パン屋の1ダース、魔女の1ダース、たまご屋の1ダース
パンについて調べていたら、「パン屋の1ダース(Baker’s dozen)」という言葉にぶつかりました。_なんと13個の事だそうで、確かにちゃんと辞書にもそう載ってます。
昔パンの重量不足に厳しいペナルティがあった時代がありました。
万が一のミスによる処罰を避ける為にあらかじめ一個おまけした事が、その始まりだそうです。
そういえば、米原万理さんのエッセイ「魔女の1ダース」によると、悪魔や魔女の世界でも一ダースはやはり13なんだそうです。
こちらもロシア語辞典にはちゃんと載っていますね。なるほど魔女だけあって、不吉で邪悪な数だからこれを使うとされているようです。
◆たまごの入り数、お国事情
さて、卵の場合はどうでしょうか?パンのように一個おまけする必要もありませんので、1ダースといえばモチロン12個です。
そして、欧米の1パック単位も、12個入り。
日本のパックは10個入りが主流ですから、ちょっと多めですね。
日本と違って生食がほとんど無いこともあり、まとめ買いのライフスタイルが浸透しているようです。
さて、日本でも高齢化や少子化、核家族化などライフスタイルが変化した結果、卵の入り数も変化しつつあります。
欧米とは逆に、少なくても買える6個入りや4個入りのニーズが増えつつあるようです。偶数ばっかりなのは、もちろんパックの構造上の問題。同じパック販売なら、二個ずつ減らすか増やすしかないですよね?
「奇数入りがあってもいいじゃん。」そう思ってできたのは、下の写真の商品。(もちろん他の目的もありましたが)
スタンドパックという容器にに入っています。これは小さい卵で13個入っています。また、サイズ違いで7個入りや9個入りもラインナップになります。
使った後は、たたんでポイ。プラ容量も少なく、地球にやさしいです。通気も良く、卵の品質のもちも良いなど、色んなメリットがあります。
「もって帰るのに割れるじゃん。」
そんな声も聞こえそうですが、実は見えないところで沢山の工夫がしてあります。 これについてはまた今度。
※昨日は十三参りの日だったので、このエントリを書こうと思いたったのですが、忙しさに負けて翌日更新となってしまいました。日本やアジアでは、どちらかというと13は縁起の良い数の様ですね。