たまご・鶏のことわざ_その7・・・「毛嫌い」
たまご、にわとりサンのことわざ第7弾です。 今回は日本から。
<毛嫌い(けぎらい)>
アイツのことは好かん。 なんて場合に使いますよね。
なんで毛、なんでしょうか?
実はこの「毛」とは、にわとりサンの羽毛のコト。
にわとりサンなど鳥が、毛並によって相手をを嫌うようすが語源になっているんです。
徳川家康に仕えた医師に、板坂卜斎という方がいました。 彼が書いた書物の中に、この「毛嫌い」という言葉が出てきます。
「鶏を合せ候に、向鶏を見て一方の鶏退候。 夫を下々にて毛嫌ひと申候」
これは、
『ニワトリを掛け合わせようとしたら、一方が相手をみて逃げてしまった。 雄の毛色が気に入らないのだろうと庶民は言っている。』
…という意味ですが、江戸時代の初めには既にこの言葉があったということですね。
また闘鶏で、相手にナカナカ向かっていかない様子を「毛が嫌いだからだ」としたのが語源とも言われています。
◆毛嫌いをしない自分になるには・・・?
感性論哲学の吉村思風氏は、「対立とは、自分が持っていないものを持っている人間が誰であるかを教えてくれる現象」と言っています。 人間の場合、生まれながらにアイツが嫌い、という事はありません。 全て後天的な問題という事ですね。 自分とは違う人間性や経験を持っているから嫌うわけです。
だから、「アイツから学ぼう。」という気持ち、異なるものに対する好奇心を育んでいくことが、感情的な対立を乗り越え「毛嫌い」する、される人間関係から脱却できるコツの様です。
この境地をめざし、自分も精進!・・・してまいります(^^;)
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。