たまご料理の魅せ方に歴史を乗せる(最古の玉子料理)
こんにちは!
たまごのソムリエ・こばやしです。
お世話になっているラーメン店さんにお邪魔したら、
扇子が置いてありました。
これは、コロナ禍で
マスクを外した状態で
会話をするための
ツールですね。
なんだか優雅ですね~。
話す際に口元を隠すのは、平安時代のマナーだそうで、
コロナ禍で
1000年前のマナー復活!
なんて、なんともワクワクします。
食事中の感染防止のためには、
こんな専門の道具もありますが
やっぱり優雅さがちがいますね~。
さて、たまご料理も、その味だけじゃなくて
温故知新、古きものの『魅せ方』で
ずいぶん印象が変わります。
〇『世界最古』のイメージを活用してみる
世界最古の料理本は
紀元前一世紀ごろローマの
『料理大全(De re coquinaria)』
でして
美食家として有名な
アピキウスさんが書いたもの。
たまごのレシピがいくつも載ってまして、
「ミルクとハチミツ、塩コショウと
たまごを混ぜて焼き固めたもの」
が紹介されています。
要は「オムレツ」ですね。
つまり、
最古のレシピ料理は
オムレツ
なんです。
この『最古』イメージを演出するのは、
あなたのお店のメニューで、
オムレツの付加価値づけ
として面白いかもしれません。
ちなみにイタリアでは古く、
オムレツのことを
「たまごサカナ」と呼んでいました。
これは、オムレツの形が
なんだか魚っぽいところから来ています。
じっさい、
ポンペイ遺跡では
魚のカタチをした
細長いフライパンがいくつも出土していて、
これはオムレツ用なのではと
言われているんです。
その頃のローマ料理は、
・コショウなど強めのスパイスをたっぷりつかう
・ハチミツを多用している
・ガルム(塩漬け魚を発酵させた“魚醤”)を使う
・オリーブ、ブロッコリ、アスパラ、チコリなど現代でも残る野菜を使っていた
こんな特徴がありました。
ですので、
「最古のローマ風オムレツ」
なんてカンジにメニュー化するなら
➀砂糖の代わりにハチミツを使う
②魚を模した装飾をしてみる
③スパイスをしっかり効かせる
④チコリなど野菜もしっかり添える
なんて風に
作ってみると良いのではないでしょうか!?
ぜひ、ご繁盛メニューの箔づけとして、
『最古のメニュー』を
ご活用くださいませ~。
ここまでお読みくださって、
ありがとうございます。