たまごかけご飯好きの有名人・・・その4 阿刀田 高 氏(作家)
こんにちは!こばやしです。
さて、たまごかけご飯好きの有名人シリーズ、第4段。
今回は、作家 阿刀田高さんです。
ショートショート作品に加え「ギリシャ神話を知っていますか」(新潮文庫)などのように軽快エッセイでも知られる阿刀田さんですが、非常に食にこだわりが強い方で、エッセイでもたびたび「おいしさ」というものについて語っていらっしゃいます。
『食卓はいつもミステリー』(阿刀田高・新潮文庫) より抜粋
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【卵料理のなかでは、私は卵かけ御飯がいちばん好きである。
「それが一番なの?」
あきれ顔で美女に尋ねられたりすると、「いや、もちろん、その・・・・・・オムレツも好きだけど・・・・・・。おいしいオムレツって、作るのがわりとむずかしいらしいですね。」 あわててごま化す。
おいしいオムレツも実在するが、卵かけ御飯は簡にして美味。 卵そのものの選択さえまちがわなければ、これはあまり料理人の腕に影響されない民主的なメニュー。 丁寧に割って攪拌し、醤油少々、化学調味料少々。 たくさんかけ過ぎてはいけない。少なすぎてもいけない。
卵の選び方は、まず新鮮なこと。これは割ったとたんに、ルノアールの乳房みたいに黄身がまるく盛り上がるのが良い。卵のお母さんなる鶏は、農家の庭先で「トットットット」などと鳴きながら駈けているのがよろしい。 (中略) 卵はやはり庭先で飼っているような鶏から生まれたものが永遠に、断然うまい。】
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たまごかけごはんに対する愛情を余すところなく語ってくれています。
さすが文章のプロですね。 おいしそうなたまごの様子が目に浮かんでくるようです。
目玉焼きもそうなのですが、家庭で手軽にできるメニューは各家庭でオリジナル化しやすく、大人になってからも強い印象として心に刻まれるようです。
ぜひ、私達の提供する木屋平高原の放し飼いたまごも召し上がってみてほしいものです!(^^)
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