですね。

 

③伝説!めずらしい調理法

最期に調理法ですが、

たとえば、「ホテルオークラ流」の

目玉焼きはスゴイですね。

 

生卵をザルに割り入れ、

食感の弱い水溶性卵白だけを落とす。

弾力性の強い白身と

濃厚な黄身だけを

目玉焼きにするんです。

超ウマイです。

美味しいたまごをつかう、

だけじゃなくって

「美味しいところだけ使う」

はすごく面白い発想です。

 

あと、フレンチ伝統の「香りづけ」も

目玉焼きと相性がとても良いですね。

 

以上、3点のコツをご紹介しました。

ぜひ、粗利の取れるご繁盛メニュー

ヒントにしてくださいませ~。

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

ゾウの目

ウシの目

ヘビの目・・・

これって何のことでしょうか?

じつは、世界の「目玉焼き」のことなんです。

ホラ、日本でも名前に

「目玉」って付いているでしょう?

何の目玉か、っていうのが

海外ではもう少し具体的なんです。

 

ちなみにゾウはアフリカ

ヘビは北米

ウシの目はインドですね。

 

さて、ここから分かる事は2つ。

・世界的には目玉焼きは「2個のたまご」が常識

・調味料の可能性も世界規模で種類がある

ということ。

 

とくに、後者は差別化メニューの

大きなヒントとなります。

 

目玉焼きって、うまくすると

飲食店で粗利の取れる人気メニューになり得ます。

なぜなら、好きな人が圧倒的に多いから。

ただ、あまりに一般的すぎて、

「お金を出すほどじゃないなあ。家で食べるし。」

となるメニューでもあります。

 

まず一般的な日本の目玉焼きを考えてみます。

・黄身ひとつ目玉で食べる人が多数である

・調味料は塩コショウか醤油が、全体の9割超

 

これは家庭での目玉焼きのアンケートです。

ということは、

お金を取る「飲食店のメニュー」

として目玉焼きを考えるなら、

 

この日本の常識から

ちょっとだけ外さないと、

「わざわざお店で食べたい」

という非日常感が出ないんですね。

 

◆なぜあなたは毎朝塩コショウなのですか?

そもそも、目玉焼きを食べるとき

あなたはどうして今の調味料を使っているのでしょうか?

ぼくは若いころずっと、目玉焼きには醤油でした。

なぜなら、家でみんながそうやって食べていたから。

 

でもよく考えると、

醤油って、何も考えずにかけると、

ツルン!と横に流れ落ちることも多いんです。

 

そして、ついついかけすぎてしまう・・・

 

ちょっと体のことを気づかう年になったときに

塩コショウに変えました。

 

でも例えば、

「粉末醤油」というものがあります。

フリーズドライした醤油で、

日本でもちょっとこだわったスーパーさんなら

たいてい売っています。

海外でも人気の調味料です。

これなら、適度な量を

流れ落とさずに黄身の上で

美味しい醤油味で楽しめる。

香ばしい香りも立ちます。

 

水分が少ないため

黄身のねっとり感が強くなり、

ちょっとビックリな濃厚風味が楽しめます。

 

塩コショウのメリット

プラス、

醤油のメリット

イイとこどりですね。

 

ほかにもたとえば、

こだわったラーメン店の煮たまごでは、

黄身に出汁調味料を注射器で入れる

そんな技法があります。

 

目玉焼きも、

そもそも黄身に味付けしてみる

注射して中身に味付けする

 

こんなやり方もできます。

見た目、何にもかかってなさそうに見えるので

仕上がりがとてもキレイで

味もビックリ感があって絶品です。

 

「ポピュラーなメニュー」の強みを

ぜひあなたの独自性で

ご繁盛メニューにしてみてくださいませ。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。

カテゴリー | ソムリエ日記 , 料理別・たまごのこだわり , 目玉焼き 2022年01月31日

こんにちは!

たまごのソムリエ・こばやしです。

 

コロナ禍で出かける機会が減ったので

BBQもどきをするようになりました。

 

ちょっと食べるだけだと、ほんの数十分で

火起こしから片付けまで完結するんですよね。

 

量はすくなくても

バーン!と肉を食べると

テンションあがります。

 

そういえばすこし前に、

「なぜ日本人はお肉を薄切りにして食べるのか?」

というハナシがTwitterで話題になっていました。

 

ぼくは30年近く前、

アメリカに住んでいたことがあるのですが

「どうしてもすき焼きが食べたい!」

…と思いたって、

お肉屋さんに特別に薄切りしてもらったことがあります。

 

「何考えてるんだ。アタマおかしいんじゃないか。」

みたいな怪訝な顔をされたのを、

いまでも覚えています。

『ホントの肉のうまさは、

分厚い肉をミディアムレアで

シンプルに塩で焼いて食べるのだ。』

 

そう聞きますし、

たまさかにステーキを食べると

「なるほど、そうだなぁ。」

と考えもします。

 

「日本人は薄切り肉が好きな理由」

SNSで話題となっていたその答えは

 

ごはんを美味しく食べるため。

ごはんが主役だから。」

なるほど…!

すごく腑に落ちますね~。

 

分厚いお肉では、

ごはんをいっぱい食べられない。

シンプルな塩味では、

ごはんをたくさん食べられない。

 

薄切りで甘辛く味付けしたお肉こそ

なるほどご飯を食べるのに

最高の『わき役』です。

 

◆生卵食もごはんのせい

日本人は世界でもめずらしく

たまごの生食文化がある。

そう言われますよね。

フランスのマヨネーズだって

イタリアのティラミスだって

『卵の生食』ですので

 

日本だけかと言うと

かならずしもそうではないのですが、

 

「生卵を割ってすぐ食べる」

は世界的にもインパクトがある

超珍しい食べ方です。

 

そして、これも

『ごはんが主役』のせいですよね。

 

たまごかけごはんが

日本人の生卵食文化の根っこにあります。

「すき焼きだってそうじゃないか。」

という反論もできますが、

 

甘辛いすき焼きの醤油味だって

そもそもご飯のための味付けで、

たまごはその補完なわけです。

 

根っこの根っこは、ごはんです。

 

◆究極のTKGメニューが見えてくる

そう考えると

お店の「たまごかけごはんメニュー」、

味の活かし方が少し変わります。

 

『ごはんが主役』という前提で考えると、

 

たとえばオーダーが入って

たまごかけごはんメニューを出す際に

「ごはんをレンジで30秒加熱する」

それだけで、

めちゃくちゃ評価が上がったりします。

 

ほんのり温かいごはんも

美味しいのですが、

 

TKGで、

濃厚たまごに負けない

『ごはんの魅力を』引き立てるなら

 

アツアツにして

ごはんの香りを立てて

水分を飛ばして粒をしゃっきりする

そんな一工夫がとても重要になります。

 

前提をかんがえると

味の高め方が変わるんですね。

 

ぜひご一考下さいませ~。

 

ここまでお読みくださって、

ありがとうございます。